

「根菜の福神漬け」を細かく刻んで炒飯に。
家庭でつくるとごはんがダマになりやすい炒飯ですが、
玄米を使うと、ぱらりと仕上がりやすくなります。
合わせる具は、炒飯の具としては異色のかぼちゃ。
あえて大きめに切ることで、ほくほくした食感と甘さが際立ち、
甘辛味でシャキシャキした福神漬けとのコントラストが絶妙です。
生姜の絞り汁を回しかけることで、
ピリリとパンチの利いた炒飯に仕上がります。
材料(2~3人分)
- 「根菜の福神漬け」…80g
- かぼちゃ…1/8個(150g)
- タマネギ…1/4個(50g)
- ほうれん草…1/2束(100g)
- しょうゆ…小さじ2
- 生姜の絞り汁…1/2片分
- オリーブオイル…大さじ1
- 炊いた玄米…400g
- 黒胡椒…適量
つくり方
1. かぼちゃは、皮つきで長さ5cmの薄切り(厚さは5mm程度)に切ります。福神漬けとタマネギはみじん切り、ほうれん草は4cmの長さに切ります。
2. フライパンにオリーブオイルをしき、かぼちゃを並べて中火にかけます。両面を焼き、竹串がすっと通るくらい火を通します。
3. タマネギを加え透明になるまで炒めたら、福神漬け、玄米の順に加え、その都度ざっと炒めます。
4. ほうれん草を加えて炒め、しんなりしたらしょうゆを回し入れて味をつけます。最後に生姜の絞り汁を加え混ぜ、仕上げに黒胡椒をふります。
夏井さんが選んだ器は…
ReIRABO ラウンドプレート 21.5
quiet white(イイホシユミコ)
音のない雪の世界を思わせる「quiet white」と名づけられた白い丸皿。「かぼちゃの黄色、ほうれん草の緑、福神漬けの茶色が、白だと映えるんです。平皿だけど縁が立ち上がっているのも、炒飯がすくいやすいと思います」

お馴染みのポテトコロッケも、「根菜の福神漬け」を加えると
ぐっと深みのある大人の味になります。
さらにクリームチーズのコクで、ボリュームも十分。
具材には火が通っているので、揚げるのも短時間。
表面がキツネ色になれば出来上がりと、失敗知らずです。
簡単なのにひとひねりあるコロッケは、
これからの季節のパーティメニューにもおすすめです。
材料(2~3人分)
- 「根菜の福神漬け」…80g
- ジャガイモ…中4個(400g)
- しょうゆ…小さじ2
- クリームチーズ…40g
- 小麦粉…1/3カップ
- 卵…1個
- パン粉…1/3カップ
- 油…適量(コロッケがつかる程度)
つくり方
1. ジャガイモは、つぶせるやわらかさまで茹でる、または蒸して、皮を剥きつぶします。
2. 1にしょうゆを加え混ぜ、福神漬けも加えて混ぜます。
【ポイント】
福神漬けは、具としての存在感を出すため刻まずそのまま入れます。
3.2をゴルフボールくらいの大きさになる程度手に取り、クリームチーズを5g程度中に入れ、丸めます。
4.3に小麦粉をまぶし、大さじ2の水を加え溶いた卵に通し、パン粉をつけます。
5.170度の油できつね色になるまで揚げます。具にはすでに火が通っているので、表面が色づけば揚げ上がりです。
夏井さんが選んだ器は…
ラッフルプレート 錆釉 中(古谷製陶所)
フリルのような細かな線模様が縁を飾る、ぽってりとした質感の平皿。「平皿だけれど縁がしっかりしているので、ころころとしたコロッケも転がりにくく盛り付けやすいです。濃い茶色が、コロッケのキツネ色をきれいに見せてくれます」

教えていただいたのは…
料理研究家 夏井景子さん
新潟出身。板前の父と料理好きの母の影響で、食べること、つくること、食べてもらうことが大好きに。製菓専門学校を卒業後、パン屋やカフェに勤務。東京原宿にあったカフェ「AnnonCook」で店長を務めた後、独立。現在は、雑誌やWebサイトへのレシピ提供や、野菜をたくさん使った家庭料理を教える料理教室を毎月開催。自身も好物というキムチ教室も人気。オフィシャルサイトはこちらから。