うつわのいろは 各部分の名前

各部分の名前


各部分の名前を知ることで、うつわの見所がわかり、醍醐味をより深く味わうことができます。
スムーズにうつわの魅力を理解できることに加え、自分の好みをお店の人に伝えるときにも便利。
うつわの形に合わせて、様々な名称が使われますが、まずは基本の5つを覚えておきましょう。

うつわのいろは 各部の名称
  • 1.見込み

    うつわの内側の部分。
    陶磁器の場合、釉薬が溜まっている姿を楽しんだり、
    色絵などの装飾が施されていたり、
    うつわの個性を特に感じられるところです。

  • 2.口縁(こうえん)

    縁の部分。口辺(くちべり)・口造(くちづくり)とも言います。
    ここの薄さで、うつわ全体の印象が変わります。
    また汁わんやマグカップなど、直接口につけるうつわの場合、
    唇に触れる部分なので、口当たりの良さが重要になります。
    口縁が薄いと欠けやすいこともあるので、丁寧に扱いましょう。

    • 端反椀 (輪島キリモト)

      口縁が薄く、ほんの少し外側に反っています。口当たりがよく、汁がすっと口の中に入ってきます。

    • 染付古砥部文 深皿
      (長戸製陶所/陶彩窯)

      ぽってりと厚い「玉縁」。縁以外は薄く仕上げられていますが、口縁が厚いことで、全体的にどっしりと安定感があります。

    • 浅リム皿 (JICON・磁今)

      リム皿の「リム」とは縁のこと。縁が一段立ち上がった平皿のことを指します。リムの大きさや形状によっては、料理がこぼれにくくなったり、スプーンで料理がすくいやすくなったり、実用的なメリットがあります。

  • 3.高台(こうだい)

    うつわの底につけられた台。
    高台があると、うつわ全体が安定することに加え、
    熱いものを入れたときでも持ちやすくなります。
    そのため飯わんや汁わんには、高台がついていることがほとんど。
    一方、手で持ち上げないうつわなどは、高台がないこともあります。
    また口縁同様、欠けやすい場所でもあるので、
    取り扱いには注意しましょう。

    • ムーミン×アマブロ 染付け茶碗 (amabro)

      江戸時代の庶民のお碗「くらわんか碗」をモチーフにした茶碗には、大きな高台がついたものが多数。小さな高台に比べて安定感があります。

    • 樫椀 (喜八工房)

      全体に対して高台の直径が小さいと、華奢で繊細な印象。高台が大きいものとどちらを選ぶかは好みの問題です。しかし、少しぶつかっただけで倒れやすいものもあるので、気をつけましょう。

    • そば猪口 (馬場商店)

      熱いものを滅多に入れないそば猪口などの場合、大きな高台は不要。そのため横からは見えない小さな高台が隠れていることもあります。

    • 重ね縞 (白山陶器)

      大きな平皿などには、安定性を高めるために高台が二重でついていることがあります。

    • スクエアプレート (1616/arita japan)

      高台がない陶磁器の場合、少しでも歪みや凸凹があると、うつわががたつく原因に。つくり手の高度な技術が求められます。

  • 4.

    口縁の下から腰までの部分。平皿にはありません。
    横から見たときに胴の部分がよく見える飯わんなどの場合、胴に装飾を施すことも。

  • 5.

    胴と高台の間。
    平皿などにはなく、抹茶茶わんなど深めで、
    下部が張り出したかたちのうつわにだけある部分です。

    • めし碗 (瑞々)

      胴がすとんとしているので、腰がぐっと張り出して見えます。まさにいい腰の張りのうつわです。



※参考書籍:
「美しいうつわ」成美堂出版編集部(成美堂出版)

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