たわし編 | 暮らしの道具、徹底比較 | cotogoto コトゴト
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私たちが比べてみました 暮らしの道具、徹底比較

たわし編

2017年11月公開

昔ながらの掃除道具、たわし。
スポンジなど様々な掃除道具が生まれている現代ですが、
そんななかでも、たわしにしかできないことがたくさんあります。
今回は、素材やかたちにこだわった多種多様なたわしのなかから、
9つのたわしを徹底比較。
台所をはじめとしたシーン別に、おすすめのたわしをまとめてみました。

スタッフの紹介

  • カメ

    30代、未婚。
    名前に「カメ」が付くこともあり、
    亀の子束子には並々ならぬ愛着が。

  • カナ

    30代、未婚。
    料理はあまりしないタイプだが、
    たわし含め台所まわりの道具が好きで、つい買ってしまう。

  • アキコ

    30代、既婚。
    お菓子づくりが好きで、人にあげることも多いため、
    キッチンの清潔には人一倍気を配っている。

いつもどんなたわしを使っていますか?

カメ

私は「パームチビッコP」を
鉄のフライパンやまな板を洗うのに使っています。
「パームチビッコP」は、とにかく小さいから小回りが利いて、
側面までしっかり洗えるから気持ちいいんです。

カナ

私は「パームチビッコP」よりワンサイズ大きめの
「亀の子束子1号」を愛用しています。
とは言え、あまり自炊をしないので使用頻度は高くないのですが、
じゃがいもなどの野菜を洗うときなど、いざというときに役立っています。
また、松野屋のものではないのですが、
「シュロ棒たわし」と同じようなたわしも持っています。
こっちはまな板を洗うのに使っています。

アキコ

私はカメさんと同じく、
「パームチビッコP」を鉄のフライパンを洗うために使っています。
でも、今回の企画に向けて、いろいろなたわしを借りて帰って
自宅で使ってみたら、「パームチビッコP」以上に
フライパンを洗いやすいたわしに出会ってしまったんです!
一口に“たわし”と言っても、洗うものとの相性によって、
使い勝手が全然違うことに改めて気づかされました。

そもそも、たわしは素材の違いが重要です

カメ

たわしには主に3つの素材があるんだそう。
「パームヤシ」、「シュロ(棕櫚)」、「サイザル麻」の3種類です。
素材によって特徴があるので、違いをまとめてみました。

アキコ

素材だけでも、こんなに違いが!
この素材そのものの特性と、
たわしの形状や大きさが組み合わさることで、
様々なたわしが生まれるんですね。

早速、たわしを比べてみましょう

台所用品や食器を洗うには?


鉄フライパン・まな板

▲小さな鉄フライパンには、小回りが利く「パームチビッコP」が便利。

カメ

鉄のフライパンを使っていると、
汚れをこすり取りながらも、油分を落としすぎないたわしが欠かせません。
まな板も、細かなキズがたくさんあるから、たわしでしっかりかき出したいもの。
人気は、硬さがあり洗浄力の高いパームヤシ製のなかでも、
小回りの利く「パームチビッコP」や、
手に馴染む定番サイズの「亀の子束子1号」でしょうか。

アキコ

私も普段は「パームチビッコP」を使っていますが、
「シュロ棒たわし」でフライパンを洗ってみたら、洗いやすくてびっくり!
かたちが握りやすいので力を入れやすく、
何より縦長のかたちだから油汚れに手を触れずに洗えるのがいいなと思って。

▲「シュロ棒たわし」は、木のまな板の繊維に沿って汚れをかき出すように洗えます。

カナ

「シュロ棒たわし」は、まな板にもよさそうです。
似たようなものを使っていますが、
シュロは繊維の先が細いので細かなキズの汚れもかき出してくれるし、
フライパン同様、力を込めやすいかたちなのがいいんです。
「かき出す」という洗い方には特に向いているような気がします。

▲「よりどころ ブラウン」は、手の小さな女性でも握りやすいのが特徴。

カメ

「よりどころ ブラウン」は金具が隠れているから、
当たって傷つけてしまう心配がないだけでなく、
細長くて握りやすいのがいいですね。
「パームチビッコP」を2つくっつけたようなかたちで、
小回りが利くのに、握っても洗浄面が確保されています。
フライパンやまな板の細かいところまでしっかり磨けそうです。

すり鉢

▲「シュロ棒たわし」なら、すり鉢の溝の汚れもしっかりかき出します。

▲「シュロ棒たわし」は、細い繊維がぎっしりと詰まっています。

カメ

同じ「かき出す」洗い方が求められるのが、すり鉢。
ということで、やはり「シュロ棒たわし」が使いやすかったです。
形状的な部分はもちろん、他のたわしに比べて
細い毛がぎゅっと密集しているから、
溝の間までしっかり入り込んでかき出してくれました。

フッ素加工のフライパンや食器

▲「白いたわし 大」なら、傷つけないのに、汚れをしっかり落とします。

カナ

傷が命取りのフッ素加工のフライパンには
たわしはNGのイメージだったけれど、
柔らかいサイザル麻の「白いたわし」なら洗うことが可能!
吸水性があるから、水に濡らすと毛がしっとりと柔らかくなりました。
実際に洗ってみても、傷が付いている感じはしません。
食器にも安心して使えますね。
「大」「小」は洗うものの大きさ次第でしょうか。

カメ

スポンジって油汚れを洗うと、全体が油っぽくなるけれど、
サイザル麻は油分をはじく力があるから、油っぽくなりにくいのが嬉しいです。
それに汚れをはじく力もあるから、
ミートスパゲティを食べた後のうつわを洗ってみても、色が残りませんでした!
スポンジと同じような感覚で使えるのに、スポンジよりも優秀かも。


野菜を洗うときや皮むきにも


▲「ハーフハード」の白い方は、パームヤシを過酸化水素水で脱色したもの。
普通のパームヤシより硬く、皮までこすり落とします。

カメ

ゴボウの皮むきに「ハーフハード」を使ってみました。
普通のパームヤシと、脱色して固い仕上がりのホワイトパームの
2種類の素材が一つになっているんですよね。
泥だけ落としたいときは茶色、皮まで取り除きたいときは白色でこすってと、
使い分けられるから便利です。

アキコ

私は里芋に使ってみましたが、
泥と毛はしっかり落とせるけれど、加減によって皮は適度に残せて、
なんだかいつもの里芋より美味しく感じました。
とくに里芋はぬるぬるするし小さいから、包丁で皮をむくのは大変。
根菜類は皮のあたりに栄養が集まっているという話もよく聞くし、一石二鳥ですね。


その他、お風呂場や玄関など様々なシーンで使えます


▲「亀の子束子4号」なら、お風呂場のタイルなど広い面も効率よく洗えます。

カメ

大きめの「亀の子束子3号」や「亀の子束子4号」は、
お風呂場や玄関のタイルなど、広い面を洗うのにぴったり。
大きくなっても、横幅は「亀の子束子1号」とほとんど変わらないから、
しっかりと手でホールドできます。
角の部分などには「パームチビッコP」や「よりどころ ブラウン」をと、
使い分けることで隅々まで綺麗にできそうです。
いつもすみっこは古い歯ブラシで磨いていますが、
歯ブラシだと小さすぎて面倒に感じることがあるんですよね。

▲「亀の子束子3号」で、生地が丈夫なキャンバス地を洗っても。

カナ

玄関のマットやキャンバス地のバッグなど、
丈夫な布類をがしがし洗うのにもいいですね。
「パームチビッコP」や「よりどころ ブラウン」は、
上履きやスニーカーなど小さなものを洗うのにもよさそう。


お手入れも気になります


▲左から「亀の子束子1号」、「ハーフハード」、「白いたわし 小」。
どれも金具が付いているので、引っ掛けて乾かすことができます。

カナ

「白いたわし」はサイザル麻製だから、
吸水性があるがゆえ、乾きが悪いという一面も。
それを解決するために中心に穴を開けて、
吊り下げられるかたちでつくられているのですが、
我が家の場合、キッチンに吊り下げる場所がないんです。
吊るしておけば、他の素材のたわしより少し遅いくらいで乾きましたが、
吊るさずに平らなところに置いていたら、なかなか乾きませんでした……。

アキコ

乾きが悪いと、衛生面が心配ですよね。
吊り下げるための金具がない「よりどころ ブラウン」や「シュロ棒たわし」も
どのように保管するのが一番衛生的なのか迷いどころ。
そもそも、たわしってどのくらいの期間使っていいものなのでしょうか?

カメ

亀の子束子さんに聞いてみたところ、
明確な目安はないけれど、衛生的に使うためのコツは天日干しだそう。
使ったら水気を切って、洗濯物を干すように
日光の当たる風通しのいいところに干しておくと消毒にもなるし、
たわしの持ちがよくなるんですって。
また、たわしの間に入り込んだ小さなゴミなどを取りたいときは、
たわし2つをこすり合わせるといいですよ。

最後に、9つのたわしの違いをまとめてみました

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