ピリリと辛い実山椒は、料理のアクセントにぴったり。
トマトとタマネギと合わせれば、酸味と辛味が爽やかで、
彩りも鮮やかなサルサソースになります。
たっぷりかけて食べれば、サラダいらず。
今回は、ポークソテーとの組み合わせですが、
グリルチキンやイワシ、アジなどの塩焼きともよく合います。
トマトから水気が出ると水っぽくなってしまうので、
多めにつくり置くときは、トマトの種を取るのがポイントです。
材料(2人分)
- 「実山椒の塩漬け」…大さじ2
- タマネギ…1/6個(25g)
- トマト…1個(150g)
- 塩…適量
- 砂糖…少々
- 豚ロース(とんかつ用)…2枚
- サラダ油…大さじ1/2
(実山椒サルサソース)
(ポークソテー)
つくり方
1. タマネギを粗みじん切りにし、5分程度水にさらしてから水気を切ります。トマトは1cm角に切ります。
2. 1とその他の「山椒サルサソース」の材料を混ぜ合わせておきます。
3. 豚肉を筋切りし、軽く塩とホワイトペッパー(分量外)を振ります。
4. フライパンにサラダ油をあたため、3を中に火が通るまでしっかり焼きます。竹串を刺して、澄んだ肉汁が出てきたら焼き上がり。器に盛り付けます。
5. 4の豚肉の上に、2のサルサソースをたっぷりとかけていただきます。
橋本さんが選んだ器は…
白磁鍔型皿(九谷青窯)
刀剣の柄と刀身の間に挟む武具「鍔(つば)」のかたちをした白磁の平皿。「ポークソテー1人前がきれいに収まるサイズです。サルサソースが色鮮やかなので、器はシンプルなものがいいかなと。縁が少し立ち上がっているので、たっぷりソースをかけても安心です」
きちんと下ごしらえをして、えぐみと辛味をほどよく抜いた実山椒は、
数粒を香辛料として使うのはもちろん、
具としてパクパク食べられるほど爽やか。
そこで、ころころと角切りにしたアボカドとベーコンと一緒に
ごはんに混ぜ込んでいただきます。
混ぜるだけの簡単メニューですが、
あらかじめベーコンにこんがり焦げ目を付けて香ばしさを引き出すなど、
ちょっとしたひと手間でぐんと仕上がりが違います。
「実山椒の塩漬け」を、たっぷり手軽に活用できる一品です。
材料(4人分)
- 「実山椒の塩漬け」…大さじ3強
- 白飯…米2合分
- ベーコン(塊)…125g
- アボカド…1個(200g)
- レモンの絞り汁…少々
- 塩…適量
つくり方
1. ベーコンを1cm角に切り、オリーブオイル少々(分量外)を引きあたためたフライパンで、焼き色が付くまで炒めます。
2. アボカドは2cm角に切り、黒くなるのを防ぐため、レモン汁を振りかけます。
3.ボウルにご飯を入れ、1と2と「実山椒の塩漬け」を入れて混ぜ合わせ、塩で味を調えます。お好みで粗引きブラックペッパー(分量外)をふりかけます。
橋本さんが選んだ器は…
Cara ディッシュ 24cm(高橋工芸)
北海道産シナ材を使った滑らかな木肌と、ほどよい縁の立ち上がりが使いやすい深皿。「木の器はあたたかみがありますね。ウレタン塗装がしてあるので、ベーコンのように油が出る食材も安心して盛り付けられます」
教えていただいたのは…
料理研究家 橋本加名子さん
栄養士、近茶流懐石講師。懐石料理教授の母親の影響で幼い頃から食に関心を持ち、米国留学中に出会ったベトナム料理がきっかけで料理の世界へ。アジアの食を追及するため、タイ・バンコクへ渡り、タイの宮廷料理から家庭料理まで、タイ料理の技を幅広く吸収。帰国後、企業にてフードコーディネートや飲食プロデュースを経験し、独立。メニュー開発やコンサルティングなどの仕事と平行し、ジャンルにとらわれない家庭料理を、雑誌や書籍、Web、料理教室にて提案しています。「にほんの食ごよみ」(アスキー)、「そのまま食べてもOK! ほかの料理にもなる! 下味おかずの作りおき」(枻出版社)など著書多数。オフィシャルサイトは、こちらから。