2025年10月公開
忙しい毎日でも、お昼の時間はひと息つける大事なひととき。
好きな弁当箱に詰めたごはんがあれば、いつものランチが少し特別になります。
お弁当づくりを無理なく、楽しく続けるには、ご飯の美味しさ、
詰め方やお手入れなど、自分に合った弁当箱選びが不可欠。
素材や仕上げにはじまり、大きさやかたちまで、弁当箱の要素は多種多様。
あなたに合う弁当箱選びをお手伝いします。
自分に合った理想の弁当箱で、つくる時間から食べるときまで、
お弁当のある暮らしを軽やかに楽しみましょう。
もくじ
素材で選ぶ
木や竹といった自然素材から金属、プラスチックまで、
さまざまな素材がお弁当箱として使われています。
また、自然素材の中には無塗装をはじめ、ガラス塗装、漆、ウレタン塗装など
塗装の種類もいろいろあります。
素材や塗装によって特徴がそれぞれ異なります。
素材による違い早見表
<特徴一覧>
| 特徴 | 染みにくさ | 電子レンジ | 食器洗浄機 | |
|---|---|---|---|---|
木(無塗装)![]() |
・ご飯が美味しい ・経年変化を楽しめる |
× | × | × |
木(ガラス塗装)![]() |
・木の調湿効果がややある ・無塗装より扱いやすい |
△ | × | × |
木(拭き漆/一度塗り)![]() |
・木の調湿効果がややある ・シミが目立たない ・塗り直しできる |
○ | × | × |
木(拭き漆/重ね塗り)![]() |
・木の調湿効果は弱い ・染みにくい ・塗り直しできる |
○ | × | × |
木(漆塗り)![]() |
・木の調湿効果はほとんどない ・染みない ・塗り直しできる |
○ | × | × |
木、竹(ウレタン塗装)![]() |
・木の調湿効果はほとんどない ・染みない |
○ | × | × |
ステンレス![]() |
・丈夫でお手入れ簡単 ・密閉性の高いものもある |
◎ | × | ○ |
アルミ![]() |
・丈夫でお手入れ簡単 ・温度管理しやすい |
◎ | × | × |
プラスチック![]() |
・電子レンジ可もある ・密閉性の高いものもある |
○ | ○ | ○(ものにより×) |
<ご飯の食感>

木(無塗装)
塗料などを何も塗らずに木そのままの性質を最大限活かしているのが「無塗装」です。
特徴は、なんといっても、木の持つ調湿効果が損なわれないから、
ご飯をべたつかず保ってくれ、美味しくいただけること。
木の爽やかな香りもご飯に移り、風味よくいただくことができます。
木の風合いをそのまま楽しむことができ、経年変化して自分だけの色に育っていくのも楽しみです。
その反面、色の濃いおかずや油分のあるおかずが触れると、染みになりやすいです。
使用する前に水で湿らせると汚れがつきにくくなりますが、
もし染みてしまっても、染みも味わいとして楽しんでいただくのもおすすめです。
基本的には洗剤は使わずたわしやスポンジで洗います。
乾ききっていないと黒ずみやカビが発生する場合もあるので、洗った後はよく拭いて
しっかり自然乾燥させる必要があります。
コーティングの劣化による買い替えなどが必要なく、染みやカビが
万が一発生してしまっても、やすりをかけたり、メーカーによっては漆を塗ってもらう
こともできるので長く使えるのもいいところです。
この素材の弁当箱
木(ガラス塗装)
ガラス質を主成分とする液体状の塗料を木に染み込ませたもので、
白木の風合いも楽しむことができます。
塗料が染み込んでいるため、無塗装よりも食材の色やにおいが染みにくいですが、
木の調湿効果も若干残っていて、ご飯を美味しくいただけます。
この素材の弁当箱
木(拭き漆/一度塗り)
漆を一度塗った後に拭き取り、表面にうっすらと漆がかかった状態になる仕上げです。
漆の量が少ないので木目も楽しめ、木の調湿効果も残っており、ご飯を美味しく保てます。
それでありながら、染みになりにくいので、
はじめての木の弁当箱としておすすめの仕上げです。
メーカーでの塗り直しにも対応しており、長く使うことができるのも魅力です。
この素材の弁当箱
木(拭き漆/重ね塗り)
漆を塗って拭き上げる作業を何度か行って重ね塗りした仕上げです。
染みになりにくいので扱いやすく、うっすらと透けた木目も楽しむことができます。
メーカーでの塗り直しにも対応しており、長く使い続けることができます。
この素材の弁当箱
木(漆塗り)
漆の木の樹液で木をコーティングした漆塗り。
とろりとした独特な光沢による品のある美しさは漆ならではです。
漆によるコーティングにより耐水性が生まれ、酸やアルカリにも強くなります。
扱いが難しそうなイメージがありますが、中性洗剤も使用でき、意外にもお手入れは簡単。
高温のものを入れると変色してしまう場合があり、
塗り直しが必要になってしまうので、その点だけはくれぐれもご注意を。
木、竹(ウレタン塗装)
口に入れても安心な樹脂でコーティングし、表面からの染み込みが防げるので、
入れるものを選ばず、洗うときも気兼ねなく洗剤が使えます。
見た目は無塗装とほぼ同じなのに、お手入れが簡単なのがいいところです。
こちらも扱いやすさから、はじめて自然素材の弁当箱を選ぶ人に人気の仕上げです。
ただし、使い続けることで塗装が薄くなったりすると、その効果は薄れてしまうので、
買い替えが必要になってきます。
この素材の弁当箱
ステンレス
染みやにおい移りの心配がなく、さびにくく丈夫なのがいいところです。
パッキンや留め具がついて密閉しやすいものも多いです。
食器洗浄機でお手入れできるのもメリット。
電子レンジにかけることはできませんが、保温器などで温めることもできます。
この素材の弁当箱
アルミ
染みやにおい移りの心配がなく、軽さが魅力のアルミ。
アルミ自体は酸やアルカリに弱い素材ですが、お弁当箱として使われるときは
アルマイト加工によって皮膜がつくられているので、さびにくくなっています。
そして熱伝導がいいので、詰めた後冷ましやすく、温まりやすく、保温器でも使いやすい素材。
電子レンジや食器洗浄機で使うことはできないのでご注意を。
プラスチック
電子レンジで温めたり食器洗浄機にかけられるものや、
密閉できるものが多かったりと、いろいろな機能を付加できる素材のため、その利便性が魅力。
反面、油が落ちにくいので何度か洗ったりする必要があったり、
食材の色残りがしやすいので、ある程度消耗品と考えて割り切って使う必要があります。
また、変形や溶けてしまう可能性があるため、
電子レンジや食器洗浄機での温度には注意が必要です。
ご飯の美味しさも扱いやすさも異なる、素材の違いを動画でどうぞ!
大きさで選ぶ
まずは詰めたいものによって、深さに注目してみましょう。
一般的なお弁当だと、内側の深さ4cm程度が一番詰めやすいと言われています。
ご飯の上におかずをのせる「のっけ弁当」にしたいなら深いものを。
サンドイッチを入れるなら、「サンドイッチ用弁当箱 (杉の木クラフト)」のように、
食パンを二等分したものがぴったり入る弁当箱もあります。
あとは食べたい量に合わせて選びましょう。
見た目だけだとわかりにくいので、容量を目安にします。
食べる量には個人差がありますが、標準的な容量を以下にまとめました。
弁当箱の半分にご飯を詰めたときの量も表にのせていますので、
普段食べているご飯の量から選ぶとわかりやすいです。
座り仕事の日と立ち仕事や運動する日で使い分けたり、
通常の深さとサンドイッチ用の深いものを使い分けたりと、
用途に応じて2サイズほど用意しておくと、便利です。
また、子ども用の小さいものでも、大きくなったらご飯用にして、
おかず用にもう1個買い足すというのもおすすめです。
| 容量(ml) | 半分にご飯を詰めたときの量 (お茶碗1杯150g) |
||
|---|---|---|---|
| 園児 | 300~400 | 1杯 | |
| 小学生 | 低学年 | 500~600 | 1.2~1.5杯 |
| 高学年 | 700前後 | 1.7杯 | |
| 中高生 | 女子 | 800前後 | 2杯 |
| 男子 | 900前後 | 2.2杯 | |
| 大人 | 女性 | 600~700 | 1.5~ 1.7杯 |
| 男性 | 800~900 | 2~2.2杯 | |
何を詰めたいか、どれくらい食べるかで決まる大きさ選びを動画でどうぞ!
かたちで選ぶ
まず、かたちで気になるのが、見た目。
それ以外にも、お弁当を詰めるときのポイントや、持ち運びやすさ、洗いやすさなど、
かたちによっても使い勝手が変わってきます。
それでも、毎日楽しく続けたいお弁当だから、
最終的には気に入った見た目のものを選ぶという人も多いです。
長方形
長方形は、詰めやすさが一番のメリットの、定番のかたち。
長辺を活かして大ぶりなおかずが入れやすく、縁がまっすぐなので詰めやすいのです。
角まで無駄なく詰めることができるのもうれしいポイントです。
このかたちの弁当箱
正方形
正方形は、開けるのがワクワクする、重箱のような佇まいが魅力。
真四角に詰めていくのは均整がとりやすく、彩りの配置もしやすいです。
俵むすびやサンドイッチなど「直線的な形のもの」がきれいに並ぶのもうれしいところです。
このかたちの弁当箱
スリム型
スリム型はビジネス用のマチの浅いかばんにも収まりやすく、持ち運びしやすいのが特徴。
何も考えずに端から詰めていけばきれいに詰められるのもうれしいポイントです。
このかたちの弁当箱
楕円形
楕円形は、曲げわっぱの定番のかたち。
ある程度長さのあるものも入り、長方形のような感覚で詰めやすいかたちです。
角が少ないから洗いやすいのもうれしいです。
このかたちの弁当箱
円形
円形は、かわいらしい丸いかたちが一番のポイント。
また、丼ものなどは丼ぶりでいただくような感覚で楽しく食べることができます。
角が少なく、洗いやすいのもうれしいところです。
このかたちの弁当箱
深型
しっかりした深さのある深型は、厚みがあるサンドイッチを入れたり、
おむすびを縦に入れたりできるのが魅力。
深さを活かして、ご飯におかずをのける「のっけ弁当」にも使いやすいです。
このかたちの弁当箱
2段
2段タイプは、ご飯とおかずを分けることができて味移りを防ぐことができ、詰めやすくなります。
また、スリムなタイプも多いのでかばんに収まりやすいのがいいところです。
このかたちの弁当箱
詰めやすさ、持ち運びやすさ、洗いやすさも変わる、かたちごとの違い
を動画でどうぞ!
素材も大きさもかたちも多様な弁当箱。
自分にぴったりな弁当箱は見つかりましたか。
まずはかたちから入る、というのも一つの手。
弁当箱選びから、楽しく続くお弁当づくりをはじめてみませんか。
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