栗山商店

佐賀県の武雄市。大手コーヒーチェーンの入った本屋兼図書館や、
先端デジタルアートのフェスティバルなど、革新的な取り組みで話題の街です。
竹細工の栗山商店は、その武雄市の西川登地区で伝統的なものから現代の生活に沿った新しいかたちまで手がけています。

国内で竹の産地といえば九州のイメージですが、
武雄市西川登地区ももれなくその自然の恩恵を受けて来ました。
地元で採れる素材で必要な道具を自前でつくっていたものが、農家の副業となり、産業として発展。
今ではプラスチックの需要に押され、つくり手も減ってしまいましたが、
後継者を見つけるまでは元気につくり続けたい、というのは栗山さんの言葉。

伝統的に、竹の調達から竹ひごづくりまでを男性が行い、編む作業は女性が行ってきたそうで、
栗山商店でもその伝統に従い、編む作業は奥様が、そして最後の成形はまた旦那様が仕上げるのだそう。
夫婦二人三脚ででき上がる栗山商店の竹細工は、
何といっても愛情のこもった、丁寧な仕事ぶりが伝わってくるのが魅力です。