郷土玩具の里でつくった、張子の「小さな壁かけ鯉のぼり」 | 商品担当のあれこれ日記 | cotogoto コトゴト
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郷土玩のの里でつくった、張子の「小さな壁かけ鯉のぼり」

2025年3月公開

title:郷土玩具の里でつくった、張子のオリジナル鯉のぼり

  1. 今年の4月に、cotogotoではじめての試みとなる季節飾りのオリジナル商品、「小さな壁かけ鯉のぼり」の販売が決まりました!
    今回はそんなオリジナル商品の、制作の舞台裏を紹介します。

    正月飾り、ひな人形、鯉のぼりなどの季節の飾りは、日本の暮らしを楽しむ道具としてcotogotoでも欠かせないもの。
    そんな季節の飾りを、自分たちが思い描くオリジナルでつくれないか、ずっと考えていました。
    世の中に素敵な飾りはたくさんありますが、「すっと暮らしに馴染んでくれるもの」があったらいいなーなんて、うっすらとした想像だけがありました。

    そんな中で、2人のつくり手との出会いにより、今回の構想が実現していきました。

    まずは張り子のつくり手。
    2024年にお取り扱いが始まった「郡山KARAPPO」です。

    「郡山KARAPPO」は、福島県郡山市の高柴デコ屋敷という地域に伝わる張り子文化を、現代に広めるためにできたブランド。
    高柴デコ屋敷は、張り子人形や三春駒などの郷土玩具つくっている地域で、いまでも4軒の工房があります。

    郷土玩具が生まれる里でつくった、張子の「小さな壁かけ鯉のぼり」

    ▲cotogotoで最初に扱ったのは、鏡餅と門松の張り子でした。なんとも言えないユルさ加減が人気です。

    元々「郡山KARAPPO」でも鯉のぼりの型があったため、「この型を使ってオリジナルの鯉のぼりをつくりたい!」と思うようになりました。

    郷土玩具が生まれる里でつくった、張子の「小さな壁かけ鯉のぼり」

    ▲ちょっとわかりづらいですが、色をつける前の真っ白な張り子です。

    ただ、オリジナルをつくるといっても、cotogotoにはデザイナーがいるわけでもなく、ノウハウもわかりません。
    この真っ白な張り子にどんなデザインをしたら、思い描く鯉のぼりになるのか……頭を抱えました。

    そこで、「この人がデザインした鯉のぼりがほしい!」と以前より気になっていた切り絵の作家さんに相談することに。

    その方が、今回デザインをしていただいた、切り絵作家の滝田雄依(たきた ゆい)さんです。
    初めて出会ったのは2022年。滝田さんはクラフトフェアで切り絵の作品を販売されていました。

    郷土玩具が生まれる里でつくった、張子の「小さな壁かけ鯉のぼり」

    ▲当時のクラフトフェアの様子です。一点ものの作品が並んでいました。

    民藝の型染めを彷彿とするような作品で、勝手に「この方は自分と同じモノが好きなのかも」と感じていました。
    その後も毎年同じクラフトフェアで出会い、少しお話している中で、いつか一緒に仕事がしたいなと心に秘めていました。

    滝田さんに相談したところ、「立体のデザインははじめてだけどやってみたい」とお返事が。
    念願叶って3年越しに仕事を依頼することができました。

    デザインを考える時間は短かったのですが、その中でも滝田さんはたくさんの案を出してくれました。

    郷土玩具が生まれる里でつくった、張子の「小さな壁かけ鯉のぼり」

    ▲滝田さんの世界観が全面に出た、ワクワクするデザインがたくさん。

    どれも捨てがたく、選ぶのには苦労しました。
    張り子ではなくても、魅力的なデザインばかり!
    子どもが喜び、大人も飾りたくなるものを目指し、何度も相談を重ねて、ついに原案が完成しました。

    郷土玩具が生まれる里でつくった、張子の「小さな壁かけ鯉のぼり」

    ▲たくさん相談してできた原案は、愛おしさもひとしお。

    原案ができたら、早速郡山KARAPPO で中心となって活動されている、高柴デコ屋敷の「本家大黒屋」へ。

    4軒ある工房のなかでも、一番新しい取り組みをされている、チャレンジ精神のある工房です。
    とはいっても、工房では昔ながらの手法で張り子づくりをしていました。

    郷土玩具が生まれる里でつくった、張子の「小さな壁かけ鯉のぼり」

    郷土玩具が生まれる里でつくった、張子の「小さな壁かけ鯉のぼり」

    ▲訪ねたときは、雛人形の張り子の最盛期。絵付けをするのは当主の橋本さんです。

    本家大黒屋の21代当主は橋本彰一(はしもと しょういち)さんは、郡山KARAPPOの活動を通して、地域の張り子の発展に挑戦されていました。
    郡山市からの依頼で、市のキャラクターの特大張り子をつくったり、3Dプリンターを活用したものづくりを模索したり。
    観光に活かしたいという想いで古民家カフェも経営。
    立派で素敵すぎる古民家で、ゆっくりと相談をさせていただきました。

    郷土玩具が生まれる里でつくった、張子の「小さな壁かけ鯉のぼり」

    ▲古民家カフェの中の様子。張り子の絵付け体験もでき、工房からもすぐ近くなので、デコ屋敷をゆっくりと満喫できますよ。

    デコ屋敷の発展を目指す橋本さんだからこそ、切り絵作家さんとの取り組みにも前向きに挑戦いただけたんだなと思えます。

    新たな試みから生まれた鯉のぼりの飾り。
    手前味噌ですが、とても素敵に仕上がったので、お子様がいる方だけでなく、普通に飾るのもいいなと思っています!

    郷土玩具が生まれる里でつくった、張子の「小さな壁かけ鯉のぼり」

    ちなみに高柴デコ屋敷の各工房はどこも古民家の佇まいで、軒先などに張り子が溢れ、郷土玩具好きには堪らない地域でした。

    郷土玩具が生まれる里でつくった、張子の「小さな壁かけ鯉のぼり」

    郷土玩具が生まれる里でつくった、張子の「小さな壁かけ鯉のぼり」

    郷土玩具が生まれる里でつくった、張子の「小さな壁かけ鯉のぼり」

    郷土玩具が生まれる里でつくった、張子の「小さな壁かけ鯉のぼり」

    4軒とも個性があり、張り子の絵付けもできるので観光にも打ってつけ。
    もっとゆっくり回りたかったなーと思える場所でした!

    郷土玩具が生まれる里でつくった、張子の「小さな壁かけ鯉のぼり」

    そして我が家に持ち帰った郷土玩具たち。
    張り子の他に、日本三大駒で知られる「三春駒」もデコ屋敷の代表作です。

    そんな郷土玩具が生まれる里でつくった鯉のぼり、ぜひ皆さんのおうちにも招き入れてみてください。

item

小さな壁かけ鯉のぼり

小さな壁かけ鯉のぼり(cotogoto)

張り子 鏡餅、門松 (郡山KARAPPO/からっぽ)

張り子 鏡餅、門松 (郡山KARAPPO/からっぽ)

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