尾崎人形 (高柳政廣)
手の平に、ざらりと心地よい刺激。
ころりと小さなタイやネコ、ひょうきんな表情のムツゴロウ、
くりっとした眼の鳩。
どれも愛嬌のある表情が魅力の土人形「尾崎人形」は、
佐賀県神埼市尾崎西分地区の郷土玩具です。
もともとは、有田や伊万里に先駆けてつくられたという陶磁器、尾崎焼。
1281年の元寇の際に捕虜になってこの地区に連れてこられた蒙古軍の兵隊が
人形を模った笛をつくり、遠い祖国を偲んで吹き鳴らしたのがはじまりだそうです。
だからでしょうか、祖国を偲ぶその笛は、どこか寂しげな音がします。
その後、土人形づくりの技術は、地元民に伝わり、
尾崎焼とともに尾崎人形は広く知られることになりましたが、
人形づくりは一時途絶えた時期もありました。
現在継承しているつくり手の高柳政廣(たかやなぎまさひろ)さんは、
伝統を守りつつ、新たな人形を開発したり、
これまで使っていたものから、発色のいいアクリル絵の具に変えたりと、
人形の魅力を深めるために改良を怠りません。
人形は笛になっているものと、鈴の2種類があります。
息を吹き込むと、ほーっほーっとやさしい音色を奏でる笛は、
「鳩笛」と「タイ」、「ムツゴロウ」。
代表的な「鳩笛」は、地元では親しみを込めて「テテップゥ」と呼ばれています。
「お相撲さん」、「鯛恵比寿」、「ネコ」には、
中に土の塊が入っていて、コロンコロンとやわらかい音がします。
肩の力の抜けた、その佇まい。
どれも自立するので、置物として玄関やデスクに飾れば、
ほっこりとした時間を演出してくれます。
バリエーション&商品詳細
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- 材質
- 陶器
- サイズ
- 鳩笛 小:約W80×D40×H60mm
鳩笛 中:約W60×D120×H90mm
鳩笛 大:約W145×D70×H120mm
お相撲さん:約W45×D30×H95mm
タイ:約W65×D35×H40mm
鯛恵比寿:約W85×D40×H75mm
ネコ:約W80×D55×H70mm
ムツゴロウ:約W90×D40×H50mm - 重量
- 鳩笛 小:約93g
鳩笛 中:約190g
鳩笛 大:約320g
お相撲さん:約113g
タイ:約70g
鯛恵比寿:約117g
ネコ:約170g
ムツゴロウ:約87g
高柳政廣(たかやなぎまさひろ)さんについて
「伊万里」、「唐津」、「有田」など焼物の産地として知られる佐賀県で、
実はそれらよりも長い歴史を持つといわれている「尾崎焼」をご存知でしょうか。
1281年の元寇の際に捕虜になった蒙古軍の兵隊が人形を模った笛をつくったのが「尾崎人形」のはじまりで、
人形づくりには「尾崎焼」の器などに使った粘土の余りを活用していました。
一度はすべての窯元が廃業し、途絶えてしまった火を再燃させたのが1990年のこと。
「尾崎焼保存会」とつくり手・八谷至大(はちやよしお)さんの努力によるものでした。
その八谷さんも2006年に亡くなり、
今ではその後を継いで伝統の火を守るのが高柳政廣(たかやなぎまさひろ)さんです。
伝統的な手法や鳩笛、水鳥といった定番のモチーフ以外にも、
干支の動物や佐賀県が面する有明海のシンボル・ムツゴロウなど、新しい作品も生み出しています。
発色の鮮やかなアクリル絵の具や、ざらりとした触感が楽しい土など、
独自の工夫を加えて、尾崎人形づくりを進化させています。
2020年より新たに継承者として加わった城島正樹(じょうじままさき)さんと共に製作を続けています。
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ご購入の前に知っておいていただきたいこと
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- その他のご注意
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>> メーカーの品質基準をクリアしたもののみ販売しております。また、当店でもさらに検品を行った後に、お客様にお届けしております。