暑い季節は、ハーブなど香りの強い食材が爽やかで食欲をそそります。
太陽が似合う「バジル」は、真夏が収穫時期。
栽培が比較的簡単ということもあり、
自宅で育てている人も多いのではないでしょうか。
イタリア料理ではお馴染みですが、一度にたくさんは使わないため、
使い切れないで勿体無い思いをすることも……。
そこで、料理家・瀬戸口しおりさんに、
和食や麺類、炒め物など、日々のおかずに活用できる
「バジル醤油」を教わりました。
爽やかな香りが料理を引き立てるバジル
イタリア料理のイメージが強いバジルですが、
原産はインドを中心とした南アジアで、紫蘇の仲間。
ほんのり甘く爽やかな香りは食欲をそそり、
タイ料理などでもよく使われている、
暑い季節にぴったりのハーブです。
さらに、肉や魚のくさみ消しにも効果的。
傷むのが早いので、収穫後、日を置かずに使うようにします。
教えていただいたのは…
料理家 瀬戸口しおりさん
イラストレーターを目指しセツ・モードセミナーに入学するも、在学中から東京・吉祥寺にあった「諸国空想料理店 KuuKuu」で働きはじめ、料理の道へ。料理家・高山なおみさんのアシスタントを経て独立。旬の食材を生かした料理や、度々訪れているというベトナムなどアジアの香りがする料理が人気。「初めて作る保存食」(角川マーケティング)、「わたしの作りおきおかず」(アスペクト)、「子どもがよく食べる給食のレシピ105」(地球丸)など、著書多数。
材料(つくりやすい分量/
完成量300ml)
- バジル…30~40g
(葉だけの状態で30~35g) - 濃口しょうゆ…300ml
※バジルの量は、好みで調整してください。香りが強い方がよければ、多めに入れます。
1.たっぷりの水でバジルを洗います。葉の黒くなった部分はちぎるなどして取り除きます。
2.ふきんなどで葉をはさみ、しっかり水気を取ります。
【ポイント】
しっかり水気をとることで、保存が利くようになります。ふくときは、葉を広げるようにして、水気が残らないようにします。
3.食べやすいよう茎の部分は取り除き、葉のみを保存容器に入れたら、しょうゆを注ぎます。1日置いたら完成です。
冷蔵で2ヶ月日持ちするので、葉が少なくなったら足すと、香りがより強くなります。バジルがしょう油から顔を出さないようにして保存します。
瀬戸口さんが選んだ器は…
くるみガラス ジャグ(ガラス工房 橙)
くるみの殻の灰を原料に混ぜ込み、淡い緑色が涼しげなガラスのジャグ。「明治や昭和あたりの古いものが好きなのですが、このジャグは昭和のガラスのような雰囲気がします。少し緑がかっているところもキレイですね。注ぎ口があるので、調味料などを入れても使いやすいと思います」