竹ざる編 | 暮らしの道具、徹底比較 | cotogoto コトゴト
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私たちが比べてみました 暮らしの道具、徹底比較

竹ざる編

2017年7月公開

昔ながらの暮らしの道具、竹製のざる。
食卓で蕎麦やおにぎりを盛るうつわとして、キッチンで水を切る調理道具として、
さらには収納道具としても使える万能なアイテムです。
かたちの違う7種類の竹ざるを比べ、それぞれの用途をまとめてみました。

比べるアイテム


スタッフの紹介

  • ナオミ

    30代、既婚。
    夫と娘と3人暮らし。
    小さいものから大きいものまで約10個の竹ざるを所有する、
    cotogotoきっての竹ざる好き。

  • ツカ

    30代、既婚。
    夫と2人暮らし。
    料理の盛り付け上手で、
    とくにうつわとしての竹ざるの使いこなし方に定評あり。

  • カメ

    30代、未婚。
    両親と3人暮らし。
    竹ざるを収納道具として多用している。

  • ミズキ

    20代、未婚。
    1人暮らし。
    竹ざるに憧れがありつつも、
    最近本格的に使いはじめたばかりの初心者。

どの竹ざるを使っていますか?

ミズキ

私は、この夏「丸ざる」を買いました!
やっぱり蕎麦がのせたくて。
ざるに盛るだけで、食卓が涼しげになるだけでなく、
水切りもできるし、いいことづくしです。

▲「楕円ざる」におにぎりを盛った様子。

ツカ

竹ざるはとくに夏に欠かせないアイテムですよね。
私も「丸ざる」を使っています。
あとは、「楕円ざる」も持っていて、
蕎麦を盛ることもあるのですが、
一番はおにぎりを並べるうつわとして活躍しています。

▲「そばざる 足付き」に枝豆を入れたら、そのまま蒸して食卓へ。

ナオミ

私も「楕円ざる」を持っています。
やっぱり竹ざるは、見た目に惹かれるのはもちろん、
いくつあっても便利だから、ついつい集めちゃうんですよね。
あとは経年変化で色が変わって、味わい深くなっていくのも魅力的!
我が家ではなるべく電子レンジを使わないようにしているので、
竹ざるは蒸し器としても活躍しています。

カメ

我が家では、うつわや調理道具としてよりも、
「水切りざる」や「米とぎざる」を収納道具として活用しています。
同じようなサイズ感でも、箱などに収納するより、
軽やかで圧迫感がないから好きなんです。

早速、竹ざるを比べてみましょう

用途別にまとめてみました


【食卓編】蕎麦を盛るなら、水切れのよさがポイントです

▲「そばざる 足無し」で盛り蕎麦。

カメ

蕎麦を盛るなら、やっぱり「そばざる」は外せませんね。
精巧なつくりで美しくって、
お蕎麦屋さんで食べているような気分になれる、上品な竹ざるです。

▲蕎麦だけでなく、うどんを盛っても。「そばざる 足付き」を使用。

ツカ

足のないざるの場合、受け皿が平たいうつわだと、
ざるの中央が水に浸ってしまうことがあります。
「そばざる 足付き」なら、足が付いていることで水に浸る心配がないから、
水切れがよく、蕎麦を盛るのに最適ですね。

▲「丸ざる」で盛り蕎麦。「8寸」を使用。

ミズキ

我が家では「丸ざる」に蕎麦を盛っていますが、
下にカレー皿のような深めのうつわを敷いて、
足がなくても水に浸ることがないよう気をつけています。
ちなみに、「丸ざる」はサイズを悩んでいるお客さんが多いですよね。
私は「7寸」を1人用として使っていて、
1人分が余裕をもって盛り付けられる大きさです。

ツカ

私も「7寸」を使っていますが、
蕎麦はなるべく広げて盛ったほうが
水が切れやすいような気がするので、
1人分でも「8寸」、2人分なら「9寸」など、
少し大きめを買ってもいいのかもしれませんね。

▲「角盆ざる 9寸」に、くるくると巻いたそうめんを盛り付けて。

カメ

蕎麦でもいいけれど、そうめんをくるくるっと巻いて
きれいに盛るなら、「角盆ざる」もいいですね。
ほぼ平らだから、上手に並べられそうです。

【食卓編】おにぎりやパンは、蒸気の抜けがよく並べやすいものに

▲「水切りざる」に家族分のパンをまとめてのせて。

カメ

私は焼きたてのパンは「水切りざる」に盛り付けています。
焼きあがったら、家族3人分をまとめて、そのまま食卓へ。
食べる時に、銘々のお皿に取り分けています。
足が付いていることで、竹ざるのなかでもとりわけ通気性がよく、
蒸気が程よく抜けて、水分でべちゃっとならないんです。
「そばざる 足付き」でも同じ使い方ができますね。

▲「楕円ざる 小」に2人分の小さなおにぎりを並べて。

ツカ

私はおにぎりが大好きでよくつくるのですが、
「楕円ざる」がおにぎりを並べやすいかたちで重宝しています。
とくに「小」が2人分を盛るのにぴったりなんです。

ナオミ

我が家でもよく「楕円ざる」におにぎりやパンを盛ります。
楕円形だからすっきりしていて、食卓の中心に出しやすいんですよね。
「大」サイズなら、焼きたてのパンを
食べ盛りの家族3人分ドン!とのせやすい大きさです。

【食卓編】平らな竹ざるは、料理を盛るうつわにも

▲「角盆ざる 7寸」に常備菜を盛って朝ごはん。

ツカ

「丸ざる」や「角盆ざる」、「そばざる 足無し」、「楕円ざる」といった
ほぼ平ら、または縁がなだらかに立ちあがっている竹ざるは、
料理を盛り付けるうつわとしても使いやすいんです。
とくに「角盆ざる」は、個体差はありますがほぼ平らなので、
普段の陶磁器のプレートと同じ感覚で盛り付けられます。
常備菜をちょこちょこと並べるだけで様になります。

▲「丸ざる」におはぎを盛り付け。南天の葉が、同じ自然素材の竹ざると相性抜群。

▲「そばざる 足無し」に、お菓子をのせた豆皿を。トレイ感覚でも使えます。

ミズキ

ただ直接料理を盛ってもいいけれど、
汁気のあるものは豆皿にのせて、
彩りに大葉や南天、笹の葉などの葉ものをあしらえば、
全体が上手にまとまるんですね。
竹ざるに盛りつけるだけで、雰囲気がぐっとよくなりました!

▲「そばざる 足付き」に、うなぎのちらし寿司。

カメ

「そばざる 足付き」は、深さはありますが底が平らで、
うつわとしても使いやすいかたちと大きさ。
深さを活かして、ちらし寿司や天ぷらをこんもり盛り付けても素敵です。

【調理編】野菜などの水切りには、安心感のあるものを

カメ

ざるだから、どれも水切りに使えることには違いないけれど、
かたちやつくりに応じて、向き不向きがありそうです。
たとえば、「米とぎざる」や「丸そうけ」は、
茹で上がったじゃがいもや麺類などボリュームのあるものも、
そのまま躊躇無くざるにあげられる深さがあります。
「丸そうけ」は、鍋料理のときの大量の白菜の水を切って、
そのまま食卓に出すのにもちょうどよさそう。

ミズキ

私は「丸ざる」で、鍋から茹でた麺を移して湯切りしようとしたら、
そのまま勢い余って、ざるの外にこぼれてしまったことがあります……。
「米とぎざる」や「丸そうけ」くらいの深さがあれば、こんな失敗は無さそうです。

ナオミ

「丸そうけ」や「楕円ざる」は、
ざるの表面を押してもほとんどしならないくらい、ぴんと張っていて、
しかも縁が強度のある真竹で補強されているから、とても頑丈な印象。
重さのあるものを入れて水を切るにも、安心感があります。

ミズキ

「水切りざる」や「そばざる 足付き」は、
足が付いているから、そのままシンクに置いて水を切ることも抵抗無くできますね。
ただ、「そばざる」はつくりが華奢な印象だから、食卓用のイメージが強く、
キッチンでがっつり水切りに使うのは、少しためらいが……。

▲「角盆ざる 9寸」は、小松菜がぴったり収まる大きさ。

ツカ

反対に平たい「角盆ざる」は、茹で上がった野菜を箸で広げて水を切って、
そのまま粗熱をとるのに便利ですよ。
バットのような感覚でも使えますね。

【食卓編】米をとぐなら、深さと目の細かさをチェック!

ミズキ

米とぎには、やっぱり「米とぎざる」ですよね!
しっかりした深さがあるので、安心して米をとげます。
竹ざるは手へのあたりが優しいから、
シャカシャカとといでいるときの指先の感覚が気持ちよかったです。

▲「米とぎざる 特小」で米をといだ後。何粒か米が網目に詰まっています。

ツカ

「米とぎざる」なら網目も細かいですもんね。
それでもやっぱり、少しは米が詰まってしまうので気になったけれど……。
ステンレスやプラスチック製のざると比べて、
米が傷つきにくく、素早く水が切れるからヌカ臭くなりにくいのは魅力ですね。

ナオミ

「丸そうけ」は、元々米や雑穀を洗って水を切ったり、
運搬するためのざるということで、米を洗ってみましたが、
網目にぴったりと米が詰まり……。
正直、米を取り除くのにやや苦労しました。
小豆など米より大きめの豆類は洗いやすかったので、
和菓子が好きで、小豆をよく炊く我が家のような家庭では重宝しそうです。

【調理編】平たいざるは、野菜などを干すときにも

▲「角盆ざる 7寸」でベビー白菜を干したところ。

ツカ

平たいざるは、野菜を干すときにも便利。
平らで面の広い「角盆ざる」があると、一度にたくさん干せて便利です。

ナオミ

我が家ではゴミの量を減らすために、
いつも生ゴミは干してかさを減らしてから捨てているから、
干すためのざるは毎日大活躍です!

ミズキ

梅を干すときにも「角盆ざる」があるといいですね。
我が家は1人暮らしで家が狭いので、
梅を干すための大きなざるをしまうところがなくて……。
「角盆ざる 尺2寸」なら縦にして
キッチンの隙間にすっとしまえば、すっきり。
2~3枚持っておいても邪魔にならなそうです。

【収納編】深さのあるざるは、収納道具としてもおすすめです

▲「水切りざる 小」にみかんを。洋のテーブルにも、和のこたつにも似合います。

カメ

我が家では、収納に大活躍のざる。
とくに「水切りざる」は、深さがあるうえ、足付きで通気性がいいので、
果物の定位置になっています。

▲「丸そうけ 小」に梨とぶどうを。ごろんと大きな果物も、しっかり受け止めます。

ミズキ

私は「丸ざる」を果物や根菜の保存に使っていますが、
のせられる量が限られているので、
たくさんあるときには、たっぷり入る「丸そうけ」や「米とぎざる」があるといいですね。

カメ

我が家では、「米とぎざる」を
細々としたお父さんの袋もののおつまみ入れにしています。
そのままだと、いろいろなパッケージのものがあるからごちゃごちゃして見えるけれど、
竹ざるにまとめればすっきり。
食卓に置いておいても圧迫感がないのが嬉しいです。

▲「水切りざる 大」に、食器棚のなかで煩雑になりがちな豆皿をまとめて。

ナオミ

ほどよい深さがあって、底が平らな「水切りざる」や「そばざる 足付き」は、
細々とした豆皿や湯のみなどの収納にもよさそう。
足が付いているから安定しているし、通気性もよくって、
収納道具としては申し分ないですね。


番外編:竹ざるのお手入れ、どうしていますか?


カメ

実は私、竹ざるは収納道具として使うことが主で、
水に濡らすことに少し抵抗があるんです。
すぐにカビが生えちゃうんじゃないかと心配で……。
使い終わったら、すぐに洗って水気を拭き取る以外に
大事なことはありますか?

ナオミ

特に難しいお手入れはいりませんが、
やっぱり湿気は大敵ですよね。
私は竹ざるはすべて掛けて収納し、風通しには気をつけています。
「楕円ざる」や「丸そうけ」は持ち手を引っ掛けられるし、
それ以外のざるも、そのままS字フックに掛けるか、
麻紐を通せば掛けやすくなりますよ。
あとは月1回の頻度で熱湯をかけたり、
しばしば蒸し器として使うことで殺菌しています。

▲シュッと吹きかけるだけで除菌、抗菌効果のある「パストリーゼ」は、竹ざるの心強い見方です。

ミズキ

私は一度びっしりカビを生やしてしまったことがあって……。
それ以来、使い終わって水気を拭き取った後に、
必ずアルコールスプレー「パストリーゼ」を吹きかけて除菌しています。
面倒くさがりな私でも楽にできて、
この癖をつけてからは、今のところカビとは無縁です!
あとは、やっぱり道具ですから、
しまいこまずに、よく使ってあげることですよね。

カメ

最低限のマイルールを決めて、
自分が続けやすい習慣にさえしてしまえば、
そんなに気負わなくていいんですね。



最後に、7つの竹ざるの違いをまとめてみました

  • 篠竹丸ざる (松野屋)

    素材:篠竹

    サイズ:
    6寸 約φ190×H20mm
    7寸 約φ210×H30mm
    8寸 約φ230×H30mm
    9寸 約φ290×H30mm

    【特徴、おすすめの用途】
    ★幅広い用途に使える、定番の丸いかたち
    ★蕎麦やそうめんを盛るのに
    ★プレート感覚で料理を盛り付けるのに
    ・パンやおにぎりを盛るのに
    ・野菜や麺類の水切りに
    ・野菜や果物の保管場所に
    ・鍋料理の野菜を盛るのに

    【価格(税抜)】
    6寸 2,700円
    7寸 3,000円
    8寸 3,400円
    9寸 4,300円

    詳しくはこちら
  • 真竹角盆ざる (松野屋)

    素材:真竹

    サイズ:
    7寸 約210×170mm
    8寸 約250×185mm
    9寸 約280×210mm
    尺2寸 約370×260mm

    【特徴、おすすめの用途】
    ★平らな面が広い
    ★プレート感覚で料理を盛り付けるのに
    ★野菜や麺類の水切りや、粗熱を冷ますのに
    ★野菜や梅干を干すのに
    ・蕎麦やそうめんを盛るのに
    ・パンやおにぎりを盛るのに
    ・鍋料理の野菜を盛るのに

    【価格(税抜)】
    7寸 2,700円
    8寸 2,900円
    9寸 3,300円
    尺2寸 4,800円

    詳しくはこちら
  • そばざる (公長齋小菅)

    素材:真竹

    サイズ:
    足無し 約φ210×H15mm
    足付き 約φ195×H50mm

    【特徴、おすすめの用途】
    ★<足付き、足無し>繊細で美しいつくり
    ★<足付き、足無し>蕎麦やそうめんを盛るのに
    ★<足付き>足が付いているから、通気性や水切れがいい
    ★<足付き>パンやおにぎりを盛るのに
    ・<足付き、足無し>鍋料理の野菜を盛るのに
    ・<足付き>野菜や果物、うつわの保管場所に

    【価格(税抜)】
    そばざる 足無し 3,900円
    そばざる 足付き 4,500円

  • 手つき楕円ざる

    素材:淡竹、真竹

    サイズ:
    小 約W268mm×158mm×H53mm
    中 約W288mm×205mm×H63mm
    大 約W322mm×228mm×H73mm

    【特徴、おすすめの用途】
    ★しっかりと丈夫なつくり
    ★すっきりとしたオーバル形
    ★吊るして収納しやすい
    ★パンやおにぎりを盛るのに
    ・蕎麦やそうめんを盛るのに
    ・鍋料理の野菜を盛るのに
    ・野菜や麺類の水切りに
    ・野菜や果物の保管場所に

    【価格(税抜)】
    小 2,800円
    中 3,000円
    大 3,200円

    詳しくはこちら
  • 片口丸そうけ

    素材:淡竹、真竹

    サイズ:
    小 約W243mm×D242mm×H77mm
    大 約W290mm×D294mm×H83mm

    【特徴、おすすめの用途】
    ★しっかりと丈夫なつくり
    ★たっぷり入るわりに、吊るして収納すればすっきり
    ★小豆などの豆類を洗うのに
    ★野菜や果物の保管場所に
    ★野菜や麺類の水切りに
    ・野菜やお菓子などをたくさん盛るのに
    ・鍋料理の野菜を盛るのに

    【価格(税抜)】
    小 2,600円
    大 2,800円

    詳しくはこちら
  • 足付き水切りざる

    素材:真竹

    サイズ:
    小 約φ210×H70mm
    大 約φ240×H90mm

    【特徴、おすすめの用途】
    ★足が付いているから、通気性や水切れがいい
    ★野菜や麺類の水切りに
    ★野菜や果物、うつわの保管場所に
    ★パンやおにぎりを盛るのに
    ・鍋料理の野菜を盛るのに

    【価格(税抜)】
    小 3,200円
    大 4,100円

    詳しくはこちら
  • 米とぎざる

    素材:鈴竹

    サイズ:
    特小(2合用) 約φ185×H100mm
    小(3合用) 約φ205×H110mm

    【特徴、おすすめの用途】
    ★米とぎに
    ★野菜や麺類の水切りに
    ★野菜や果物、お菓子の保管場所に

    【価格(税抜)】
    特小 4,900円
    小 5,700円

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