管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2016 大暑
2016年7月公開
二十四節気は「大暑(たいしょ)」。いよいよ本格的な夏の到来です。
外に出れば暑くてぐったり。家の中にいれば冷房でなんだか体がダルい……。
それでは夏は乗り切れません!
しっかり栄養をつけて、楽しい夏休みを過ごしましょう。
大暑の献立
鰻とオクラ、
パプリカのクミン炒め
調理時間:10分
324kacl(1人分)
スタミナたっぷりの一品。
市販の鰻と付属のタレを使うので、つくるのも味付けも簡単。
できるだけコンロの前に立ちたくない夏にぴったりのメニューです。
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材料(2人分)
鰻の蒲焼き(市販品)…1枚(150g)
オクラ…10本
赤パプリカ…1/2個
黄パプリカ…1/2個
クミンパウダー…小さじ1
オリーブオイル…小さじ2
(A)
蒲焼きのタレ(付属品)…1袋(15ml)
酒…大さじ2
水…大さじ2
めんつゆ(3倍濃縮)…小さじ1
タバスコ…3振り
つくりかた
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1.
鰻の蒲焼きは1cm幅に切ります。
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2.
オクラはヘタを除き縦半分に切ります。
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3.
パプリカは種とワタを除きます。
【ポイント】
白くてふわふわしている「ワタ」は除かなくても問題はありませんが、取ると仕上がりがきれいになります。 -
4.
5mmくらいの斜め切りにします。
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5.
フッ素樹脂加工のフライパンにオリーブオイル、クミンパウダーを入れ中火にかけます。香りが立ったら、パプリカを加えて炒めます。
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6.
パプリカがしんなりしてきたら、オクラ、鰻、合わせた(A)を加え、さっと炒め合わせます。調味液にとろみが出てきたら火からおろし、器に盛っていただきます。
栄養のまめ知識
*鰻とパプリカには、胃腸や肌のコンディションを整える「ビタミンA」が豊富に含まれています。ビタミンAは脂溶性ビタミンで、油脂と一緒に摂ることで体内での吸収がアップするので、食べるときには油脂と一緒に摂りましょう。
*鰻とオクラに含まれるねばねばした成分は、胃の粘膜を保護し消化を助けたり、血糖値を安定させる働きがあります。熱に弱い成分なので、加熱する場合は短時間の加熱にとどめるのがポイント。今回のメニューでも短時間でさっと炒め合わせるだけにしています。
*鰻は栄養価が高く積極的に食べたい食材ですが、脂質も豊富に含まれていますから、1人で蒲焼きを1枚食べると脂質の摂り過ぎに。1人1/2枚〜1/3枚が適量の目安です。今回のメニューのように野菜でかさましすればボリューム的にも満足感のある主菜になります。
*パプリカに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくいのが特徴です。これはビタミンCを酸化から守るビタミンP(フラボノイド)が含まれているためです。炒め、揚げ調理などいろいろな調理法でたっぷり食べたい食材です。
料理に使った器や道具
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美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター
香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。
HP:http://bisaijimasumi.com/