「梅酢の柴漬け」を炒めものに。
火を通すことで酸味が旨みに変わり、料理の味に奥行きを加えてくれます。
鯖の水煮、ニンジン、タマネギ、卵と一緒にそうめんと炒めれば、
彩りも華やかなそうめんチャンプルーの出来上がり。
「チャンプルー」とは、沖縄の言葉で「混ぜこぜにしたもの」の意味だとか。
柴漬けの酸味と鯖のこってりとした脂、その他の具が合わさって生まれる
まろやかなハーモニー……。
一皿で大満足のボリュームのある一品です。
材料(2人分)
- 「梅酢の柴漬け」…80g
- そうめん…2束(180g)
- ニンジン…1/2本(50g)
- タマネギ…1/2個(70g)
- 鯖の水煮缶…200g
- 卵…2個(100g)
- ごま油…大さじ1
- みりん…大さじ1
- しょうゆ…大さじ1
- 塩・こしょう…少々
- 大葉…3枚
- ネギ…少々
つくり方
1. タマネギは5mm幅の薄切り、ニンジンは2mm幅の千切りにし、鯖の水煮缶は、水気を切っておきます。
2. 卵は溶いて、熱したフライパンで炒り卵をつくります。
3. そうめんは、袋の表記通り茹でてザルに上げ、ごま油で和えます。
4. フライパンを中火で熱し、1のタマネギ、ニンジンを炒め、しんなりしてきたら鯖の水煮缶、「梅酢の柴漬け」を入れて炒めます。
5. 4の全体に火が通ったら、2と3を加えてさっと混ぜ合わせ、みりんとしょうゆで味をつけ火を止めます。
森本さんが選んだ器は…
花彫皿 中皿 淵錆 (JICON・磁今)
やわらかな白色と花の彫文様が美しい平皿。「浮かび上がる模様が、シンプルなのに存在感がありますね。チャンプルーが色とりどりなので白い器の方が映えるけれど、単なる白だとつまらない。このお皿はまさにぴったりだと思います」
なすやきゅうりのほか、茗荷、青紫蘇、しょうがといった
香味野菜が入った「梅酢の柴漬け」は、
食材を引き立てる薬味としても活躍してくれます。
刻んで、ネギやごま油、しょうゆと合わせれば、香り高い香味タレに早変わり。
あっさりとした蒸し鶏にかければ、爽やかな一品に。
香ばしいタレで食がすすみます。
材料(2人分)
(香味タレ)
- 鶏もも肉…1枚(310g)
- 酒…大さじ1
- 塩…小さじ1/2
- きゅうり…1本(120g)
- 「梅酢の柴漬け」…30g
- ネギ…1/2本(25g)
- 酢…大さじ1
- ごま油…大さじ1
- しょうゆ…大さじ1
- ハチミツ…小さじ1
- ※写真では、彩りとして黄パプリカとトマトの薄切りを数枚使用。
つくり方
1. 鶏もも肉に塩を揉み込み、酒をふり20分ほど置きます。
2. 蒸気の上がった蒸し器に1を入れ10分蒸し、冷めたら食べやすい大きさにカットしておきます。
3.「梅酢の柴漬け」、ネギはみじん切りにし、他の「香味タレ」の材料と混ぜ合わせます。
4.きゅうりを千切りにし皿にのせ、2をのせて香味タレをかけます。
森本さんが選んだ器は…
輪花つなぎ 平皿 7寸
(九谷青窯・徳永遊心)
青白い生地の縁に藍色の花模様が一周描かれた爽やかな平皿。「蒸し鶏が地味なので、ぼやっとした印象にならないよう、お皿は華やかなものを意識しました。柄ものですが、単色なので盛り付けた食材の色とも馴染んできれいにまとまりますね」。
教えていただいたのは…
食卓料理家 森本桃世さん
パティシエとして10年勤務後、東京・吉祥寺にあるオーガニックレストラン「タイヒバン」で3年半、運営とシェフを担当。身体をつくる食べ物をコンセプトに、発酵や薬草など昔からある食文化を今にあったスタイルで食卓に伝えたいと、2016年11月からフリーの料理家に。現在は、日本の食文化を食卓に伝えていくことをテーマに、イベントやケータリングのほか、食卓づくりのお手伝いをする「みんなのおかあさん」として出張料理に力を入れて活動しています。