平皿(小鹿田焼)
黒縁:1,700円(税抜)〜
飛び鉋:1,600円(税抜)〜
およそ300年ほど昔から、大分県の山間地で綿々と受け継がれてきた窯業。
地元の土を採取し、丁寧に砕き、粘土にしたあと、
一子相伝で受け継がれてきた技は、ろくろの上で躍動します。
その後、登り窯で60時間の焼成を経て、小鹿田焼の器は私達の手元に届くのです。
民藝運動の提唱者、柳宗悦によって日本全国にその名を知られることとなった小鹿田焼。
しっかりとつくられた高台に手をかけて、お皿の表面を覗き込むと、
その代表的な模様「飛び鉋(かんな)」が。
その名の通り、鉋で釉薬の表面を削る技法が、柔らかい色味の釉薬に、アクセントを添えてくれます。
いわゆる「民藝の器」の代表格でもありますが、
生成りのような優しい白の中に、リズミカルに現れる黒土の表情は
どこか北欧の温かみある器を連想させます。
取り分け皿として何枚か揃えたいのは、4寸、5寸のお皿。
煮物や天ぷらなどの他に、色鮮やかなサラダも引き立てます。
また、果物やスイーツなどをのせて、お客様へお出ししてもきっと素敵でしょう。
6寸なら毎朝のトーストやクロワッサン、夕食の焼き魚やからあげ、ハンバークなどのおかずにちょうど良い大きさ。
7寸ならば焼きそばやパスタ、オムライスなどの主食もしっかりおさまります。
和食だけではなく、洋食もすんなり収まる懐の深さが魅力です。
柔らかい印象の飛び鉋と、錆釉が全体を引き締める黒縁。
お好みでお選びください。
きっと百年ほど前までは、近隣の人達のために作られていた焼き物を
こうして日本のどこにいても触れられるようになったのは、嬉しいことです。