管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2017 立夏
2017年5月公開
立夏の献立
旬野菜のバインミー
調理時間:20分
437kcal(1人分)
「バインミー」とは、ベトナムのバゲットサンドのこと。
ナスやアスパラガスといった初夏の野菜を、
甘辛いソースと一緒にはさんでいただきます。
加熱したナスやアスパラガスの食感と、
フレッシュな生の万能ネギや青じその食感を組み合わせることで、
味に深みを出すところがポイント。
主食、主菜、副菜のすべてが一つになったような、ボリュームのある一品です。
今回のメニューにはおしゃれな噛み応えのあるバゲットよりも、
スーパーなどで売っている庶民派のソフトフランスパンがおすすめです。
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材料:2人分
ソフトフランスパン…30cm
牛赤身薄切り肉…140g
ナス…2本(160g)
アスパラガス…4本(80g)
万能ネギ…4本分
青じそ…10枚
ごま油…小さじ1
塩…ふたつまみ
(A)
おろししょうが…小さじ2
ナンプラー…小さじ2
酢…小さじ2
鷹の爪…2本
(B)
スイートチリソース…小さじ4
マヨネーズ…小さじ4
つくりかた
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1.
牛肉は、食べやすい大きさに切ります。ナスはヘタを除き皮付きのまま、1本ずつラップをして電子レンジで1分半加熱。粗熱が取れたら手で6~8つに裂きます。
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2.
アスパラガスは、根元の固い部分を除き、ラップをして電子レンジで1分ほど加熱します。取り出したら塩をふっておきます。万能ネギは、長さ5cm程度に切ります。
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3.
フライパンにごま油を熱し、牛肉を焼きます。焼き色がついたらナスを加え、合わせた(A)をまわしかけて炒め合わせます。
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4.
バゲットは斜めに切れ目を入れ、さらに長さを半分に切ります。
【ポイント】
パンを開いたときに、つながっている方が低くなるように斜めに切れ目を入れると、はさんだときに具がきれいに見えます。 -
5.
切れ目を開いて、中火にかけたフライパンに断面を下にして並べ、軽く焼き目がつくまで焼きます。断面を上にしてトースターで焼いてもかまいません。
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6.
5に合わせた(B)を塗り、3をのせます。その上にアスパラガス、万能ネギ、青じそをのせて、上から軽く手でプレスしたら完成です。
栄養のまめ知識
*ナスの紫色素「アントシアニン」には、強力な抗酸化作用があると言われています。アスガラパスには、新陳代謝を促進し、血行を改善する「アスパラギン酸」や、コラーゲンの生成を促進する「ルチン」が豊富に含まれています。
*選び方のポイントは、ナスは濃い紫色でツヤがあり、表面にハリのあるもの。ヘタのトゲがしっかりしていて、切り口がみずみずしいものがおすすめです。アスパラガスは、濃い緑をしていて、乾燥してシワなどがよっていないもの、穂先が開いていないものを選びましょう。
料理に使った器や道具
美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター
香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。
HP:http://bisaijimasumi.com/