【立冬】タラとじゃがいものドライトマト鍋 | 二十四節気の食べごろレシピ | cotogoto コトゴト
Amazon Pay・PayPayもご利用いただけます
シェアする:
シェアする:

管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2017 立冬

管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ


二十四節気 立冬 イメージ

2017年11月公開

今年も残りあと2ヵ月を切り、
二十四節気は冬のはじまり、「立冬(りっとう)」を迎えました。
寒い日々が続きますが、寒いからこそ、
みんなで集まって温かい鍋をつつくのも楽しいもの。
たまには少し変わった洋風の鍋料理はいかがでしょうか。


>> 二十四節気「立冬」について詳しくはこちら

立冬の献立

タラとじゃがいもの
ドライトマト鍋

調理時間:30分
271kcal(1人分)

じゃがいものシャキシャキした食感が楽しい、洋風のお鍋です。
ドライトマトとケッパー(※)から出る植物性の出汁と
タラから出る動物性の出汁が混ざり合い、奥深い美味しさ。
仕上げのバターでさらにコクが出ます。

※ケッパーとは、地中海沿岸原産の木の花のつぼみを加工したもので、
独特の風味と旨味が特徴です。
スモークサーモンに添えたり、タルタルソースやパスタソースに使われます。
スーパーのパスタソースや瓶詰めのコーナーなどで購入できます。
オムレツやドレッシングに刻んで入れても美味しいので、常備していると便利です。

タラとじゃがいものドライトマト鍋
材料:2人分

生タラ切身…2切(200g)
塩…小さじ1/3

じゃがいも(メークイン)…2個(200g)
春菊…4本(60g)
クレソン…1束(30g)

ドライトマト…30g
ケッパー(塩漬)…10g
水…カップ4
酒…カップ1/2
塩…小さじ1/4~1/3
バター…小さじ1

※塩の量は、ドライトマトの塩分により調整してください

つくりかた
  • 1.

    レシピ つくりかた

    タラは3~4等分して塩をまぶし、10分おきます。じゃがいもは皮をむいて2mm幅の薄切りにします。春菊、クレソンは洗って水気を切ります。

  • 2.

    レシピ つくりかた

    鍋に水、酒、3mm幅の細切りにしたドライトマト、水に5分ほど浸けて塩抜きしたケッパーの粗みじん切りを加えて強火にかけます。煮立ったら弱火にし、15分ほど煮ます。

    【ポイント】
    ドライトマトは細く切ってから、時間をかけてしっかり煮ます。こうすることで、トマトの旨味が溶け出た美味しい出汁が取れます。この出汁は鍋料理だけでなく味噌汁などに使っても美味しくなります。

  • 3.

    レシピ つくりかた

    1のタラから出た水分をキッチンペーパーで拭き取り、2に加えます。火が通ったらじゃがいもを加えます。

    【ポイント】
    タラとじゃがいもは加熱しすぎないことが重要です。

  • 4.

    レシピ つくりかた

    じゃがいもが透きとおってきたら塩、バターで調味し、最後に春菊、クレソンを加えます。

    【ポイント】
    ドライトマトは商品によって、塩を添加しているものがあります。お使いになる商品によって、加える塩の量を加減してください。

栄養のまめ知識

*タラは脂肪分が非常に少なく、高タンパク質な魚です。これから年末年始にかけて外食やイベントなどで過食しがち……というときにも、心強い食材です。
また身が柔らかく、消化吸収がよいのも特徴。連日の食べ過ぎで胃の調子が悪い……などという時に、胃に負担をかけずに栄養を摂ることができる優れた食材でもあります。


*鍋料理はつくるのが簡単なうえ、1品だけでも栄養バランスが整う大変優秀な料理です。ただ、1点だけ栄養面で気をつけたいのが、食塩の摂りすぎです。日本人の食塩摂取量の目標は、18歳以上の男性で8.0g/日未満、女性で7.0g/日未満とされていますが、鍋料理には平均して3〜5g/1人分の食塩が含まれているので、汁を飲み干してしまうと摂取量を簡単にオーバーしてしまいます。汁は飲み干さない、味付けは薄味にするなどの工夫をして、これからの季節の鍋ライフを楽しみましょう。


*食材の選び方のポイントは、タラの切り身はピンクがかった色で透明感があり、肉質に張りと弾力のあるものが新鮮です。身が白く不透明なものや、切り身の入ったパックに水分が溜まっているものは鮮度が落ちているので避けましょう。
ジャガイモは表面がきれいで傷がなく、ずっしりと重いもの、触って固く、しなびていないものを選びましょう。芽が出ていたり、部分的に緑がかっているものは有毒物質ソラニンが生成されているので避けましょう。


美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター

香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。

HP:http://bisaijimasumi.com/

美才治真澄 プロフィール

シェアする: