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梅鉢 (福光焼)
ぽて、ぽて、ぽて……と六つの花弁が繋がって、
懐かしい気持ちにさせるような、「梅鉢」です。
鳥取県倉吉市の窯「福光焼(ふくみつやき)」の河本さん親子が、
薪を使って焼き上げる登り窯で作陶しているもの。
全体的に厚みもあって、程よい重さ。
裏側には高台はなく、平らで、ざらりとした土の質感。
やや青みがかった「糠釉(ぬかゆう)」をかけることで
できあがるやわらかな質感も手伝ってか、安定感があるかたちです。
「大」、「中」、「小」と3サイズ。
安心して、普段のおかず、煮物やおひたし、卵焼き、
つまみにサラダもどーんと盛ってしまいましょう。
受け止めてくれるだけでなく、
梅の花弁がほんのり引き立ててくれもします。
登り窯の中で焼き上げる際に、
置かれた場所によって釉薬の色の出方や濃淡に、違った表情があったり。
そういった個体差は、どれも人間の力を超えた働きによるもので、
それが余計愛おしさを増させるのはなぜでしょう。
使っていないときも、手のひらで撫でたり、愛でたくなる。
毎日の定番として、間違いなく期待に応えてくれる器たちです。
バリエーション&商品詳細
クリックで拡大画像をご覧いただけます。
- 材質
- 陶器
>> お手入れについてはこちら - サイズ
- 小:φ110×H40mm
中:φ160×H55mm
大:φ200×H65mm - 容量
- 小:約180ml(満水)/約144ml(8分目)
中:約500~535ml(満水)/約400~428ml(8分目)
大:約1020~1065ml(満水)/約816~852ml(8分目)
※容量の計測方法について - 重量
- 小:約155~195g
中:約375~405g
大:約660~700g - 備考
- 直火:× IH:× 電子レンジ:× オーブン:× 食器洗浄機:×
福光焼について
「福光焼」。なんだかいいことがありそうな予感のする名前。
鳥取県倉吉市にある地域の名前を冠したこの名前は、
しかし、親子2人で営む窯の名前です。
民藝運動の中心人物・河井寛次郎氏の弟子であった
生田和孝氏のもと、丹波で修行を積んだ河本賢治さんは、
1980年の開窯以来、蹴ろくろ、登り窯という方法を守り作陶を続けてきました。
薪を使って焼き上げる登り窯も、回転が一定でない蹴ろくろも、
より効率的に均一なものをつくろうとするなら選ばない手段ですが、
人の力を超えた美しいものが生まれる喜びを知ってしまったつくり手には、
大きな魅力なのだそう。
登り窯の中で、薪の灰がかかってガラス質になり、
ところどころキラキラと輝く自然釉などは、その例の一つでしょう。
2016年の鳥取県中部地震の際には大きな被害を受けた同地域。
福光焼では、登り窯に詰めた器全てが割れてしまったのだそう。
再建には1年かかったそうですが、
今では一緒に作陶している息子さんと共に、
今後も時代に左右されないものづくりを続けてくださることでしょう。
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ご購入の前に知っておいていただきたいこと
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- その他のご注意
>> 登り窯で焼成しています。焼成時の位置の関係で、焼き色に個体差があります。
>> 気泡による穴や、製作過程で生じた凹凸が見られることがあります。
>> 底部分などに、土が盛り上がったり、欠けたりしている部分が見られることがあります。
>> 底部分に、わずかながたつきが見られることがあります。