ひのきのせいろ
電子レンジのある時代に、なぜせいろが
無くならないどころか求められ続けるのかと言えば、
やはりそれは美味しさに尽きるでしょう。
正直、蒸しているときから、なんだかもう美味しいのです。
立ちのぼる爽やかなひのきと竹の香りに、
幸せな気持ちになります。
食卓に移動して、蓋を開けた途端、もくもくと蒸気に包まれて……。
なんだかマジックの瞬間みたいなワクワク感がたまりません。
「ひのきのせいろ」は、岐阜県付知(つけち)町でつくられています。
長野県の木曽地方と県境を挟んだ向かい側に位置する付知の木曽ひのきと、
吉野杉でも有名な奈良の吉野町地域で育てられた吉野ひのきを組み合わせ、
節のない細やかな木目の美しさと、清々しい香りはひときわです。
木曽ひのきと吉野ひのきは、厳しい森林管理のもと成長し、
どちらも節がなく良質な高級建材として人気があります。
そのひのきの丸太から柱などを切り出した後の側板を
手仕事による曲げ木の技術で「せいろ」に仕上げていることが、
そのまま食卓に出しても喜ばれる所以です。
サイズは、「24cm」と「27cm」の2種類。
1~2人前の肉まんやシュウマイをあたためるのには「24cm」。
家族が多い方は「27cm」を。
「27cm」は内寸の直径が約23.5cmあるので、
皿ごとせいろに入れて蒸し上げる料理もお手の物。
どちらのサイズも、蓋と本体にはかみ合わせがなく、ただのせるだけ。
蓋を布巾で覆ったりするので、
むしろその方が使いやすいというのが実感です。
せいろで蒸すと、食材に均一に熱が入るだけでなく、
水分も補われるのでふっくらしっとり仕上がります。
シュウマイで比べてみると、
せいろで蒸したものは電子レンジを使ったものより
1.2倍ほど大きくふわふわに仕上がりました。
電子レンジであたためたものは逆に中心が熱くなりすぎ、
表面の皮が乾燥で硬くなってしまいました。
時間をかけただけ美味しくなる、
というのはせいろ蒸しに関しては真実のようです。
野菜も、茹でるより蒸すことで栄養素も逃さず、
ゆっくり加熱することで甘みも増します。
ちょっと日が経ってしまったパンをあたためるのにも。
大切につくられた食材は、丁寧に味わいたいもの。
意外と使い勝手も広そうです。
この「ひのきのせいろ」のさらにうれしいところは、その価格。
日本製で木材もつくりも一流ですが、飾りっけはありません。
手に取りやすい価格だから、気軽に調理道具に加えられそうです。
せいろ生活、はじめてみませんか。
●蒸し板があると便利です
せいろと一緒にあると便利なのが「蒸し板」。
鍋にお湯を沸かしたあと、「蒸し板」、「ひのきのせいろ」の順に重ねて使います。
今ある鍋を活用できるので、せいろ専用の鍋を用意する必要はありません。
鍋に直接せいろをのせることもできるのですが、蒸し板があればせいろが焦げることを防げるのです。
また、安定して置くことができるため、せいろとセットで揃えたいアイテムです。
【せいろの簡単活用法】
基本の3ステップ
1. 水にさらしたせいろの身に、クッキングシートや蒸し布(ガーゼやさらしを湿らせたものでOK)を敷き、食材を並べます。
2. お湯が沸騰した鍋に、蒸し板をのせ、せいろの身と蓋をのせます。
3. 食材によって蒸し時間を加減して蒸し上げます。
*シュウマイ・中華まん
10~15分でふっくらと蒸しあがります。
※既成のもののあたためは、各商品の表示に従ってください。
*ごはんのあたため
1膳あたり約2~3分蒸らせば炊きたての味に。
※冷凍ごはんは、自然解凍してから蒸します。冷凍したままだと上記の時間より長く蒸すことになります。
*蒸し野菜
さつまいもの輪切り 約15~20分
かぶ半切り 約8~10分
※ 蒸し時間は、目安です。食材の量や切り方によっても異なりますので、
竹串などで刺したときの固さや、割ったときの具合を見ながらお好みの加減で蒸し上げてください。

バリエーション&商品詳細
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ひのきの枠は、ステンレスの留め具でしっかり留められています。
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蓋と身は、ただのせるだけのシンプルなつくりです。
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蓋には竹を編んだ持ち手がついています。
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蓋を真上から見たところ。竹が編みこまれています。左が「27cm」、右が「24cm」。
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蓋の内側にはしっかり補強がされています。左が「27cm」、右が「24cm」。
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身の内側。ひごにした竹が渡されています。左が「27cm」、右が「24cm」。
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身の裏側にも補強がされています。皿ごと蒸すなど、重さのあるものをのせても安心です。左が「27cm」、右が「24cm」。
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「フタ24」、「ミ24」のように、側面に種類とサイズが記載されています。
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2020年7月入荷分から、側面に「木曽駒印」の商標が記載されています。日本製の証です。
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蒸気が上へと抜けるせいろは、身を重ねても同じ蒸し上がり。同時に何品もつくれるのも魅力のひとつです。左が「24cm」で、右が「27cm」。
- 材質
- 蓋と身の上面と底面:竹(無塗装)
蓋と身の側面:ひのき(無塗装)、吉野ひのき(無塗装)
留め具:ステンレス - サイズ
- 24cm
蓋:約φ240×H95(内寸 φ205×H65)mm
身:約φ240×H75(内寸 φ205×H55)mm
27cm
蓋:約φ270×H100(内寸 φ235×H75)mm
身:約φ270×H75(内寸 φ235×H55)mm
※蓋の外寸の高さは取っ手を含みます。 - 重量
- 24cm 蓋:約445g 身:約425g
27cm 蓋:約500g 身:約505g - 備考
- 直火:× IH:× 電子レンジ:× オーブン:× 食器洗浄機:×
※現在売り切れ中の「蓋 27cm」、「身 27cm」は12~1月に入荷予定です。
「再入荷のお知らせ」にご登録いただくと、次回入荷時に自動的にメールでお知らせいたします。
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ご購入の前に知っておいていただきたいこと
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- その他のご注意
>> 一つ一つ手仕事にて制作しています。かたちに個体差があったり、蓋の取っ手の位置が中央から少しずれていることがあります。
>> メーカーの品質基準をクリアしたもののみ販売しております。また、当店でもさらに検品を行った後に、お客様にお届けしております。
【ご使用上のご注意】
>> 一番初めにご使用になる前に、15分位空蒸ししてください。木の匂いが弱まり、殺菌効果があります。
>> 長時間水につけるのは、避けてください。
>> 使用後は、洗剤は使わず、お湯で湿らせた布で拭くようにしてください。
>> 使用後は風通しのいいところで陰干しにしてください。
>> ポリ袋など通気性の悪いものに入れたり、通気性の悪い場所にしまわないでください。カビや歪み、虫くい等の原因になります。
>> せいろは、鍋のお湯が沸いてから、のせてください。ガスの火は、その後弱めにしてください。
>> すのこが汚れそうなものを蒸す時は、せいろの中にお皿、お椀などを入れ、すのこを汚さないように、お使いください。