自然素材の道具が馴染むおおらかな箸立て

使いはじめから長く愛用してきたもののような親しみを感じます。
熊本県で民藝の精神を受け継ぎながら作陶をする「まもる窯」から届いた「箸立て」は、肩肘張らずに使うことのできるおおらかさが魅力。

スリムな甕（かめ）を思わせるかたち。口が適度にすぼまっているから、箸を入れても広がりすぎず、取り出しやすいのです。
高さは約13cmとしっかり深さがあるので、箸がバラつかずに収まります。スプーンやフォークなら、長さ15cm以上が取り出しやすい大きさです。

道具を立てたり花器としても

木や竹などの自然素材、経年変化する真鍮とよく馴染むから、キッチンツールを立ててもいい感じ。
しっかりと高さがあるから、ときには花や枝ものを差して花器としても。
ほっこりとした風合いや色使いが、民藝の器や和食器とも相性ぴったりです。
卓上やキッチンにあるだけで、和みます。

温かみを感じる２種類のデザイン

デザインは、自然素材の釉薬を使った「波紋」と「イッチン掛け」の２種類。

白化粧土を表面にかけ、鉄で波を思わせる曲線を描いた「波紋（なみもん）」。大胆な文様の縁がほわほわとした砂鉄を思わせます。

最後に施した透明釉に入った細かな貫入（ひび割れ模様）がきれいです。

「イッチン掛け」は、鉄化粧土を表面にかけ、白化粧土をスポイトで絞る「イッチン」という技法でつくられたもの。

黒みがかった深い色味に、縁から垂れたぽこっとした盛り上がりがいいアクセントになっています。仕上げに飴釉を施すことで、盛り上がりの部分がきれいな黄金色に。

土もの特有の温もり、どっしりとした厚みに懐かしさすら覚える「箸立て」。
実に愛嬌があります。

まもる窯への買いつけの様子はこちらから！

商品担当スタッフが「まもる窯」の徳永護さんを訪れたときの様子をご紹介しています。

まもる窯について

熊本県の小岱山（しょうだいやま）麓で約400年前から焼き続けられている九州を代表する陶器「小代焼」。
「まもる窯」は、現存する小代焼の窯元の中でも最大級の登窯を所有する歴史ある窯元「ふもと窯」にて、20年ほど作陶し独立した徳永護さんが作陶しています。

小代焼の特徴は、素朴な風合いながらも力強いフォルム、釉薬の流しかけによる大胆なデザイン性。
まもる窯では、その伝統的な小代焼の風合いも残しつつ、余計な装飾は控え、他の産地の技法も取り入れながら、徳永さん独自の器を生み出しています。
「しのぎ」や「面取り」といったさまざまな技法を使い、白や飴色といったシンプルな色の多いまもる窯の器は、どれも食卓に取り入れやすいものばかりです。

ほっこりと温かみを感じる器の数々は、食卓をやさしい雰囲気にしてくれます。