マグカップ (月兎印)
寸胴に近い本体に、細く持ちやすい取っ手。
鉄にガラス質の釉薬を施した、この琺瑯(ほうろう)の「マグカップ」には、
たっぷり300ccの飲み物を入れることができます。
ただ、あつあつの飲み物を入れると、取っ手も熱くなります。
キンキンに冷えた飲み物なら、取っ手も冷たくなります。
琺瑯は熱を伝えやすいのです。
使い勝手がすごくいい……とは言えないかもしれませんが、
ゆっくりお茶の時間を楽しむには、そんな不器用なマグも悪くないのです。
最初は「あちち」と指先だけで持ち、
飲み物にふーふーと息を吹きかけながら少しずつ飲みはじめ、
だんだんと温度が下がっていくのを感じながら、
自分の適温のタイミングがきたときに、ごくごくと。
ちょっとじらされてから、ちょうどいい温度で
飲み干すときの美味しさといったら。
だからでしょうか、使うたび、どんどんと愛着が増していくのです。
色は潔い白1色。
医療器具などにも使われることの多い、清潔な琺瑯だから、
洗面所のカップとしても申し分ありません。
また、その素朴なかたちは、小さな草花を生ける花器や、
ペン立て、カトラリー入れなど、インテリアとして使っても素敵。
使いかたや工夫次第で、どんなシーンにも馴染むのです。
使い勝手が悪いようでいて、実は何にでも使える「マグカップ」。
この先、何年も何十年も使い続けることのできる相棒になるはずです。
バリエーション&商品詳細
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- 材質
- 琺瑯
>> お手入れについてはこちら - サイズ
- 約Φ90(持ち手含むとW120)×H75mm
- 容量
- 約300ml(満水)/約240ml(8分目)
※容量の計測方法について - 重量
- 約130g
- 備考
- 直火:○ IH:× 電子レンジ:× オーブン:○ 食器洗浄機:×
月兎印(つきうさぎじるし)について
生活用品全般を扱う、株式会社フジイのオリジナルブランド「月兎印」。ブランドの誕生は、大正15年、まだその名を「藤井商店」と名乗っていた頃にさかのぼります。藤井商店は月兎印のブランドによって、日本における琺瑯の文化をつくり上げ、以降琺瑯製品は家庭用、業務用などさまざまなシーンで使用されることとなりました。 「ゲット」という愛称でも親しまれている「月兎印」の商品は、一点一点熟練の職人の手作業によって生み出される昔ながらの製法。そのこだわりと丁寧なつくりが、現在でも多くの人に愛される琺瑯製品を世に送り続けています。
※当店は月兎印の特約店です。
野田琺瑯(のだほうろう)について
琺瑯(ほうろう)の製造は、「素地」と呼ばれる、いわゆる鉄の本体部分の成型行程と、 それにガラス質の釉薬をかけて焼き上げる焼成行程の二つに分かれます。
強いけれどサビやすい鉄と、美しいけれど壊れやすいガラスのいいとこどりをしたのが琺瑯。
けれど、ステンレスやアルミの製造に比べて行程が多く、時間も手間もかかるため、 最盛期には100社近くあった琺瑯メーカーが、今ではめっきりその数が減ってしまいました。
野田琺瑯は、琺瑯づくりの全行程を自社で行うことのできる数少ないメーカーです。
1934年創業の野田琺瑯は、琺瑯一筋に琺瑯製品をつくり続け、家庭用容器のほか、衛生用品や理化学用品などの琺瑯製品の製造も手がけています。
琺瑯は酸や塩分に強いので、食材や薬品の保存に適しており、 さらに、そのまま火にかけることができるため、調理や調合にも都合のいい商品です。そうした琺瑯の特性を生かしながら、野田琺瑯ではさらに、家庭用製品の製造にあたって、料理研究家や主婦の意見を反映させたものづくりを行っています。
そして、効率が悪くても、手間ひまをかけて、数名の熟練の職人によって丁寧に仕上げられた琺瑯製品。 使い勝手を最優先した、奇をてらわないシンプルなデザインは、 時代が変わっても多くの人に支持され続けることでしょう。
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ご購入の前に知っておいていただきたいこと
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- その他のご注意
>> 手仕事で釉薬を施すため、釉薬のムラによる凹凸が見えたりなど、一つ一つの表情には個体差があります。
>> 焼成時に高温の炉内で粉塵(黒点)が付着する場合がありますが、ご使用に支障はありません。
>> ホーロー製品は表面がガラス質のため、衛生面で優れる反面、衝撃などで割れてしまうことがありますので、取り扱いにはご注意ください。また水を入れたまま放置しますと、サビの原因となりますのでおやめください。
>> メーカーの品質基準をクリアしたもののみ販売しております。また、当店でもさらに検品を行った後に、お客様にお届けしております。