1922年、画家の家に生まれた柚木沙弥郎は、戦後、民藝運動の創始者・柳宗悦に傾倒し、 民藝作家の中でも型染めの第一人者である芹沢銈介に弟子入りします。 大胆かつ調和のとれた色使いは芹沢作品の特徴を継承しつつ、 動物や自然をモチーフとしたデザインには、 どこか頬が緩むようなお茶目さや温かさといった柚木独特のセンスが光ります。 国外でも評価の高い彼の作品には多数のファンがいますが、 今もなお、ジャンルを超えて多くの若手作家に影響を与える存在でもあります。