アク取り編 | 暮らしの道具、徹底比較 | cotogoto コトゴト
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私たちが比べてみました 暮らしの道具、徹底比較

アク取り編

2017年10月公開


鍋料理などに欠かせない、肉や魚のアクを取る作業。
美味しさの決め手となる大事な工程ですが、
おたまで行うと、大事なスープまですくったり、
細かなアクを逃してしまったり……。
そこでおすすめなのが、専用の「アク取り」です。
アミが張ってあるもの、パンチングのもの、
そしてスプーンタイプのものの3種類を比べて、
アク取りがどれだけ楽になるのか、検証してみました。

比べるアイテム


スタッフの紹介

  • アキ

    30代、既婚。
    料理は正直あまり好きではないが、
    家族のため毎日頑張る一児の母。

  • ミズキ

    20代、未婚。
    面倒くさがりなので、
    時短や楽という言葉に弱い。

  • シホ

    30代、未婚。
    cotogotoきってのきれい好き。
    キッチンツールなどに溜まる
    細かな汚れが気になる派。

いつもどのようにアクを取っていますか?

シホ

私は学生の頃におたまと泡だて器とセットで買った
アク取りを使っています。
ちょうど「卓上アクトリ」と同じようなメッシュタイプのもので、
もっとアミが粗いです。
一人暮らしをはじめた頃からずっと使っているものなので、
特に不満に思ったこともありませんでしたが、
他のアク取りがどう違うのか気になります。

アキ

実は私、アク取りを使ったことがなくて、
いつもおたまでアクをすくっています。
アクを取りやすい!とは言えないけれど、
おたまでもできる作業だし、
正直そこまでアクを気にしていないので……。

ミズキ

そもそも肉や魚のアクって、血液などが固まったものなんだとか。
私はカレーなど味が濃い料理のときは大雑把ですが、
おでんなどスープの美味しさにこだわりたい料理のときには、
雑味や見た目が気になるから、ちゃんとアクを取るようにしています。
とは言え、私も半年前まではアキさんと同じで
おたまでアクを取っていて、いつも汁まで取っちゃうし、
上手くアクが取れずに面倒だな~と思っていました。
でも「卓上アクトリ」を買ったら、一発で細かいアクまで取れるのでびっくり!
とっても楽ちんになりました!

アキ

おたまとアク取りで、そんなに違うんですね。
でもアク取りと一口に言っても、
さまざまな種類のものがあり、どれがいいのか迷います。

ミズキ

「卓上アクトリ」は、アミが細かい分、汚れが落ちにくくて……。
パンチングになっている「パンチングあくとり」や
スプーンのようなかたちでつなぎ目がない「あくとりスプーン」なら洗いやすそうだけど、
どのくらいアクが取れるのか気になります。
実際に使ってみて、アクの取りやすさと
洗いやすさの両方を比べてみましょう!

早速、アク取りを比べてみましょう

アクを取ってみました


▲比較するアク取り3種。左から「卓上アクトリ」「あくとりスプーン」「パンチングあくとり」。

▲行平鍋で牛すじを茹でて、アク取りの実験を行います。

シホ

今回はアクがたくさん出る肉の定番、
牛すじを茹でて、アクを取ってみます。

▲「パンチングあくとり」でアクをすくったところ。

アキ

まずは「パンチングあくとり」で。
鍋にざっと入れてアクをすくうだけで、簡単にアクが取れました!
でも、大きなアクはキャッチできていますが、
細かなアクはやや流れ落ちているように見えます……。

▲「卓上アクトリ」でアクをすくったところ。

シホ

「卓上アクトリ」だと、目に見えないほどアミが細かいので、
細かなアクも逃していません!
さらに驚いたのが、目に見えないくらい小さなアクや
浮いている油まで取ることもできます。

▲「あくとりスプーン」でアクをすくったところ。

ミズキ

「あくとりスプーン」は、先端が平らになっているから、
アクと汁の間にすーっと入ります。
肉と肉の隙間のアクや、鍋の縁のアクも無駄なくキャッチ。
アクと一緒にすくってしまった汁は、細長い穴から戻すことができます。
でも、そーっとやらないと細かいアクまでこぼれ落ちてしまうことも。
また、ざっとすくえる「パンチングあくとり」「卓上アクトリ」に比べると、
都度、汁を戻さなければいけないのは、ちょっと効率が悪く感じてしまったり……。

▲左から「卓上アクトリ」「あくとりスプーン」「パンチングあくとり」の持ち手の角度を比べたところ。

シホ

私は持ち手の角度も気になります。
「あくとりスプーン」「卓上アクトリ」は、
すくう部分と持ち手の間の開きが110°くらいで
普通のおたまと同じような角度ですが、
「パンチングあくとり」は140°くらいまで開いていて、スプーンのように寝そべり気味。
今回の実験で使った浅い行平鍋の場合はすくいやすいけれど、
深さのある寸胴鍋の場合はちょっとすくいにくそう。
「あくとりスプーン」「卓上アクトリ」の方が
普段から慣れている角度というのもあり、
私には使いやすく感じます。

アキ

3人の意見をまとめると、
アクの取りやすさとしては、「卓上アクトリ」がダントツのようですね。

洗いやすさはどうですか?


シホ

アクの取りやすさでは軍配が上がった「卓上アクトリ」ですが、
その難点は洗いにくさ。
丁寧に洗って、一見きれいになったように見えても、
乾くと隅のほうに細かい汚れが残っています……。

ミズキ

細かなアクを一発で取るためには、アミの細かさが重要と考えたら、
仕方ないのかもしれませんね。
それに、熱湯の中に入れて使う道具ですから、
あまり気にしなくてもいいのかもと思ったり……。
アクの取りやすさと洗いやすさ、どちらを優先したいか次第ですね。

アキ

「パンチングあくとり」はパンチング部分にアクが残ることなく、
さっと洗剤を付けたスポンジで撫でるだけで、きれいに洗うことができました。
「あくとりスプーン」は、普通のスプーンやおたまと同じ感覚で洗いやすいのももちろん、
一体成形なので、つなぎ部分などに汚れが溜まる心配もなく、隅々まで清潔を保てます。
どちらもオールステンレスだから、漂白消毒ができるのもいいですね。

ミズキ

「卓上アクトリ」は持ち手が木ですよね。
私は見た目の優しさや持ちやすさ、なにより熱くなりにくいところが好きなのですが、
黒ずみやカビなどが発生しそうなのは心配。
今のところは大丈夫なのですが、長く使いたいものだから、
濡れたままにしないよう、お手入れの注意は必要ですね。
また、「卓上アクトリ」だけは食洗機の使用不可となっています。

最後に、3つのアク取りの違いをまとめてみました

シホ

細かなアクまで取れることと洗いやすいこと、
両方のバランスを取るって、なかなか難しいものですね。

アキ

私はやっぱりアクを取るのも、洗うのも楽なのが一番だし、
細かなアクまでは気にしないから、
「パンチングあくとり」が欲しくなりました!
おたまですくうより、ずっとアク取りが手早くできそうです。

ミズキ

アク取りって一見ニッチな道具ですが、
穴あきおたまの代わりに具だけすくいたいときにも便利。
「卓上アクトリ」「パンチングあくとり」なら
湯豆腐をすくうときなんかにも使えるから、
意外と頻繁に活躍するんです。
どのアク取りを選ぶかは、自分のなかの優先順位次第ですが、
あると重宝することは間違いないですよ!

  • 卓上アクトリ (工房アイザワ)

    素材:
    アミ部 18-8ステンレス
    柄 自然木

    サイズ:
    Φ80×H275mm

    【特徴】
    ・細かいアミで、どんなアクも逃さない
    ・アクをすくうだけで効率よく取れる
    ・ぬくもりのある木の持ち手

    【価格(税抜)】
    800円

    詳しくはこちら
  • あくとりスプーン (オークス)

    素材:18-0ステンレス

    サイズ:
    W50×D65×H235mm

    【特徴】
    ・アミじゃないので詰まる心配がない
    ・一体成形で洗いやすい
    ・鍋肌に沿い、小回りの利くかたち

    【価格(税抜)】
    1,500円

    詳しくはこちら
  • パンチングあくとり (家事問屋)

    素材:18-8ステンレス

    サイズ:
    Φ74×H288cm

    【特徴】
    ・パンチングなので洗いやすい
    ・アクをすくうだけで効率よく取れる

    【価格(税抜)】
    900円

    詳しくはこちら
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