cotogotoスタッフの愛用品じまん
スタッフが日々愛用している道具への愛を、
独断と偏見を交えながらご紹介!

2023年4月公開
ミナミさんの愛用品

ミナミ
オンラインショップの制作を担当。
cotogotoでもお茶にまつわる特集を手がけるほどのお茶愛好家。
お茶も好きだが、日本酒も好き。
旅先では必ず飲み比べセットを頼んで、
最低2~3種類の地酒を楽しんでいる。
コーヒーが飲めないこともあり、子どもの頃からお茶が大好きでした。
大人になって繊細な味の違いもわかってお茶愛がより深まった頃、
美味しいお茶を追求するために理想の急須を探しはじめました。
そして、5~6年経った頃ようやく出会えたのが
「すすむ屋茶店」の「すすむ急須」です。
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好きなところ その1
好みのお茶を美味しく淹れられるデザイン「すすむ急須」を知ったのは、
cotogotoで「すすむ屋茶店」さんをお招きして、
「美味しい日本茶の淹れ方」特集を企画したときのことです。私は甘みのしっかり感じられるお茶が好きなのですが、
そのとき教えてもらったのが、
まさに茶葉の持つ甘みをじっくり抽出するコツでした。▲茶葉を隅に寄せたところ。空いたスペースが広く、お湯も注ぎやすいのです。
1番のNGは茶葉に直接お湯を当てること。
その衝撃で渋みが出てしまうそうです。
まずは急須の中の茶葉を隅に寄せてから、
空いたスペースに適温にしたお湯を注いでいきます。
茶葉をゆったり泳がせることで、甘味がたっぷり抽出されるのだとか。
そして、この淹れ方に適しているのが、「すすむ急須」だったのです。「すすむ屋茶店」本店のある鹿児島県産の茶葉は
比較的甘みの感じられる品種が多いそうです。
だからこそ「すすむ急須」を本体が横に幅広く、
底を平らにつくったのだとか。
そのうえ、同素材の半球型の茶こしが内側についている「共茶こし」。
注ぎ口につながる部分に茶こしがついているから、
茶葉の広がりを邪魔しないので
まさに甘みの感じられるお茶好きな私にぴったりなデザインなのでした。 -
好きなところ その2
片づけが楽▲注ぎ口に対しての反対側の縁に切れ込みが入っています。
使いはじめて気がついたのは、洗うのがとっても楽なこと。
注ぎ口と反対側の縁に切れ込みが入っているんです。
水を貯めてその切れ込みから流すと、中身をせき止めないので、
茶葉がスムーズに外に出て、
縁の内側にたまった茶殻をかき出す作業がいらなくなります。
2~3回水を貯めて流すだけで、中はすっきりきれいになりますよ。▲使い終わった急須を洗っている様子。2~3回水を貯めて切れ込みから流すだけ。
今ではすっかり慣れてしまったので、
たまに他の急須を使うと、「すすむ急須」の洗いやすさをつくづく実感します。
茶葉の捨てやすさだけで言えば、
ティーバッグやステンレス製の網を取り外しするタイプもありますよね。
でも茶葉の泳ぐ空間が限られるので、
美味しさを最大限に味わえない気がして。私はやっぱりティーバッグより茶葉が断然美味しいと思うし、
その味わいを手軽に毎日楽しめる
「すすむ急須」に出会えてよかったと思います。 -
好きなところ その3
左利き用がある!そもそも、この理想の急須に出会うまでに
なぜ5~6年もかかってしまったかというと……
私、左利きなんです。もちろん、土瓶型であったり、後ろ手の急須なら
利き手に関係なく使えるので、いくらでも選択肢はあるのです。
でも、美味しいお茶指南に必ず書かれている
「最後の一滴まで絞り出して下さい」という文句を実行するには
どうしても横手にこだわりがありました。
お茶好きとしては、さっと絞り出すあの所作に憧れてもいたんですよね。そうは言っても、少数派の左利き。
そもそも左利き用は製造されていないことが多くて諦めかけていた頃、
「すすむ急須」には左利き用があることを教えてもらって
迷わず購入したのでした。
▲親指も余裕で蓋に添えられ、しっかり握りこんで急須を振ることができます。
最後の一滴まで余すことなく湯呑へ。横に広がっているので大きく見えるかもしれませんが、
高さがない分、手の小さい私でも片手で握り込めます。
最後の一滴まで絞り出す動作も、
念願かなってできるようになりました。この急須に出会えたおかげで、
さらにお茶の世界が広がったのが何よりうれしいです。
一口にお茶といっても、地域や品種で全く味わいが違うので、
産地を巡るのが趣味になりました。
2年間ほど使い込んで、マットな印象だった表面には
心なしかツヤが加わったようです。
黒一色の主張しすぎないデザインは、毎日使っても飽きがこないし、
染付の蕎麦猪口とも、磁器の湯呑みとも合って
場面を選ばないのも重宝している理由だと思います。
お茶好きの人にはぜひこの急須で毎日お茶を楽しんでほしいですね。
もしお茶好きで左利きだったら……。
「もう迷わずこれですよ!」と教えてあげたいです。
後悔はしないはずです。