つくり手を訪ねる旅―東北 前編― | 商品担当のあれこれ日記 | cotogoto コトゴト
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商品担当のあれこれ日記 商品担当のあれこれ日記 つくり手を訪ねる旅―東北 前編―

つくり手を訪ねる旅―東北 前編―

2023年10月公開

title:つくり手を訪ねる旅―東北 前編―

  1. 一気に秋の気候になった10月の3連休、
    今年3回目となる東北へ行ってきました。
    自然豊かで、郷土色が強く感じられる東北が、個人的にすっかりブームです。

    今回は盛岡で開催されたクラフトフェアと、
    それに合わせて、岩手県の「小久慈焼(こくじやき)」、
    青森県の「八幡馬(やわたうま)」のつくり手を訪ねました。
    前編・後編に分けて、旅の様子をご紹介します。


    まず伺ったのは、
    岩手県の北東部に位置する久慈市小久慈町の「小久慈焼」の窯元。
    地元でとれる粘土と釉薬を使う小久慈焼は、200年前から続いている陶器で、
    民藝運動の創始者・柳宗悦にも高い評価を受け、
    素朴で極めてシンプルなところが特徴です。

    つくり手を訪ねる旅―東北 前編―

    つくり手を訪ねる旅―東北 前編―

    つくり手を訪ねる旅―東北 前編―

    つくり手を訪ねる旅―東北 前編―

    成形のほどんどを、8代目窯主の下嶽(しもだけ)さんが
    お一人でされているそうですが、つくっている種類の多さに驚きました。

    気づいたら毎回使ってしまう「控えめで飽きがこない器」という言葉が
    ぴったり当てはまりそうな器たち。
    今回はせっかくなので、少し買い付けもさせていただくことにしました。

    つくり手を訪ねる旅―東北 前編―

    地元で取れるもみ殻を使った、乳白色の糠白釉の器を中心にセレクト。
    店頭に並べた様子は、お店のブログ「実店舗便り」でご覧ください。


    次に訪ねたのが青森県の南東部に位置する八戸市周辺で、
    昔からつくられている木彫り馬の郷土玩具「八幡馬」の工房です。

    つくり手を訪ねる旅―東北 前編―

    発祥は諸説ありますが、「櫛引八幡宮(くしひきはちまんぐう)」で
    参詣者のお土産として木彫りの馬の玩具が売られるようになり、
    そこから「八幡馬」と呼ばれるようになりました。
    三春駒(福島県)、木下駒(宮城県)と共に
    日本三駒と呼ばれる名玩具の一つです。

    現在は八幡宮で売られる八幡馬のつくり手は途絶えてしまいましたが、
    こちらの工房では1954年から独自の技術とデザインで
    新たな八幡馬をつくり続け、八戸の民芸品として愛されています。

    今回は製造される様子もじっくり拝見しました。

    つくり手を訪ねる旅―東北 前編―

    たくさんのサイズの模型。
    今は限られたサイズしか製作ができていないとのことでした。

    つくり手を訪ねる旅―東北 前編―

    電動のこぎりで粗削りした後、ノミやナイフを使って、
    1個1個成形していきます。

    つくり手を訪ねる旅―東北 前編―

    整然と並んで着色を待つ馬たち。

    つくり手を訪ねる旅―東北 前編―

    着色をして乾燥をしている様子。お祭りのりんご飴を思い出しました。

    つくり手を訪ねる旅―東北 前編―

    絵付け後に麻でできたたてがみやしっぽをつけます。
    小さい馬にもつけるのは骨が折れそうですね。

    つくり手を訪ねる旅―東北 前編―

    残念ながら絵付けの作業は見られませんでしたが、
    地元八戸にゆかりのある花や家紋、鳥が描かれています。

    つくり手を訪ねる旅―東北 前編―

    こちらでは絵付けの別注品もありました。
    プロ野球チーム「東北楽天ゴールデンイーグルス」から
    依頼があったこともあるとか。
    cotogotoでもオリジナルの絵付けがあると楽しいなと思いました。

    郷土玩具の工房を訪ねることはあまりありませんでしたが、
    木彫りからしっぽつけまで、一つ一つ丁寧につくられていく様子を見ると、
    より一層愛着が沸きます。
    陶磁器、木工品、竹細工などに通じる、手仕事の美しさを感じました。


    後編では、翌日のクラフトフェアの様子をご紹介します。

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実店舗便り
「小久慈焼の器と鳥越竹細工が届きました」

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