レトロかわいい、モール模様の蓋つぼ

かぼちゃのようなかたちがなんとも愛らしい「黒糖入れ」が、沖縄県名護市に工房を構える「琉球ガラス工房　glass32」から届きました。

縦にモール模様の入った、独特のかたちは、工房の代表である具志堅充（ぐしけん みつる）さんが鉄パイプなどを使って自作した型に、溶かした再生ガラスを吹き込んで成形したもの。
具志堅さん自身が思い描くデザインにするため、自作の型からつくっているそう。
ぽってりと厚みのある、レトロな雰囲気は、ヴィンテージの家具や土もの、漆の器との相性もよさそうです。

愛着が湧く表情やかたち

泡盛などの廃棄された瓶を再利用して生まれる琉球ガラス。
少し色づいたガラスにはところどころ気泡があり、そこに光が当たるとキラキラと輝き、そこから生まれる味わい深い表情には愛着が湧きます。

そして一目惚れしてしまうかわいいかぼちゃ形にも目がいきます。
とくにぴょんと立つ蓋のつまみは、ろうそくの炎のようにも、とんがり帽子のようにも見え、ガラスの蓋つぼに愛くるしさを与えてくれます。

器や容器として、万能な使い道

個包装の飴やチョコレート、ナッツやドライフルーツを入れて。
落雁や金平糖といった和のお菓子も似合います。
酸に強いガラスだから、カレーライスのお供のらっきょう漬けなんかも。
もちろん角砂糖や黒糖入れとしても、食卓にしっくり馴染みます。

「黒糖入れ」という名前からも沖縄らしさ全開のガラス製の器。
デスクの上や食卓に、ノスタルジックなかわいらしさを添えてくれます。

琉球ガラス工房　glass32について

沖縄県名護市にて2014年に設立された「琉球ガラス工房 glass32」。
沖縄県生まれで、20代から県内のさまざまなガラス工房でガラス制作の修行を積んできた具志堅 充（ぐしけんみつる）さんが代表を務めます。
第二次世界大戦後の原料不足の時代に、駐留米軍による廃瓶を再利用した琉球ガラス。
その歴史背景に忠実に、原料の８割を泡盛などに使われた廃瓶を活用し、再生ガラスならではの温かみを感じられる作品を手がけています。
他にも、深みのある青と漆黒を組み合わせたクールな作品や鮮やかな色合いを使ったポップなものまで、幅広いガラス作品を生み出しています。
ちなみに、工房名の「32」は具志堅さんのお名前の「充（みつる）」から。
趣味はサーフィンという具志堅さん、作品にも気持ちいい風の吹く、海のイメージが反映されています。