“朝のせるだけで大満足のごちそうに” 沼津りえさんに教わる「4種のパンのお供」 | 仕込み上手な朝ごはん | cotogoto コトゴト
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4種のパンのお供

2025年5月公開

のせるだけでバランスのいい朝ごはんに
沼津りえさんに教わる
「4種のパンのお供」

忙しい朝にはついつい、チーズをのせるか、バターとジャムを塗っただけの
シンプルなトーストになりがち。
タンパク質や野菜など、もう少しバランスよく食べられたらと思うことはありませんか。
パンにそのままのせたり塗るだけで食べられる「パンのお供」がいくつか冷蔵庫にあるだけで、
栄養たっぷりの朝ごはんを手軽に摂ることができます。

今回は管理栄養士の沼津りえさんに、パンにのせるだけでバランスのいい朝ごはんに早変わりする
「パンのお供」4種を教わりました。
さっぱりとした風味で朝に食べやすい「ソーセージとベーコンのピクルス」、
魚を手軽に食べられて、後引く美味しさの「サバとクリームチーズのディップ」、
電子レンジで火を使わないのに、しっかり煮込んだように味がしみる「煮込まないラタトゥイユ」、
彩りがきれいな、ミルキーで爽やかな甘さの「ブルーベリーミルクバター」の4品。

トーストを焼いて、後はお供をのせるだけで、
栄養も食べ応えもたっぷり、見た目にも華やかな朝ごはんのでき上がり。
パンがちょっとパサッとしていても、美味しく焼くコツも伺いました。
パンのお供は保存も効くものばかりだから、
少し時間のあるときにつくり置きしておくととても重宝しますよ。
いつもの朝ごはんに一品でも添えてみると、より気持ちの弾む朝にしてくれそうです。

教えていただいたのは……

管理栄養士
沼津りえさん

沼津りえさん

大手食品メーカーに勤務後、製菓・パン専門学校、老舗洋食レストランでの修行を経て、結婚を機に料理教室「COOK会」をスタート。栄養の知識を生かしたシンプルでおしゃれなレシピに定評があり、新聞、雑誌、テレビなどのメディアでの活動や企業向けのレシピ開発などを行っています。料理の楽しさを伝えようと、夫の沼津そうるさんとはじめたYouTubeチャンネルも好評。
著書に「ごま油さえあれば」(小学館)、「からだとこころがととのう滋養菓子」(日東書院本社)、「パン&サンドイッチ」(永岡書店)など多数。
オフィシャルサイトは、こちらから。

▲「ワークエプロン (UTO)」をご愛用いただいています!

ソーセージとベーコンの
ピクルス

ソーセージとベーコンのピクルス

茹でたソーセージとベーコンを酢漬けにして、さっぱりと仕上げたピクルス。
朝から焼いたり茹でるひと手間も不要で、しっかりタンパク質をいただけます。
お酢の風味でさっぱり仕上げているから、もりもり食べられるのもうれしいポイント。

ソーセージを「煮込まないラタトゥイユ」と一緒にパンに挟むと、
具だくさんなホットドッグのような感覚で楽しめます。
おつまみとしても、ビールと相性ぴったり。
残った調味液は、オリーブ油を加えてドレッシングにすると無駄なく食べられます。

仕込み上手のポイント

前日にソーセージとベーコンを茹でて調味液に漬けておけば、
朝はそのままいただけます。

材料(つくりやすい量)
  • ソーセージ…100g
  • ブロックベーコン…100g
    ※スライスベーコンでも
  • 酢…大さじ4
  • 砂糖…大さじ2
  • 塩…小さじ1/2
  • 粗挽き黒こしょう…少々
つくり方
前日まで
  • ベーコンは5mm程度の厚さにスライスします。

  • ソーセージと1を1~2分程度さっと茹で、ザルに上げます。

  • 2の水気をペーパーで軽く拭きます。

  • 保存容器に酢、砂糖、塩、黒こしょうを混ぜておき、3を入れて調味液を絡めます。

    ※冷蔵庫で6日間ほど保存可能です。
    ※食べるときは下の方から食べるとまんべんなく漬かりやすくなります。

    写真では「キャニスター S (小泉硝子製作所)」を使用。

サバとクリームチーズの
ディップ

サバとクリームチーズのディップ

朝から積極的に食べたい、良質のタンパク源である魚ですが、
調理や食べる手間がかかってなかなか難しいもの。
そこで手軽に調理できるサバの水煮缶を使ったディップを。
サバの旨みとクリームチーズのまろやかさにレモンの爽やかさもほんのり加わって、
パンがどんどん進みます。

朝ごはんだけでなく、夜のおつまみとしても楽しめます。
サバでなく鮭を使えばピンクが華やかでおもてなしにもぴったりですし、
手に入りやすいツナを使っても美味しいです。

仕込み上手のポイント

前日に具材を混ぜてディップをつくっておけば、
翌朝はそのままパンにのせていただけます。

材料(つくりやすい量)
  • 鯖の水煮缶(汁を除く)…100g
  • クリームチーズ…100g
  • レモン汁…小さじ1
  • 塩、こしょう…各少々
つくり方
前日まで
  • 常温に置くか、電子レンジでやわらかくしたクリームチーズに他の材料を混ぜます。
    冷蔵庫で5日間ほど保存可能です。

煮込まないラタトゥイユ

煮込まないラタトゥイユ

ごろっと角切りにしたミニトマトやなすなどの夏野菜がとろりと合わさったラタトゥイユは、
冷たいままでも、温め直しても美味しくいただける一品。
小さめのミニトマトを使ったり、切り方や調味料を工夫することで、
電子レンジにかけるだけなのに、煮込んだように味がしっかり浸みこみます。
野菜が煮崩れることもないから、野菜の食感がほどよく楽しめます。
火を使わなくて済むのも、暑い時季にはうれしいメニューです。

仕込み上手のポイント

前日までに具材を切って電子レンジにかけておけば、夜のうちに味が馴染んでさらに美味しく。
朝はそのままいただくことができます。

材料(つくりやすい量)
  • 玉ねぎ…1/2個(100g)
  • ズッキーニ…1/2本(100g)
  • 茄子…1本(80g)
  • パプリカ…1/2個(70g)
  • ピーマン…1個(30g)
    ※パプリカとピーマンは合わせて100g。どちらかだけにしても。
  • ミニトマト…10個(100g)
  • オリーブ油…大さじ2
  • トマトケチャップ…大さじ2
  • 塩…小さじ1
つくり方
前日まで
  • 野菜を2㎝角に切ります。ミニトマトはヘタを取り除きます。

  • 耐熱容器に1と他の材料を入れ全体を混ぜ合わせます。

  • 2にラップをして600Wの電子レンジで5~6分加熱し、そのまま冷まします。

    ※途中で一度全体をまぜると均一に火が通ります。
    ※鍋を使う場合は鍋で2を行い、蓋をして弱火で12~13分煮込みます。
    ※冷蔵庫で5日間ほど保存可能です。

ブルーベリーミルクバター

ブルーベリーミルクバター

爽やかなブルーベリージャムと、リッチなバターを合わせたほんのり甘めのパンのお供。
生の果物からジャムにすることで、ゴロッとした果肉を残すことができ、
食感やフレッシュな風味がアクセントになります。
また、ジャムに牛乳を入れることで牛乳のミルキーさが合わさり、バターと相性ぴったり。
ジャム単品でも美味しくいただけます。

ブルーベリーの代わりにキウイや苺など、お好きな果物に置き換えても。
時間がないときには、市販のジャムに練乳または牛乳を混ぜたものを使っても
美味しい一品になります。

仕込み上手のポイント

前日までにジャムをつくってバターと混ぜておけば、
朝はパンにのせるだけでいただけます。

材料(つくりやすい量)
  • 【ブルーベリージャム】
  • ブルーベリー…80g
  • グラニュー糖…20g
    ※甘めが好きな方は30g
  • レモン汁…小さじ1/2弱
  • 牛乳…大さじ1
  •  
  • 無塩バター…50g
つくり方
前日まで
  • 深さのある耐熱容器に「ブルーベリージャム」の材料を入れ全体を混ぜ合わせ、5分程度、砂糖がしっとりするまで置きます。
    電子レンジにかけたときにジャムが飛び跳ねるので、「ミキシングボウル (ハリオ/HARIO)」など、深めの容器を使うのがおすすめです。

  • 1をラップをかけずに、600Wの電子レンジで2分30秒加熱し、冷まします。
    ラップをかけないことで水分をはやく飛ばすことができます。
    ※小鍋の場合は弱火で12~13分煮ます。

  • 常温に戻しやわらかくしたバターに、2を大さじ1ずつ、合計大さじ2混ぜ合わせます。
    一度に合わせると混ざりにくいので、2回に分けて混ぜます。
    混ぜ合わせてしばらく置くと色が馴染んできれいになります。

    ※冷蔵庫で10日間ほど保存可能です。

トーストの上手な焼き方

【乾燥したパンは、焼く前に湿らせる】

バットに水を少量たらし、パンをのせて左右に動かし、水分を吸わせます。
両面に吸わせてから焼くと、霧吹きなどを使わずに簡単にしっとりさせることができます。
もちろん霧吹きで湿らせてもOKです。

【予熱と向きがポイント】

庫内が温まるまで予熱をします(機種にもよりますが、2~3分ほど)。
トースターは奥側が熱くなるので、パンの下側(真っすぐな辺)を
奥側にするのがおすすめ。
パンの上側(山になっている辺)は製造時に火が多めに入っているので、
トースト後に上下の焼き具合が均等になります。

沼津さんの器選び

沼津さんの器選び

朝ごはんということで、爽やかな色や素材の器を選びました。
ソーセージとベーコンをのせたオーバル皿は、かたちと色に一目惚れ。ソーセージが
ちょうどぴったりの絶妙なサイズ感ですが、これくらいの小ぶりなオーバル皿があると
ちょっとしたものをお出しするのにもおしゃれですよね。
ディップとバターを入れたココットは、初夏らしく爽やかな白と水色を選びました。
野菜をみずみずしく見せたいラタトゥイユは、ガラスの小鉢によそって。

トーストをのせた木のチーズボードは、調湿効果があるから
パンをサクサクに保ってくれます。食パンがぴったり収まる大きさだから、
おもてなしだけでなく普段の食卓でも使いたくなります。
真鍮のバターナイフや、銅のフォークは、
オーバル皿やガラスの凛とした雰囲気に合わせて選びました。
マグカップも全体の爽やかな印象に合わせて、やわらかな白に。

1.チーズボード  大 (東屋)
2.マグカップ 糠白 (クルクマシコ)
3.筒型 小鉢 (倉敷意匠×石川昌浩)
4.ラディッシュ ココット 白、水色(4th-market)
5.MODERN CLASSIC オーバルプレート S (フードフォーソート)
6.純銅洋食器 銀仕上 カトラリー デザートフォーク (工房アイザワ)
7.鋳肌のカトラリー バターナイフ (フタガミ/FUTAGAMI)

朝食づくりにあると便利な道具、食材

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