管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2016 霜降
2016年10月公開
二十四節気は「霜降(そうこう)」。
地域によっては霜が降りる頃です。
朝晩には冬の訪れを感じるような日も増えてきました。
そろそろ本格的に冬支度を始めたほうがよさそうです。
霜降の献立
胡桃と栗入り黒糖おこわ
調理時間:1時間(もち米の浸水時間を除く)
2151kcal (12切にして1切179kcal)
秋田の郷土料理で、ほんのり甘く、どこか懐かしい味わいのおこわです。
胡桃の歯ごたえやほくほくとした栗、おこわのもちもち感など、食感も楽しめます。
腹持ちもいいので、行楽のお供にも最適。
ハロウィンなどの秋のパーティにも喜ばれるメニューです。
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材料
作りやすい量
(15×13.5×5cmの型1台分)もち米…2合(300g)
黒糖(粉末)…100g
しょうゆ…大さじ3
くるみ…80g
栗の甘露煮…6個
つくりかた
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1.
もち米は洗ってひと晩(5〜6時間)浸水させます。
【ポイント】
今回は新米を使ったので、浸水させる時間は5〜6時間でしたが、古米を使う場合は10時間くらいつけておくとよいでしょう。 -
2.
黒糖としょうゆは合わせてよく混ぜておきます。くるみは粗く刻み、栗は半分に切ります。
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3.
もち米が蒸し器にくっつかないよう、濡らして絞った蒸し布を蒸し器に敷き、水気を切った1のもち米を入れます。
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4.
蓋をして、蒸し布の端を蓋の取っ手あたりで縛ります(長さが足りなければ巻きつけます)。グラグラと沸騰した鍋に蒸し器をセットし、強火で20分ほど蒸す。
【ポイント】
余った布に引火しないよう、蓋の部分で結ぶか巻きつけます。 -
5.
ボウルに蒸し上がった4を移してしゃもじで広げ、2の黒糖としょうゆを加えて全体を混ぜます。さらに2のくるみを加えて混ぜます。はじめは水分がボウルの底にたまっていますが、時々混ぜながら5〜10分ほど置いておくと、もち米が水分を吸ってきます。
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6.
再び蒸し布を敷いた蒸し器に5を入れ、再度4と同じ手順で、強火で20分ほど蒸します。
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7.
蒸し上がった6をボウルに移し、しゃもじで上下を返しながら全体を混ぜたら、ラップを敷いた好みの型に移します。上からしゃもじでギュッギュと押しつけるようにして詰めて平にならしたら、表面に栗を並べます。
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8.
ラップをして、上から指で表面を押して平らにならします。
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9.
しっかり冷めるまで置いてから、食べやすい大きさに切りわけ、出来上がりです。
【ポイント】
切り分けるのは、おこわが完全に冷めてから。温かいうちに切ると断面が崩れてうまくいきません。また、包丁を入れる度に濡れ布巾できれいに刃を拭くと、断面がきれいに仕上がります。
栄養のまめ知識
*米どころ秋田で老若男女に親しまれている”黒糖おこわ”。集まりに持ち寄ったり、お茶請けやおやつにと人気のメニューだそうです。
*栗の甘露煮の代わりに甘栗を使っても美味しくできます。
料理に使った器や道具
美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター
香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。
HP:http://bisaijimasumi.com/