石州嶋田窯

島根県江津(ごうつ)市で昭和10年(1935年)に開窯された「石州(せきしゅう)嶋田窯」は、
現在でも登り窯を使用している唯一の「石見焼」の窯元です。
伝統的工芸品にも指定されている石見焼。 もともと焼き物の盛んだった同地域では、
丈夫な陶土を生かして水がめなど保存用の道具も多くつくられていたそう。
初代・嶋田寛一さんも、水がめづくりが得意だったとか。
2011年、登り窯の火を絶やさないために、
3代目である現在の窯主・嶋田孝之さんが一念発起してつくったのが、現在の登り窯。
今も年に5回は火を入れ、精力的に器をつくり続けています。
「毎日の暮らしに使える雑器をつくっている」と語る通り、
気兼ねなく使える値段も、日々の道具として魅力の一つです。