管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2016 立秋
2016年8月公開
「秋立つ」という意味の「立秋(りっしゅう)」の節に入りました。
とはいえ秋とは名ばかりで、実際には一年で一番暑い時期。
セミの鳴き声も今が盛り。もくもくの入道雲や突然のスコール、最高気温更新……。
目まぐるしく気候が変わります。熱中症にはくれぐれも注意をしながら
一度しかない、今年の夏を思いきり満喫しましょう。
立秋の献立
冬瓜といちじくのサラダ
調理時間:10分
146kacl(1人分)
ほんのり甘いいちじくと白ワインビネガーの酸味がほどよくからみ
大人のサラダに仕上がりました。
瑞々しい冬瓜は真夏の水分補給に最適。よく冷やしてお召し上がりください。
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材料(2人分)
冬瓜…皮をむいて200g
いちじく…2個
レモン(輪切り)…1/3個
ミント(せん切り)…適宜
塩…小さじ1/3
(A)
塩…小さじ1/3
白ワインビネガー(またはレモン汁)…大さじ2と1/2
はちみつ…大さじ2と1/2
ごま油…大さじ1/2
つくりかた
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1.
冬瓜は皮をむいて種を除き、3mm幅に切ります。
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2.
ボウルに1の冬瓜を入れ、塩を加えて揉みます。冬瓜がしんなりしたら流水でさっと洗い両手で軽く絞ります。
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3.
いちじくは沸騰した湯に20〜30秒ほど入れ、穴あきおたまなどですくい出し、冷水(できれば氷水)を張ったボウルに取り急激に冷やします。
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4.
皮をむきます。
【ポイント】
急激に冷やしたことで皮がむきやすくなっています。 -
5.
くし形に切ります。
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6.
ボウルに2の冬瓜、5のいちじく、レモン、ミント、合わせた(A)を入れて、底からやさしく持ち上げるようにして和え、冷蔵庫でよく冷やせば完成です。
栄養のまめ知識
*冬瓜の栄養
冬瓜は90%以上が水分なのでエネルギーが低いのが特徴です。カリウムが多いのでまだ暑いこの時季、汗で失われた水分補給にも一役買います。ビタミンCも豊富です。表面が濃い緑色でツヤがあり、切り口が乾燥していない瑞々しいものを選びましょう。
*いちじくの栄養
いちじくには食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維の中でも水溶性食物繊維の”ペクチン”が多く、これは腸内環境を整え、コレステロールや糖の吸収をゆるやかにしてくれます。
*和食などでは冬瓜の皮は厚く剥いて白い身の部分だけを使ったりしますが、このサラダでは表皮近くのひすい色の部分の色合いを活かしたいので表皮は薄くむきます。表皮近くの身はかための食感ですが、薄切りにしてしまうので気になりません。
*冬瓜の剥いた皮は千切りにしてきんぴらにすると無駄なく食べ切れます。ワタの部分は炒め物や味噌汁の具に。
*いちじくはやわらかいので、湯に入れる時間が長過ぎると実がくずれてしまいます。さっと湯に入れたら、冷水にとって予熱で熱が入るのを防ぎましょう。
料理に使った器や道具
美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター
香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。
HP:http://bisaijimasumi.com/