管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2017 大寒
2017年1月公開
二十四節気はついに「大寒(だいかん)」の節に入りました。
一年で最も寒さが厳しい時期と言われています。
けれどここを過ぎれば、春はすぐそこ。
風邪を引かずに元気に乗り切りたいものです。
大寒の献立
ブリのおろしごぼう煮
調理時間:30分
343kcal(1人分)
ごぼう、玉ねぎ、にんにくをすりおろすというひと手間がありますが、
その分、たっぷりお野菜を食べることができます。
旬のブリはとても柔らかく、ちぢみほうれん草も味が濃くて美味しい時期。
そしてごぼうの風味をしっかりと感じさせてくれる一品です。
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材料:2人分
ブリ切身…2切(160g)
ごぼう…1/2本(100g)
玉ねぎ…1/4個
にんにく…1片
ちぢみほうれん草…1/2株
塩…小さじ1/3
片栗粉…適量
オリーブオイル…小さじ2
(A)
出汁…80ml
みりん…大さじ2
しょうゆ…大さじ1と1/2
酒…大さじ1
白髪ねぎ…適宜
一味唐辛子…適宜
つくりかた
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1.
ブリは1切れを3等分して塩を振り、15分ほどおきます。
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2.
ごぼうはたわしで洗って泥を落とします。皮つきのごぼう、玉ねぎ、にんにくはすりおろします。ちぢみほうれん草は4〜5cmの長さに切ります。
【ポイント】
ごぼうは皮をむかず、水にさらす必要もありません。アクで黒くなりますが、アクにはポリフェノールなどの栄養素が含まれているので、そのままいただきます。 -
3.
1のブリの表面の水気をキッチンペーパーで拭き取り、片栗粉をまぶします。
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4.
フライパンにオリーブオイルを敷いて中火にかけ、3のブリを並べて両面がきつね色になるまで焼き、一旦取り出します。
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5.
空いたフライパンの油をキッチンペーパーで軽く拭き取ります。
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6.
5のフライパンにすりおろしたごぼう、玉ねぎ、にんにく、(A)を加え、時々かき混ぜながら3分ほど煮詰めます。
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7.
4のブリ、ちぢみほうれん草を加え、煮汁を絡めながらさらに煮詰めます。器に盛り、好みで白髪ねぎ、一味唐辛子を添えていただきます。
栄養のまめ知識
*冬のブリは身が締まって脂が乗っています。脂には不飽和脂肪酸のIPA(血栓を防ぎ、コレステロール値を抑える)、DHA(脳神経細胞機能の維持、アレルギー症状の改善)が豊富に含まれます。
*ブリは切り身の色が淡いピンク色のものを選びましょう。
*ごぼうは食物繊維が豊富なほか、抗酸化成分のポリフェノールも豊富に含んでいます。“アク”がポリフェノールなので、今回のようにアクを除かずに食べると効率よく摂取できます。
*ごぼうは直径2cm程度の長くしっかりしたものが◎。皮の風味を損なわないよう泥付きのものを選びましょう。
料理に使った器や道具
美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター
香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。
HP:http://bisaijimasumi.com/