うつわの大きさ
うつわ選びの重要なポイントの一つ、大きさ。
和食器ではかたち、深さ等に関わらず、主に丸皿の場合、大きさを「寸(または号)」で表します。
一寸=約3.03cm
すなわち一寸は約3cmと覚えておくと、商品名を見ただけで大きさが想像できるので便利です。
代表的な大きさ
うつわの大きさをざっくりわけると、大皿・中皿・小皿の3サイズになります。
小皿のなかには豆皿(手塩皿)も含まれます。
用途に合わせて、必要なかたちやサイズを見極め、上手に使い分けましょう。
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大皿:8寸~
複数人のおかずを盛り付けたり、1人分のワンプレートに。 -
中皿:5寸~8寸
大きめの取り皿や1人分のおかずに。深さがあれば、カレーなど汁気のあるごはんものにも。 -
小皿:~5寸
醤油を入れるほか、少量の取り皿に。お菓子やおつまみを盛っても。 -
豆皿(手塩皿):~4寸
食膳の不浄を清めるために塩を盛る皿が「手塩皿(てしおざら)」。「おてしょ皿」とも言います。
直径約11cm以内のものが基本で、古来より使われてきましたが、
近年塩を盛る文化がなくなったため、代わりに「豆皿」として愛されるようになりました。
薬味やお新香を入れたり、箸置きとして使うことも。
同じおにぎりをのせて比べてみました
大きさを表す尺貫法
和食器の大きさを表す「寸」などの単位は、「尺貫法(しゃっかんほう)」に基づくもの。
寸よりも大きな単位として「尺」、小さな単位として「分(ぶ)」があります。
10寸=1尺
1寸=10分
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尺2寸とは、1尺+2寸=12寸。
つまり長辺が約36cmのざるということです。 -
2寸5分(=2.5寸)は、2寸+5分。
つまり直径が約7.5cmの小鉢ということです。
おさらい
1分=0.1寸=約0.3cm
1寸=10分=約3cm
1尺=10寸=約30cm
※参考書籍:
「民藝の教科書① うつわ」久野恵一監修/萩原健太郎著(グラフィック社)
「美しいうつわ」成美堂出版編集部(成美堂出版)