炒めものやグリルの最後に垂らすと、
ほんのり焦げて香ばしく仕上がる「バジル醤油」。
今回は、オクラやいんげん、かぼちゃなど、旬の野菜を豚肉で巻いて、
カリカリに焼いたところへ、香りが立つよう加えます。
「バジル醤油」が豚肉の旨みと野菜の甘みを引き立てて、
いくつでも食べられてしまいます。
冷めても美味しいので、お弁当のおかずにもおすすめです。
材料(2〜3人分)
- 豚もも薄切り肉…350g
- オクラ…8本(80g)
- いんげん…4本(30g)
- かぼちゃ…70g
- 薄力粉…適量
- 塩…少々
- 黒こしょう…少々
- 「バジル醤油」…大さじ1
- サラダ油…大さじ1/2
- ベビーリーフ…適量
つくり方
1. いんげんは筋をとり、オクラはガクの周りをとります。かぼちゃはワタをとり、1cmの厚さに切ります。
2. 鍋にお湯を沸かし、塩少々(分量外)を加え、いんげん、オクラ、かぼちゃをさっと茹でます。ザルにあげて粗熱がとれたら、キッチンペーパーでよく水気をとっておきます。いんげんは、3等分にします。
3. 豚肉に1の野菜をそれぞれ巻いていきます。豚肉は縦長に広げたものを2枚横に少し重なるように並べ、片面に塩・こしょうをして、薄力粉を全体に薄く振りかけます。いんげんを3本ずつのせて巻いていきます。巻いた外側にも薄力粉を薄くかけておきます。オクラは2本ずつ、かぼちゃは適量をのせ、同様に巻きます。
【ポイント】
薄力粉を外側にもかけることで、焼いたときに「バジル醤油」が絡みやすくなります。
4. フライパンを熱してサラダ油をひき、2を巻き終わりを下にして中火で焼きます。全体に焼き色がついて肉に火が通ったら、火を弱め、「バジル醤油」を加えて全体に絡めます。
【ポイント】
豚肉がカリカリになるまでしっかり焼くと、香ばしく仕上がります。
5. 半分に切って皿に盛り付け、ベビーリーフを添えます。
瀬戸口さんが選んだ器は…
with4 24 plate(イイホシユミコ)
マットな質感と釉薬の濃淡により、独特な存在感を放つイイホシユミコさんの大皿。「夏だから、涼やかにブルーグレーの色合いがいいかなと。夏野菜の緑色や黄色も映えて、美味しそうに見えますね」
イタリア料理のイメージが強いバジルですが、
紫蘇の仲間ということもあり、和のおかずでも活躍します。
とくに、香りが強いので、魚などのくさみをとってさっぱりと仕上げる効果も。
旬のいわしを「バジル醤油」で煮付けにすれば、ごはんがすすむ一品の出来上がり。
どんな魚にも合うので、季節ごとにいろいろな魚でお楽しみください。
材料(2〜3人分)
- いわし…4尾(380g)
- 生姜…1/2片(7.5g)
- 「バジル醤油」…大さじ1と1/3
- 酒…大さじ1/2
- 水…200ml
- 白髪ねぎ…適量
- 茗荷…適量
(A)
つくり方
1. いわしは頭を切り落とし、内臓をとり出してよく水洗いして、キッチンペーパーで水気をとったら、2等分にします。
2. 鍋に1と(A)、生姜のスライスを入れて、弱めの中火にかけます。沸騰してきたら弱火にして、8~10分ほど煮ます。ときどきスプーンで煮汁をいわしにかけます。
【ポイント】
いわしは皮が破けやすく煮崩れしやすいので、煮汁が冷たい状態から煮始め、落し蓋をせずやさしく煮ていきます。
3.器に煮汁も一緒に盛りつけて、好みで白髪ねぎと千切りにした茗荷をのせます。
瀬戸口さんが選んだ器は…
色絵菊 6.5寸鉢(九谷青窯・徳永遊心)
ふっくらと咲く菊が描かれた、丼にも使える深さの鉢。「器は色で選ぶことが多いのですが、これは、青味がかった白色が青魚の鰯と合わせやすいと思います。煮汁も一緒に食べて欲しいので、深さのある鉢を選びました。鰯同士を立てかけるように立体的に盛ると、少量でもかたちがつきますよ」
ひんやりつるつる食べられる冷やし麺は、夏に欠かせないメニューのひとつ。
しこしこした食感の米麺に、
「バジル醤油」で味付けた肉そぼろと瑞々しい夏野菜をたっぷり絡めれば、
クセの強いナンプラーを使わなくてもエスニックな味を楽しめます。
肉そぼろには、ひき肉だけでなく豚バラスライスも使うことで、
歯ごたえやコクが増し、ボリュームが出ます。
肉そぼろは、麺はもちろん、ごはんにかけたりオムレツの具にしたり、
いろいろと活用できるので、ぜひ多めにつくってみてください。
材料(2人分)
- 豚ひき肉…200g
- 豚バラスライス肉…100g
- 「バジル醤油」…小さじ2
- 「バジル醤油」の葉…適量
- 米麺…120g
- ニラ…1/3(30g)
- 香菜…2茎(10g)
- 赤タマネギ…小1/2個(80g)
- とうもろこし…1/2本(150g)
- きゅうり…1/2本(50g)
- トマト…小1個(160g)
- 青紫蘇…3枚
- フライドオニオン…適量
- ピーナッツ…適量
- サラダ油…小さじ1
- 塩…少々
- 砂糖…小さじ1/2
- 黒こしょう…少々
※麺は、そうめんやうどんでも大丈夫です。
つくり方
1. 材料を切ります。豚バラスライスは7mm幅、ニラと香菜はざく切り、赤タマネギはみじん切り、青紫蘇は千切り、きゅうりは種をとって7mm角のさいの目切り、トマトは1cmの角切りにします。とうもろこしは、茹でて冷ましてから、包丁で実をそぎ落とします。ニラは辛味をやわらげるため、ボールに入れて塩少々とサラダ油(分量外)で和えておきます。
2.そぼろをつくります。フライパンを熱してサラダ油をひき、豚ひき肉、1の豚バラスライス、塩少々、砂糖小さじ1/2を入れて炒めます。肉の色が変わってきたら、「バジル醤油」、黒こしょうを加えてさらに炒めます。このとき「バジル醤油」の葉も適量加えます。
3.大鍋に湯を沸かし、米麺を袋の表示通りに茹でて流水で冷やし、ざるにあげて水気を切ります。くっつかないよう、サラダ油小さじ1/2(分量外)を絡めておきます。
4.器に3の麺を盛り、2のそぼろを適量かけ、1の野菜をのせ、フライドオニオンと粗めに砕いたピーナッツをのせます。
瀬戸口さんが選んだ器は…
くるみ台付平中鉢(ガラス工房 橙)
ぷくぷくとした気泡がガラスの内側に入った吹きガラスの鉢。「夏はやっぱりガラスの器が爽やかですが、これはさらに気泡が入って涼やかです。浅すぎず深すぎないかたちは、和え麺などに使いやすいと思います」
教えていただいたのは…
料理家 瀬戸口しおりさん
イラストレーターを目指しセツ・モードセミナーに入学するも、在学中から東京・吉祥寺にあった「諸国空想料理店 KuuKuu」で働きはじめたことから、料理の道へ。料理家・高山なおみさんのアシスタントを経て独立。旬の食材を生かした料理や、度々訪れているというベトナムなどアジアの香りがする料理が人気。「初めて作る保存食」(角川マーケティング)、「わたしの作りおきおかず」(アスペクト)、「子どもがよく食べる給食のレシピ105」(地球丸)など、著書多数。