商品担当のあれこれ日記

2023年9月公開
title:郷土玩具に触れる旅
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お盆休みを利用して、旅行ついでに郷土玩具に触れることに。
台風の影響があり、直前まで行先に悩みましたが、今回は山形県へ行ってきました。
日本の各地では、昔からその土地の風土や暮らしが反映される、
郷土玩具が数多くあります。
郷土玩具は素材や、伝統、信仰が様々で、その土地の特色を学ぶこともでき、
個人的にも収集しているものの一つです。
東北のこけしや、沖縄のシーサーなどが有名ですね。
山形県にも郷土玩具が色々とありますが、
今回の狙いは「こけし」と「笹野一刀彫」です。
山形市の民芸店に行くと、早速お目当てのものが。
看板も昔ながらで、趣がありますね。
ショーケースのなかにも、たくさんのこけしがあります。
こけしは東北地方で、土地や工人の違いにより、
11の系統に分かれているそうです。
cotogotoでお取り扱いしている「桜井こけし店」は宮城県の「鳴子系」。
山形県にも「蔵王系」、「山形系」、「肘折系」といった系統があり、
県内の各地で製作がされているそう。
工人によっても表情が異なり、好みのこけしを探すのも楽しいですよね。
また「笹野一刀彫」も並んでいました。
こちらは山形県米沢市でつくられている郷土玩具です。
1000年以上前から、お守り、縁起物としてつくられ、
その伝統が今でも続いている郷土玩具として、日本でも有数のものとのこと。
大きいサイズは「お鷹ぽっぽ」と呼ばれるもの。
「禄高(ろくだか=給与)もぽっぽと上がる」という縁起があるそうです。
また今回はただ買うだけでなく、現地でしかできないこととして
こけしの絵付けも体験してきました。
お邪魔したのは蔵王温泉にある、
こけしの製作と販売を行う「田中こけし屋」さん。
こちらでもたくさんの山形のこけしが並んでいました。
簡単に説明を受けたら、早速絵付け開始。
下書きをしないので、一筆一筆に緊張が走ります。
描き終えたら、蝋で仕上げしてもらい……
完成です!
どうでしょうか。
他のこけしに紛れていますでしょうか?
実際に体験して、見比べると、繊細な表情や模様の絵付けの難しさを感じ、
工人の熟練の筆遣いのすごさを改めて感じることができました。
このような体験ができるのも、現地ならではですよね。
こけしの絵付けははじめてでしたが、気軽にでき、
体験としてもモノとしても思い出が残るので、とてもおすすめしたいと思いました。
今回の旅の思い出も、我が家の郷土玩具コーナーへ。
日本の各地にあり、その土地が色濃く反映されている郷土玩具。
インテリアとして飾ると、暮らしに彩りが加わります。
cotogotoでも少しずつこのような道具の取り扱いも増やして、
暮らしを楽しむお手伝いができればいいなと思いました。
いつか、「郷土玩具展」のようなイベントも楽しそうですね。
ぜひ今後ともお楽しみに。