型染めの温もりある絵柄に心和むカレンダー

色とりどりの型染めによる絵と文字に、ほっこりします。
日本の手仕事を現代の暮らしに、という考えのもと設立された「手仕事フォーラム」から届いた「カレンダー」。
各地の民芸品や季節ならではの風景をモチーフにしたイラストに、日本の四季折々の暮らしを感じられます。

小田中耕一さんによる型染め絵

一つ一つ、手作業で染められた型染め絵を、ざらりとした手触りの紙に印刷してあります。
印刷とはいえ、版になった型染のにじみや切り抜いた痕跡、染め特有のぺたんとした質感などを感じられる再現度の高さ。

デザインは、岩手県で活動する型染め作家・小田中（おだなか）耕一さんによるものです。
人間国宝・芹沢圭介さんの弟子である小田中さんが描くのは、季節ごとの風物詩や古くから伝わる手仕事の風景。
おおらかに、カラフルな色合いで表現された型染は、視界に入るだけで心がほっとします。

ハガキほどの大きさの月めくりカレンダーが、紙製のスタンドケースに収納されています。
棚の上やデスクの上など、ちょっとしたスペースに置けるから、いつでも目に入るところに飾れます。

「今日は何日、何曜日？」「新しい月のイラストは何だろう？」
毎日カレンダーをチェックするのが日課になりそうな、素敵なカレンダーです。

手仕事フォーラムについて

手仕事の品を暮らしに取り入れることが、豊かで潤いのある暮らしに繋がるという考えのもと、伝統の手仕事、それに関わる人々を応援するべく、2002年に久野恵一さんが設立しました。
久野さんは、武蔵野美術大学在学中に民俗学者・宮本常一さんに師事し、その後、柳宗悦の民藝運動に感銘を受けました。
一年のほとんどを各地を旅して過ごし、買いつけ、調査、新たな製品のプロデュースに関わり、現代における民藝の普及に貢献しました。
現在は、息子の民樹（たみじゅ）さんが後を引き継ぎ、代表をつとめています。