管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2016 小満
2016年5月公開
南のほうでは梅雨入りが発表されました。
二十四節気は「小満(しょうまん)」の節に入ります。
雨の日が増え、水気を含んだ青葉が瑞々しく美しい季節。
小満を過ぎる頃には日本中が雨に包まれるようになるのです。
小満の献立
桜えびとセリのジョン
調理時間:20分
346kacl(1人分)
せりのシャキシャキとした食感や桜えびの甘みなど、
旬の味覚をぎゅっと閉じ込めた「ジョン」。
休日のお昼ごはんや晩ごはん、大人数が集まるときなど、
どんなシーンでも喜ばれるメニューです。
-
材料(2人分)
桜えび(ボイル)…80g
セリ…150g
赤パプリカ…1/6個分
薄力粉…大さじ3
卵…4個
ごま油…大さじ1
(タレ)
鷹の爪(粗みじん切り)…1本分
すりごま…小さじ1
酢…大さじ1と1/2
しょうゆ…大さじ1
砂糖…小さじ1
つくりかた
-
1.
せりは根元を除いて半分に切り、上下を交互にして向きを整え、バットに置きます。
-
2.
赤パプリカは薄切りにし、桜えびとともに小ボウルに入れます。
-
3.
それぞれに上から薄力粉をふりかけ(せりには大さじ2、ボウルのほうに大さじ1が目安)手でよくからめます。
-
4.
よく溶きほぐした卵を1のバットにすべて入れ、せりにからめます。
-
5.
フッ素樹脂加工のフライパンにごま油をしき、中火で熱します。4のせりの卵液を切り、バットに並べていたままの状態でプライパンに入れます。
-
6.
バットに残った卵液にパプリカ、桜えびを加えてよくからめ、せりの上にまんべんなくちらします。
-
7.
バットに残った卵液をプライパンの周りから注ぎ入れます。
-
8.
裏面に焼き色がついたらひっくり返し、表面にも焼き色をつけます。
-
9.
取り出して食べやすく切ります。タレは材料をすべて混ぜ合わせます。
器に盛っていただきます。
栄養のまめ知識
*桜えびはこの季節と冬の各2ヶ月程のみ漁が許されています。乾燥されたものは通年流通していますが、釜揚げされたボイル桜えびは漁が解禁されるわずかな期間のお楽しみです。春もののほうが身が太っていて美味しいと言われています。
*七草の1つでもあるセリ。水耕栽培ものは通年で回っていますが、露地物は今が旬です。茎のシャキシャキした食感と爽やかな香りが特徴です、葉先まで緑が鮮やかでピンとしているものを選びましょう。
*セリは、β-カロテンや葉酸、食物繊維などが豊富に含まれています。
*ジョンは、ポピュラーな韓国料理のひとつです。チヂミに似ていますが、ジョンは「材料の形を生かしたまま、小麦粉をまぶして溶き卵につけ焼いたもの」のことをいいます。(“チヂミ”は生地のほうがメインです)。今回はボイル桜えびを使いましたが、手に入らない時は乾燥桜えびをヒタヒタのぬるま湯に5分ほど漬けて戻してから使ってみてください。
料理に使った器や道具
美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター
香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。
HP:http://bisaijimasumi.com/