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飛び鉋 おとな茶碗 (小鹿田焼)
今からおよそ100年ほど前に始まった民藝運動は、
土地の材料を使い、伝統に沿った手仕事に健康的な美が宿るとしました。
その提唱者である柳宗悦によって賞賛され、
日本中に紹介された「小鹿田焼(おんたやき)」は、
大分県日田市の山間地でつくられています。
その地理的条件、また半農半陶の生活だったことから外部の影響をあまり受けることなく、
江戸時代中期より続く伝統技術は、一子相伝(いっしそうでん)により、
今にまで受け継がれてきました。
また、今でも使うのは地元の土のみ。
川の流れを利用してつく「唐臼(からうす)」で、
1ヶ月近くもついた土を、大切に使っています。
その小鹿田焼きの代表的な技法の一つである
「飛び鉋(かんな)」を施したこのお茶碗。
成型した茶碗に化粧土をかけ、ロクロを回しながら鉄の鉋の先をあて、
化粧土を削って鉋の跡をつけていきます。
リズミカルに顔を覗かせる黒土が、
あたたかく、素朴でありながら、どこかモダンな印象を醸します。
そして、約60時間もの間、火を絶やすことなく「登り窯」で焼成されます。
火のあたり具合などにより、その仕上がりはひとつひとつ違ってくるのです。
登り窯の中では、器は重ねて焼かれるため、
一番上にのったもの以外は、どれも内側の見込みに、上に乗った茶碗の高台の跡が残ります。
これらがまた、小鹿田焼の器の「景色」となるのです。
もともと李朝窯の技術を継ぐ「小石原焼」が分窯してできた小鹿田焼。
それゆえ、大陸文化も包容する幅広さがあり、活躍の場も和食にとどまりません。
少し浅めのお茶碗なので、例えば小鉢としても、和・洋・中のおかずを引き立てます。
江戸時代から変わることなく受け継がれてきた飛び鉋のお茶碗。
手のひらで、凝縮された時間の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
バリエーション&商品詳細
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- 材質
- 陶器
>> お手入れについてはこちら - サイズ
- M:約φ125×H55mm
L:約φ140×H55mm - 備考
- 直火:× IH:× 電子レンジ:× オーブン:× 食器洗浄機:×
小鹿田焼(おんたやき)について
江戸時代中期に筑前の国(今の福岡県朝倉郡)の小石原焼の陶工から技術の伝達を受け開窯された李朝系の焼き物です。
昭和6年に民藝運動の指導者、柳宗悦が訪れ、その名を日本中に知らしめました。今では海外にも愛好者は広がっています。
飛び鉋(かんな)、刷毛目、櫛描き、打ち掛け、流しなどの代表的な技法と伝統は、10件の窯元が一子相伝により、300年以上にもわたって守り続けています。
平成7年に国の重要無形文化財に指定されています。
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ご購入の前に知っておいていただきたいこと
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- その他のご注意
>> 登り窯の中では、器は重ねて焼かれるため、一番上のもの以外は、どれも器の表面に、上にのった器の高台の跡が丸く残ります。お選びいただくことはできませんので、ご了承ください。
>> 底部分に、がたつきが見られることがあります。
>> 取扱説明書やブランド紹介などは同梱されておりません。予めご了承ください。
>> メーカーの品質基準をクリアしたもののみ販売しております。また、当店でもさらに検品を行った後に、お客様にお届けしております。