管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2016 冬至
2016年12月公開
今年最後の二十四節気、「冬至(とうじ)」の節に入りました。
「冬至」の日は一年で一番、昼間が短く、夜の長い日。
寒く慌ただしい日々に負けぬよう、栄養価の高いかぼちゃを食べ、
柚子湯に入るという習わしがあります。
忙しさにかまけることなく、こうした慣習を丁寧に紡いでいきたいものですね。
冬至の献立
かぼちゃとひよこ豆の
ヨーグルトスープ
調理時間:25分
239kcal(1人分)
ヨーグルトの酸味が程よく効きつつ、かぼちゃだけではない深みのある味わい。
少しのご飯が入ることでポタージュのようなとろみがつきます。
冷えた体を優しく温めてくれるスープ。
冬至の日に限らず、ぜひお試しください。
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材料:2人分
かぼちゃ…1/4個
(皮、ワタを除いて正味200g)
ひよこ豆(水煮)…カップ1/2
ご飯…50g
玉ねぎ…1/4個
セロリ…1/2本
にんにく…1片
オリーブオイル…小さじ1
ターメリックパウダー…小さじ1と1/2
コンソメスープ…カップ2
塩…小さじ1/6
プレーンヨーグルト…カップ1/2
プレーンヨーグルト、イタリアンパセリ 好みで適宜
つくりかた
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1.
かぼちゃは種とワタを除いて一口大に切ります。皮を包丁でそぎ落としてラップで包み、電子レンジで3〜4分加熱します。
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2.
熱いうちにボウルに入れ、フォークやマッシャーで粒感がなくなるまでつぶします。
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3.
玉ねぎ、セロリ、にんにくはみじん切りにします。
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4.
フライパンでオリーブオイルを中火で熱し、みじん切りにした3、ターメリックパウダーを入れ、玉ねぎに火が通るまで炒めます。
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5.
コンソメスープ、2のかぼちゃ、ひよこ豆、ご飯を加えて蓋をし、とろみがつくまで弱火で10分ほど煮ます。途中、数回木ベラで鍋底からかき混ぜてください。
【ポイント】
かぼちゃだけだととろみが足りないので、ご飯を加えて程よいとろみをつけます。ひよこ豆とご飯の食感が程よいアクセントになります。 -
6.
ヨーグルトを加えて混ぜ、塩で調味し、煮立ったら火を止めます。
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7.
器に盛り、好みでヨーグルト、イタリアンパセリを飾り、いただきます。
栄養のまめ知識
*このスープはペルシャ地域で冬至(ヤルダー)のお祝いに食べられているスープをアレンジしたものです。ヨーグルトの酸味であっさりした口当たりになっているので、かぼちゃの甘さが苦手な方にもおすすめです。
*かぼちゃには3大抗酸化ビタミンといわれる“β-カロテン、ビタミンC、ビタミンE”が豊富に含まれます。3つのビタミンは体内で相乗的に働き、活性酸素を撃退してくれます。特に血行促進効果のあるビタミンEの含有は野菜の中ではトップクラスなので、冷えが気になるこの時季にはオススメの食材です。
*かぼちゃはずっしりと重たく固く、皮にムラのないものを選びましょう。カットされたものなら果肉の色が濃く、わたが詰まって種が太っているものを。
*かぼちゃはワタの部分から悪くなっていくので、買ったらすぐにワタと種を取り除き、ラップをして冷蔵庫で保存しましょう。
料理に使った器や道具
美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター
香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。
HP:http://bisaijimasumi.com/