十場天伸さんの工房に行ってきました!

2020年1月24日実店舗のみ取扱商品



2月14日(金)~25日(火)までcotogoto実店舗で行う
Lueと十場天伸 二人展 ―真鍮とスリップウェア―」。
開催にあたり、昨年12月に兵庫県にある
十場天伸(じゅうば てんしん)さんの工房にお邪魔してきました!




「つくも窯」として神戸市に工房を構える十場さん。
泥状の化粧土(スリップ)で模様を描くスリップウェアを中心に手がけています。

神戸といえばおしゃれで都会的な港町というイメージですが、
十場さんの工房は中心部から離れた山の中。
寺院に囲まれた自然豊かなエリアです。
元々ご実家だという立派な茅葺の古民家を改装した家で暮らし、
その横にある工房で作陶に励んでいます。



兵庫県の芦屋で生まれた十場さんは、現在の工房がある場所で育ち、
進学先の島根の高校で陶芸に出会ったそう。
焚き火や火で遊ぶことが好きで陶芸部に入ってみたところ、
その楽しさに魅せられ、一生の仕事にしたいと思うようになります。

陶芸をやると決めていたからこそ、一度別のことをしてみようと、
卒業後は沖縄のガラス工房で働いてみたり、憧れていたアメリカで2年半暮らしてみたり。
そして帰国して京都伝統工芸大学校にて陶芸を学んでいたときに、
スリップウェアをやっていくことを決意します。
それは、島根での高校時代に湯町窯や山根窯などスリップウェアの名窯を見ていたり、
留学先のアメリカでもスリップウェアに出会ったり、
今までの点と点がつながったから。
導かれるようにスリップウェアをつくりはじめたのです。



十場さんが定番としてつくり続けているスリップウェアは
薄手で軽く、使いやすいのが特徴。
描かれた模様も、繊細ですっきりとした印象があります。




一方、直火でも使える耐熱のスリップウェアにも力を入れています。
その日その時の気分で自由に描いているというスリップの模様は、
自在にうねり、力強いエネルギーに満ち溢れています。
耐熱陶器は、火にかけることで裏が真っ黒になったり、
使っていくうちに変化していくところが、
十場さんにとっての魅力なんだそう。



現在は定番と耐熱のスリップウェアのほかに、
ソーダ釉を使った器にも取り組んでいます。
ソーダ釉とは、熱湯で溶かした重曹(ソーダ)を窯に入れてつくるもので、
まだら模様やツヤのある釉薬が特徴。
火や窯による表情の変化が大きいところに、 十場さんは面白さを感じているのです。



2018年末からは、漆で仕上げた「陶胎(とうたい)漆器」にも挑戦。
革のような質感の、なんとも不思議な渋さを持った器です。

次から次へと新しいことに挑戦する十場さんの原動力は、
「他の人がやっていないことがやりたい」という想い。
以前は軽さや薄さなど、使いやすさにこだわってつくっていましたが、
最近はそれ以上に自分のやりたいことや、
こういうものをやったら面白いかもということ、
そして見た人がわっとなる驚きを大切にものづくりに取り組んでいるそうです。



はじめは安定した電気窯だけだった窯は、
薪窯や穴窯など、より原始的な窯も導入。
「ずっと同じことをやっているより、新しいことをしていきたいんです。
スリップウェアはずっと軸としてあって、
軸さえしっかりしていれば、いろんなことをしてもいいと勝手に思っていて。
こんなのもつくるんだって思ってもらえれば」。



常に新しい器づくりに挑戦し、進化をつづける十場さん。
きっと今回の「二人展」にも、あっと驚くような器を届けてくれるはずです。
一点ものも多く並ぶ予定ですので、ぜひお早めにご来店ください。

→「Lueと十場天伸 二人展」について詳しくはこちら


※写真に写っている器は、
今回のイベントで入荷するものとは異なる場合がありますのでご了承ください。



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