私たちが比べてみました 暮らしの道具、徹底比較
フライパン編
2026年2月公開
ほぼ毎日使う道具といっても過言ではないフライパン。
いつも使うからこそ、美味しく料理できて、ストレスなく使えるものを選びたいものです。
とはいってもフッ素加工や鉄、銅やアルミ、ステンレスなど、素材もさまざまで迷ってしまいますよね。
予熱の早さ、焼き物や炒め物の仕上がりや所要時間、
お手入れのしやすさや耐久性など、気になるポイントがたくさんあります。
今回は、cotogotoで人気の6種類のフライパンを比べてみました。
比べるアイテム
日々のフライパン (cotogoto)※以下、「日々のフライパン(フッ素)」。今回の撮影では「20cm」を使用。
玉子焼き用フライパン (アンバイ/ambai)※以下、「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」。今回の撮影では直径約18cmの「丸」を使用。
フライパン (釜定)※以下、「ワンハンドパン(鋳鉄)」。今回の撮影では直径約21.5cmの「ワンハンドパン L」を使用。
アルミフライパン (中尾アルミ製作所)※以下、「アルミフライパン」。今回の撮影では「21cm」を使用。
フライパン (池田晴美)※以下、「銅フライパン」。今回の撮影では「21cm」を使用。
マルチオーブンパン (プリンス工業)※以下、「マルチオーブンパン(ステンレス)」。今回の撮影では「20cm」を使用。
スタッフの紹介

クリハラ
30代、妻と2人暮らし。
手軽に調理を済ませたいときには「日々のフライパン (cotogoto)」、じっくり美味しく料理したいときには「鍛冶屋のフライパン (近藤製作所×cotogoto)」や鉄の中華鍋など、使い分けながら料理を楽しんでいる。
ヒロコ
30代、夫と2人暮らし。
「日々のフライパン (cotogoto)」、「シルクフライパン ステンハンドルタイプ (中尾アルミ製作所)」で普段の調理をこなし、餃子には「鍛冶屋のフライパン (近藤製作所×cotogoto)」、パスタには「アルミフライパン (中尾アルミ製作所)」と、色々な素材のものを使い分けている。
キッツ
40代、夫と2人暮らし。
主に鉄のフライパンを数サイズ揃えて使っている。
鉄はこんがりとした焼き目が楽しめるのと、寿命がなく長く使えるところがお気に入り。
もくじ
素材について

クリハラ
今回比較するフライパンは、cotogotoで人気のものをピックアップしました。
それぞれ素材が異なっており、サイズは20cm前後のもので揃えています。
「日々のフライパン(フッ素)」はフッ素樹脂加工。「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」は鋼鉄で、「ワンハンドパン(鋳鉄)」は鋳鉄。
「アルミフライパン」はアルミ、「銅フライパン」は銅、「マルチオーブンパン(ステンレス)」はステンレスとなっています。

ヒロコ
フッ素樹脂加工の「日々のフライパン(フッ素)」は、テフロンという樹脂でコーティングされているので、こびりつきにくいから、食材がこびりつきにくく、洗うのも簡単なのが特徴。
本体はアルミ製なので温まるのは比較的早いですね。
今回使う「日々のフライパン(フッ素)」の「ガス火用」はガス火専用ですが、IHにも対応する「IH用」もあります。

キッツ
鉄は大きく分けて「鋼鉄」と「鋳鉄」の2種類。
鋼鉄より鋳鉄の方が炭素の量が多い鉄を使っています。
「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」は、鋼鉄を圧をかけて成形したものになります。
こちらをはじめ、底が平らなものはIH対応のものも多いです。
また、「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」は表面に繊維状の凹凸がある「ファイバーライン」という加工がされており、食材が接しにくく油馴染みもいいので焦げつき、こびりつきを防いでくれます。他のフライパンも「ブルーテンパー」という加工がされているものや、叩いて成形しているものは似たような性質を持っています。

クリハラ
「ワンハンドパン(鋳鉄)」などの鋳鉄は、鉄を型に流し込んで成形したものです。
炭素の量が多いので「遠赤外線」が出やすく、食材の内側まで火が通りやすいという特徴があります。
また厚みがあるので保温性が高くじっくり火を通すのに向いています。
こちらもIHに対応しています。
「鋼鉄」も「鋳鉄」も、鉄自体は蓄熱性が高いから、食材を入れても熱が下がりにくく、こんがりと焼くことができます。
また、調理することで鉄分が食材に溶け出し、鉄分を摂れるというのもうれしいポイント。
ごぼうやれんこんといったタンニンを含む食材は鉄分と反応して黒くなるという点は注意が必要です。

ヒロコ
「アルミフライパン」のようなアルミ製は、熱伝導性がよく、薄いグレーで中味が見えやすいのでパスタやソース、炒め物に向いています。
水分が蒸発しやすくソースの濃度調整をしやすいから、我が家でもパスタづくりに活用しています。
熱伝導性がいいゆえに、冷たい食材を入れると急激に温度が下がるため、食材が比較的くっつきやすいので、焼き物よりは、炒め物などに力を発揮します。
アルミは他の素材と比べると軽いのですが、「アルミフライパン」はしっかりと厚みがあるため、そこまで軽いという感じではしないかな。

キッツ
「銅フライパン」に使われている銅は、一般的なフライパンに使われている金属としては、最も熱伝導性がいい部類の素材。熱が素早く入り、熱ムラが少なく均一に火が入るのがいいところ。
そして何より、佇まいもよくて憧れますよね。経年変化で深みのある色と質感に育っていくのもうれしい、一生ものです。

クリハラ
「マルチオーブンパン(ステンレス)」などのステンレスは、保温性があるのでじっくり火を通したり、余熱で火を通すのに向いています。
銀色で中味も見えやすいため、パスタやソースなど、色味をきれいに仕上げたい料理にも使いやすいです。
つるっとしているので油が馴染んで育っていくという感じではないのですが、しっかり予熱すればくっつきにくいです。
こちらもIHでも使うことができます。

キッツ
一口にフライパンといっても、素材によってかなり特徴が異なりますね。
本当はいろいろな素材で、各サイズあったら便利なんでしょうけど、自分のつくる料理が普段どのサイズを使うかを軸に、素材とサイズを組み合わせて選ぶのもよさそうですね。
目玉焼きをつくってみましょう

キッツ
フライパンの違いによって料理のでき上がりや、使い勝手がどう異なるか、見ていきましょう。
まずは、焼き物料理として代表的な目玉焼きをつくっていきます。朝ごはんやつけ合わせとして出番も多い玉子料理の定番ですよね。
予熱の早さ

ヒロコ
最初に中火にかけて予熱を行い、予熱完了までの時間を計ります。
「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」、「ワンハンドパン(鋳鉄)」は、鋼鉄、鋳鉄のフライパンで予熱完了の目安とされる「うっすらと煙が上がるまで」、それ以外のフライパンは、菜箸につけた水を落として水滴が転がるようになるまでとします。
▲「ワンハンドパン(鋳鉄)」からうっすらと煙が上がっているところ。
▲「アルミフライパン」に水滴が転がっているところ。
| 予熱完了までにかかる時間 | |
|---|---|
| 日々のフライパン(フッ素) | 1分10秒 |
| 玉子焼き用フライパン(鋼鉄) | 40秒 |
| ワンハンドパン(鋳鉄) | 2分40秒 |
| アルミフライパン | 1分 |
| 銅フライパン | 10秒 |
| マルチオーブンパン(ステンレス) | 50秒 |
▲フライパンごとの、予熱完了までにかかる時間。

クリハラ
フライパンによって予熱完了までの時間にはかなりの差がありました。
まず、とても早かったのが「銅フライパン」の10秒。銅は熱伝導がいいので納得の結果です。
予熱が早いと忙しい朝なんかにはとっても助かります!

ヒロコ
「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」も40秒と、結構早め。鉄は熱伝導性が高くないので、予熱に時間がかかると思っていましたが、すぐ食材を入れることができて使いやすいです。薄手なのも早さの理由かもしれません。
「マルチオーブンパン(ステンレス)」は50秒。ステンレスは熱伝導性が低めなので時間がかかるかと思いましたが、底面が小さめな影響か、予想よりも少し早く温まりました。

キッツ
「アルミフライパン」は1分、「日々のフライパン(フッ素)」は1分10秒と、この辺りになるとだんだん時間がかかるようになってきます。
アルミは熱伝導性がいいので割と早く温まりそうですが、「アルミフライパン」はしっかり厚みがあるので、それなりに時間がかかるようです。
「日々のフライパン(フッ素)」も本体はアルミですが、フッ素樹脂加工されているから少し時間がかかるのかもしれないですね。

ヒロコ
最も時間がかかったのは「ワンハンドパン(鋳鉄)」の2分40秒。厚みが非常にあるので、仕方がないかなと思います。予熱の間に他の作業をしながら、ちらちらと予熱の様子を見るというのがよさそう。

クリハラ
予熱時間を計ることでそれぞれのフライパンの熱の伝わる早さは、素材による性質と厚みが関係していることがわかりますね。
こびりつき
▲「日々のフライパン(フッ素)」で目玉焼きをつくっているところ。

ヒロコ
予熱ののち、それぞれ同じ条件で目玉焼きを焼いてみて、フライパンから玉子をはがす際にくっついたりしないかをチェックします。
小さじ1の油を馴染ませ、目玉焼きの大きさを揃えるため「調理リング 丸 (家事問屋)」をセット。そこにMサイズの卵(58g以上64g未満)を入れ、半熟に仕上がる目安の弱火で4分加熱することにします。
▲「日々のフライパン(フッ素)」でつくった目玉焼きをはがしているところ。

クリハラ
一番するっとはがしやすかったのは「日々のフライパン(フッ素)」。やはりフッ素樹脂加工のおかげでまったくくっつきません。
フッ素樹脂加工なのに「ターナー (一菱金属)」など、金属製のツールが使えるのも便利ですね。

キッツ
「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」も、ファイバーライン加工のおかげか、ほとんどくっつかずはがすことができました。
「ワンハンドパン(鋳鉄)」もあまりくっつかずにはがせます。鋳鉄は表面がザラザラッとしているのも、油馴染みがよかったり、くっつきにくくなるのに影響があるのかもしれませんね。ただ、持ち手も鉄のため、加熱すると非常に熱くなる点は注意が必要ですね。
鉄は蓄熱性があるため、食材を入れても温度が下がりにくいので、くっつきにくいというのは納得です。

ヒロコ
「銅フライパン」も、ほとんどくっつきませんでした。表面に特殊な加工はされていないですが、食材を入れても熱が下がりにくい性質も関係していそうですね。

クリハラ
「マルチオーブンパン(ステンレス)」はくっつくかなと思ったのですが、意外にもほとんどくっつくことなくはがれました。
ただし、油汚れがフライパンに残ってかたまりやすいので、気になる人は気になるかも。
一番ひっついてしまっているのが「アルミフライパン」。食材を入れると温度が下がりやすいので、どうしてもくっつきやすくなってしまいます。それでも、「ターナー (一菱金属)」を使えば、薄くて目玉焼きの下に入り込みやすいので、あまりフライパンに残らずはがすことができました。
持ち手もアルミ製なので、4分加熱しているとミトンが必要なくらいの熱さになります。
焼き上がり

クリハラ
焼き上がった目玉焼きの、焼き目や色、ふくらみ具合も見ていきます。
半分に切って、断面の火の通り具合も見ていきましょう。
また実際に食べてみての食感なども確かめます。
日々のフライパン(フッ素)
玉子焼き用フライパン
ワンハンドパン
アルミフライパン
銅フライパン
マルチオーブンパン
▲左が目玉焼きを上から見たところ、右が断面。

キッツ
黄身への火の通り具合は気になるポイントですよね。
黄身に一番火が通っていたのは「ワンハンドパン(鋳鉄)」。切っても黄身があまり流れ出ませんでした。
鋳鉄の遠赤外線効果によって、中味にじんわりと火を通してくれているんですね。とはいってもかたくなることはなく、ほどよい半熟具合です。
厚みも一番出ました。玉子は高熱によりぷくぷくと膨らむので、食材を入れても熱が下がりにくい鋳鉄は膨らみやすいようです。この膨らみによって、しっとりというよりは、ふわふわした食感を楽しめます。とはいっても、白身が黄身にあまりのり上げることもなく、きれいな仕上がりになりました。
また焼き目もカリッとしっかりついて香ばしいです。

クリハラ
その次に黄身にしっかり火が通っていたのは「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」。内側にも割と均等に火が入っている印象です。
最初にぶくぶくとして、白身が黄身に少しのり上げましたが、その後はあまり膨らまず、最終的には意外と厚みはそんなに出なかったです。
焼き目はしっかりとついていて、白身のふんわり感より焼き目のこんがり感のインパクトが強い印象かな。

ヒロコ
黄身への火の通りが今回比較のフライパン全体の中間くらいかなと思えたのが「マルチオーブンパン(ステンレス)」。
保温性のよさも影響しているのか、均等に火が通っています。
膨らみはあまりなく薄めで、白身はややぷるっとしてなめらかです。
焼き目は一番しっかりとつき、焦げ目は独特のほろ苦さを感じてしまいました……。ちょっと焼きすぎてしまったかもしれませんね。焦げ目が濃くなる前に火からおろしてもよさそう。

クリハラ
「日々のフライパン(フッ素)」は、黄身の中心はとろっとしていて、トロトロ系が好きな人にはいいかも。
焼き目はあまりつかず、白身は薄くてぷるっとした感じです。白身の滑らかさを楽しめます。

ヒロコ
焼き上がりの好みは人それぞれだと思うのですが、「とてもきれい!」と思ったのが「銅のフライパン」。膨らんだりぶくぶくすることなく、薄くてきれいなかたちに焼き上がりました。
焼き目はほとんどつかず、食べてみると白身も滑らかな仕上がりで、弱火でじんわり火を通す調理が得意というのもうなずけます。
黄身への火の入り方も均等で、ムラなく火が通る銅のよさを実感できます。

キッツ
一番黄身への火の通り方がゆるやかだったのが、「アルミフライパン」。カットすると黄身がかなり流れ出てしまったのですが、中央が生の状態なのがはっきり分かる感じでした。
また、卵をフライパンに入れるとみるみる膨らんで、白身が黄身にのり上げて黄身が半分くらい見えなくなりました。
焼き目はそこまで入らず、膨らんでいるけれどもややぷるぷるとしています。

クリハラ
フライパンによってかなり焼き上がりに違いが出ましたね。
全体をまとめてみるとこちらのような結果でした。
黄身や白身の食感、焼き目など、好みによって選ぶのもいいと思います。
▲黄身と白身の食感、焼き目の濃さ。
炒め物をつくってみましょう
▲「日々のフライパン(フッ素)」でもやしを炒めているところ。

ヒロコ
フライパンでつくる頻度の多い炒め料理も、どのような違いが出るか気になるものです。
歯応えの違いが分かりやすいもやし炒めをそれぞれのフライパンでつくって、火の通り方や焼き目などをチェックしていきましょう。
目玉焼きのときと同じように予熱を行ってから大さじ1/2の油を馴染ませて、もやし100gを中火で4分炒めます。
フライパンを振ってしまうと火力に差が出るため、振らずに菜箸でかき混ぜながら炒めていきます。
でき上がりの見た目や、実際に食べてみて違いを比較します。
日々のフライパン(フッ素)
玉子焼き用フライパン
ワンハンドパン
アルミフライパン
銅フライパン
マルチオーブンパン▲フライパンごとの炒め上がりの様子。

クリハラ
炒め物はしゃきっと、香ばしくつくれたらうれしいですよね。
一番しゃきっと感が感じられたのが「銅フライパン」。
銅は熱伝導性がいいので、中火だと焦げついたりしないか心配でしたが、意外や意外、水分をほどよく残しながら、でも生っぽさはなくて火は通っている感じに仕上がりました。
銅の玉子焼き器も、素早く火を通してくれるけど水分は飛ばさずしっとり焼き上がるから、これは銅ならではの特徴かも。
反対に焼き目はほとんどつかず、しゃきしゃき感をダイレクトに味わえる炒め上がりに。

ヒロコ
その次にしゃきしゃき感が残っているのが「マルチオーブンパン(ステンレス)」。
そして、焼き目は一番しっかりとついています。このこんがり感が、バーベキューのときの炒め物という感じで、私は好きです! 目玉焼きのときのような苦味は感じません。
やはり、薄さからダイレクトに熱が伝わるのか、中にも外にも火が行き渡っているという印象です。
予熱時は熱くなるので、もやしを入れたときに一番油が跳ねた感じはします。少し火を弱めてから食材を入れるなど、工夫すれば上手に使えそうです。

キッツ
「アルミフライパン」も、しゃきっと感を味わえました。熱伝導性がいいから、しっかりと食材に熱を伝えているのかな。
焼き目はそんなに濃くないですが、こんがりとした風味がして、これも美味しい。
油馴染みはあまりよくないので、炒めているときに若干もやしがフライパンに引っかかる感じはありますが、しっかり予熱して油を馴染ませれば、くっつくということはありません。

クリハラ
鋼鉄の「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」と鋳鉄の「ワンハンドパン(鋳鉄)」は、結構似たような印象。
炒め上がりはややしんなりとした食感です。どちらも熱が下がりにくく、高温で素早く食材に熱が入るからなのかなと思うので、もう少し炒め時間を短くしたらしゃきっと感が残るかも。
焼き目も比較的しっかりつきました。「ワンハンドパン(鋳鉄)」の方が香ばしいですが、「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」もしっかり香ばしさがあります。

ヒロコ
「日々のフライパン(フッ素)」は、しゃきっと感はあまりありませんが、やわらかい炒め上がりに。焼き目は「銅フライパン」より少しこんがり、という感じで、比較的薄めです。
ゆっくり火が通るから、その間に水分が出てしんなりめに仕上がるんですかね。
油跳ねは一番少なく感じたので、普段の調理には扱いやすくてうれしいです。

キッツ
「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」と「ワンハンドパン(鋳鉄)」は、後日炒め時間を3分にしてつくってみましたが、こちらの方がよりしゃきっとして美味しく感じました!
2分でも十分火が通っていて、よりしゃきしゃき感が残るのでこちらも美味しいと思いました。
素早く、美味しい仕上がりになるのは、蓄熱性のある鉄ならではですね。

クリハラ
食感、焼き目についてまとめると以下のチャートのようになりました。
▲食感、焼き目の濃さ。
かたちについて

キッツ
フライパンによってかたちがかなり異なり、使い勝手に大きな影響があります。
底面積の広さや深さ、角の丸みなどさまざまです。
厚みによっても調理時間や仕上がりに差が出てきますね。
持ち手の素材やかたちもいろいろとあります。
▲「日々のフライパン(フッ素)」左から「20㎝」、「26㎝」に餃子を並べてみたところ。底面が広いつくりなので、食材が重ならずに多くの量を調理できます。

クリハラ
フライパンの大きさに対して底面積が広いと調理できる面積が広がって使いやすさが増します。
「日々のフライパン(フッ素)」は、底面積の広さにこだわってつくりました。「ワンハンドパン(鋳鉄)」も側面が垂直に立ち上がっているので、底面積が広め。
▲「日々のフライパン(フッ素)」を横目から見たところ。しっかりと深さがあります。

キッツ
深さがあると、食材がこぼれにくいので炒め物がしやすくなります。
「日々のフライパン(フッ素)」、「アルミフライパン」はそれなりに深さがあるので、炒め物もしやすいです。
「ワンハンドパン(鋳鉄)」、「マルチオーブンパン(ステンレス)」は浅めなので、炒め物のときには気をつけて使うのがおすすめです。
▲「日々のフライパン(フッ素)」は角に丸みがあります。

ヒロコ
底の角が丸めのものは洗いやすいのがうれしいところです。
「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」や「日々のフライパン(フッ素)」、「アルミフライパン」や「銅フライパン」は丸めでお手入れが楽チン。
▲「アルミフライパン」は厚みがあります。

クリハラ
厚みがしっかりあるのは「ワンハンドパン(鋳鉄)」。厚みの分重さが増えますが、蓄熱性のよさでじっくり食材に火を通してくれます。
「アルミフライパン」もそれなりに厚みがあり、食材を入れても温度が下がりにくいので、アルミ製にしてはこびりつきにくいなという印象でした。薄いアルミの雪平鍋などで炒め物をするとすぐにこびりついてしまうので、違いを感じます。
▲「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」の持ち手は木製。

ヒロコ
持ち手が木製でかわいらしく、熱くならないのが「日々のフライパン(フッ素)」と「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」。普段使いに助かりますよね。
「銅フライパン」は真鍮の美しい持ち手で、炒め中に先端をちょっと押さえるくらいなら素手でも平気でしたが、持ち上げたりするときはミトンを使うのがおすすめ。

クリハラ
「ワンハンドパン(鋳鉄)」、「アルミフライパン」は持ち手が本体と同じ素材で、熱くなるので、ミトンを使って持ちましょう。
「ワンハンドパン(鋳鉄)」は持ち手が少し短めかつ重いので、男性の僕でも若干持ち上げるのが大変。一般的な薄さのミトンだと持っている間に手が熱くなったので、厚手のミトンを用意するのがおすすめです。
「マルチオーブンパン(ステンレス)」は持ち手がないので、「ステンレス やっとこ (プリンス工業)」のような掴む道具や、ミトンが必須ですね。
持ち手に関してやや不便さはありますが、「ワンハンドパン(鋳鉄)」や「マルチオーブンパン(ステンレス)」は、オーブンやトースターに入れて加熱できるというマルチさが魅力です。
「マルチオーブンパン(ステンレス)」はバットとしても使用できるというのも便利です。
重さ、サイズについて
▲それぞれのフライパンの重さ。

キッツ
毎日のように使うので、重さやサイズなどの取り回しも気になります。
この中で一番軽いのは持ち手のない「マルチオーブンパン(ステンレス)」。さっと取り出せるから、サブのフライパンや耐熱容器として、副菜などをつくるのに役立ちそう。

ヒロコ
次に軽いのが「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」。コンパクトなのでお弁当や副菜づくりに使いやすいですね。
そして「日々のフライパン(フッ素)」、「アルミフライパン」、「銅フライパン」と続きます。どれも500g台と比較的軽いので取り回しがよくて、日々の調理に活躍しますね。

クリハラ
一番重いのが「ワンハンドパン(鋳鉄)」。鋳物なので厚みがあり、この中でも最重量級になってしまいます。
それでもじっくり火を入れて美味しく焼きたいときや、オーブン調理などで活躍しそうですね。テーブルに調理したまま出しても見映えします。
▲それぞれのフライパンのサイズ展開。

キッツ
それぞれのフライパンで2~3サイズ展開があるから、料理や人数に合わせて選ぶこともできますよ。
「ワンハンドパン(鋳鉄)」は「L」だと重めなので、「S」を選んで目玉焼きやウインナーを朝に焼いたり、オーブン料理をつくってそのまま食卓に出したら素敵そう。

ヒロコ
「日々のフライパン(フッ素)」は大きめの「26cm」でも660gと軽いから、毎日の調理で重宝しますね。
お手入れや耐久性について

ヒロコ
お手入れのしやすさや耐久性についても気になりますね。
一番お手入れしやすいのが、「日々のフライパン(フッ素)」。こびりつきにくく、中性洗剤+スポンジで汚れを落とせば日々のお手入れは完了です。
「日々のフライパン(フッ素)」のフッ素樹脂加工はテフロンの最上級グレードで持ちのいいものではありますが、どうしてもフッ素樹脂加工が劣化していくので、いつかは買い替えが必要になります。うちのものは1~2年おきに買い替えていて、今持っているものは3代目です。

キッツ
「アルミフライパン」、「マルチオーブンパン(ステンレス)」も毎回のお手入れは同じです。
「アルミフライパン」は変色しやすいので、使いはじめは米の研ぎ汁を煮立てると変色しにくくなります。
「マルチオーブンパン(ステンレス)」は油跳ねがそのまま付着して残りやすいので、気になってきたらソフトクレンザーや重曹でお手入れをしましょう。個人の判断にはなりますが、オレンジクリーナーで掃除したり、酸素系漂白剤で煮沸するときれいになるのでおすすめです。
変色や焦げつきが気になる場合は、メーカーにお願いして再研磨することもできます。

クリハラ
「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」や「ワンハンドパン(鋳鉄)」などの鉄のフライパンは錆びさせないか心配な人もいると思いますが、日々のお手入れは覚えてしまえば逆に楽ちん。
お湯とたわしで洗って、火にかけて水気を飛ばせば完了です。洗剤を使うと油膜がはがれてしまうので避けましょう。フライパンが育つまでは、油を薄く塗って保管するのがおすすめです。
使いはじめは「油ならし」といって、多めの油を入れて熱することで表面に油膜ができて、くっつきにくくなります。
汚れのこびりつきが気になったら、金だわしでこすって落とせるので、ガシガシ使いたい人にはおすすめです。

キッツ
「銅フライパン」も日々のお手入れは同様で大丈夫ですが、油を塗って保管する必要はありません。
変色が気になったら、お酢で洗うとピカピカに戻ります。
まとめ

クリハラ
焦げつきやお手入れの心配なく使えて、料理のできが平均点なのが「日々のフライパン(フッ素)」。
あまり強い火だとコーティングが劣化してしまうので火加減には注意が必要ですが、それ以外は初心者の人にも使いやすいフライパンといえます。

キッツ
「玉子焼き用フライパン(鋼鉄)」は取り回しやすく、蓄熱性を活かして素早く美味しく調理できるのがいいところ。
「ワンハンドパン(鋳鉄)」は重さはありますが、鋳鉄ならではの火の通りのよさで美味しく料理を仕上げてくれます。

ヒロコ
「アルミフライパン」は炒め物が美味しく仕上がり、中も見えやすいから見映えを気にしたい人に。

クリハラ
「銅フライパン」は美しい見た目もさることながら、料理を繊細に仕上げられるのが魅力。炒め物はしゃきっと、目玉焼きはなめらかな焼き上がりに。

キッツ
「マルチオーブンパン(ステンレス)」は、持ち手がないから、オーブンやトースターに入れて調理もできるマルチさが魅力。サブのフライパンとして使うのがおすすめです。表面に熱が入りやすいので、炒め物などをこんがり仕上げられます。
スペック一覧
-
日々のフライパン (cotogoto)
【材質】
詳しくはこちら
本体(ガス火用):フッ素樹脂、アルミニウム
本体(IH用):フッ素樹脂、アルミニウム、鉄
持ち手:桜(チェリー)
【サイズ】
20cm:約W395×D210×H95mm(持ち手含む)/本体内寸:約φ150(底面)×H45mm
26cm:約W480×D270×H95mm(持ち手含む)/本体内寸:約φ260(底面)×H60mm
【重量】
ガス火用 20cm:約520g
ガス火用 26cm:約660g
IH用 20cm:約545g
IH用 26cm:約740g
【予熱】
1分10秒
【こびりつきやすさ】
こびりつかない、するっとはがれる
【目玉焼き】
・黄身の食感:ややとろとろ
・白身の食感:しっとり
・焼き目:薄い
【炒め物】
・食感:とてもしっとり
・焼き目:薄い
【お手入れ、耐久性】
・中性洗剤とスポンジで簡単
・コーティングの劣化のため買い替えは必要
【特徴】
・持ち手が熱くならない
・比較的軽く取り回ししやすい
・深さや底面積があり炒めものがしやすい -
玉子焼き用フライパン (アンバイ/ambai)
【材質】
詳しくはこちら
鋼鉄(ファイバーライン加工)
表面:透明シリコン樹脂塗膜
柄:ステンレススチール、チーク材(オイル仕上げ)
【サイズ】
丸:約W338×D180×H82mm(持ち手含む)/本体内寸:約φ135(底面)×H40mm
深炒20:約W355×D210×H110mm(持ち手含む)/本体内寸:約φ130(底面)×H65mm
オムレツパン:約W399×D240×H77mm(持ち手含む)/本体内寸:約φ185(底面)×H45mm
【重量】
丸:約450g
深炒20:約610g
オムレツパン:約720g
【予熱】
40秒
【こびりつきやすさ】
こびりつかない
【目玉焼き】
・黄身の食感:しっかり
・白身の食感:ふわふわ
・焼き目:濃い
【炒め物】
・食感:しっとり
・焼き目:やや濃い
【お手入れ、耐久性】
・お湯+たわし+火にかけて乾かす
・はじめての使用時は油ならしが必要
・しつこい汚れが気になる場合は金だわしでお手入れ可能
【特徴】
・持ち手が熱くならない
・軽くてコンパクト -
フライパン (釜定)
【材質】
詳しくはこちら
鋳鉄
【サイズ】
ワンハンドパン S:約W150×D250×H55mm(持ち手含む)/本体内寸:約φ130(底面)×H33mm
ワンハンドパン L:約W210×D325×H70mm(持ち手含む)/本体内寸:約φ190(底面)×H45mm
シャロウパン:約W215×D390×H70mm(持ち手含む)/本体内寸:約H21mm
【重量】
ワンハンドパン S:約835g
ワンハンドパン L:約1875g
シャロウパン:約1355g
【予熱】
2分40秒
【こびりつきやすさ】
こびりつかない
【目玉焼き】
・黄身の食感:しっかり
・白身の食感:とてもふわふわ
・焼き目:濃い
【炒め物】
・食感:ややしっとり
・焼き目:濃い
【お手入れ、耐久性】
・お湯+たわし+火にかけて乾かす
・はじめての使用時は油ならしが必要
・しつこい汚れが気になる場合は金だわしでお手入れ可能
【特徴】
・オーブンに入れて調理できる -
アルミフライパン (中尾アルミ製作所)
【材質】
詳しくはこちら
アルミ
【サイズ】
21cm:約W410×D225×H145mm(持ち手含む)/本体内寸:約φ150(底面)×H45mm
24cm:約W460×D255×H160mm(持ち手含む)/本体内寸:約φ170(底面)×H50mm
27cm:約W520×D290×H180mm(持ち手含む)/本体内寸:約φ190(底面)×H55mm
【重量】
21cm:約550g
24cm:約725g
27cm:約890g
【予熱】
1分
【こびりつきやすさ】
はがしにくい
【目玉焼き】
・黄身の食感:とてもとろとろ
・白身の食感:ややふわふわ
・焼き目:やや薄い
【炒め物】
・食感:ややしゃきしゃき
・焼き目:やや薄い
【お手入れ、耐久性】
・中性洗剤+スポンジ
・はじめての使用時は野菜くずを煮ると変色をやわらげられる
【特徴】
・中が銀色で食材の色が見やすい -
フライパン (池田晴美)
【材質】
詳しくはこちら
本体:銅
持ち手:真鍮
【サイズ】
18cm:約W320×D180×H80mm(持ち手含む)/本体内寸:約φ130(底面)×H35mm
21cm:約W360×D210×H100mm(持ち手含む)/本体内寸:約φ145(底面)×H40mm
24cm:約W410×D240×H105mm(持ち手含む)/本体内寸:約φ175(底面)×H40mm
【重量】
18cm:約360g
21cm:約570g
24cm:約750g
【予熱】
10秒
【こびりつきやすさ】
こびりつかない
【目玉焼き】
・黄身の食感:とろとろ
・白身の食感:とてもしっとり
・焼き目:とても薄い
【炒め物】
・食感:とてもしゃきしゃき
・焼き目:とても薄い
【お手入れ、耐久性】
・お湯+たわし+火にかけて乾かす
・はじめての使用時は油ならしが必要
【特徴】
・見た目の美しさ -
マルチオーブンパン (プリンス工業)
【材質】
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ステンレススチール
【サイズ】
20cm:約φ200×H25mm/本体内寸:約φ140(底面)×H25mm
27cm:約φ265×H30mm/本体内寸:約φ190(底面)×H35mm
【重量】
20cm:約215g
27cm:約610g
【予熱】
20秒
【こびりつきやすさ】
はがせるが、付着した油が落ちにくい
【目玉焼き】
・黄身の食感:ややしっかり
・白身の食感:ややしっとり
・焼き目:とても濃い
【炒め物】
・食感:しゃきしゃき
・焼き目:とても濃い
【お手入れ、耐久性】
・中性洗剤+スポンジ
・油の焦げつきはソフトクレンザー、重曹などでお手入れ
・再研磨サービスあり
【特徴】
・オーブンに入れて調理可能
・バット代わりにもなる