風情ある佇まい、栗川商店の「来民渋うちわ」
2018年8月3日 / 実店舗のみ取扱商品
熊本県の栗川商店から「来民渋うちわ」が入荷しました。
かつては京都、香川(丸亀)と共に日本三大うちわとして知られ、
熊本県の伝統工芸品にも指定されている「来民うちわ」。
熊本県北部に位置する山鹿(やまが)市の
鹿本町来民地域でつくられてきました。
そのはじまりは、江戸時代、慶長5年(1600年)頃に
四国丸亀の旅僧が一宿の謝礼に製法を伝授したこととされています。
その後、肥後初代藩主・細川忠利公の奨励により、
盛んにつくられるようになりました。
山鹿市のあたりは、和紙の原料となる楮(こうぞ)の木の産地。
和紙づくりが盛んなほか、竹林も多く、
和紙と竹でつくるうちわづくりに適した環境でした。
現在でも竹材は地域の山林に生えた7寸以上の真竹を使用。
「来民渋うちわ」では、手漉きの和紙に、柿渋を塗って仕上げます。
柿渋は青い未熟のがら柿(豆柿)から採り、
和紙をしっかりとコーティングして丈夫にします。
また、タンニンの働きにより、防虫効果も期待できます。
はじめは薄茶色の和紙ですが、
時を経て深みのある色合いになっていくのも魅力。
自然の色味が心を落ち着かせてくれるような気がします。
最盛期には16軒の店で
年間500万本も生産されていた来民うちわですが、
プラスチック製のうちわに押され、
現在、来民うちわをつくっているのは栗川商店だけ。
お取り扱いするのは、全部で3サイズ。
小さなものから順に、
「仏扇(ぶっせん)」、「小丸(しょうまる)」、
そして「仙扇(せんせん)」です。
■「来民渋うちわ 仏扇 (栗川商店)」 1,000円(税抜)
サイズ:約W150xH300mm
■「来民渋うちわ 小丸 (栗川商店)」 1,500円(税抜)
サイズ:約W195xH375mm
■「来民渋うちわ 仙扇 (栗川商店)」 2,000円(税抜)
サイズ:約W250xH370mm
持ち手は「仏扇」と「小丸」は細く華奢な竹、
「仙扇」は力強い黒い竹に、先端の赤い紐がポイントです。
どのサイズも、専用のパッケージ入りなのですが、
そのパッケージがまた渋くて素敵。
非常に趣のある佇まいです。
見た目の美しさはもちろんのこと、
丈夫で長持ちするうちわなので、贈り物にもおすすめです。
オンラインショップからご購入いただけます。
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