管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2017 秋分
2017年9月公開
二十四節気は「秋分(しゅうぶん)」に。
春分と秋分の前後の時期は「彼岸」と呼ばれ、
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、
秋分を境に涼しくなり、秋の深まりを感じる頃です。
秋分の献立
きのこのペリメニ、
にんじんのペリメニ
調理時間:30分
223kcal(1人分)
水餃子のようなロシア料理「ペリメニ」。
ころんと愛らしいかたちのなかに、
きのこやにんじんの旨味がぎゅっと詰まっています。
きのこあんにはベリー系のジャムを、
にんじんあんには粒マスタードをつけていただきます。
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材料:2人分
(きのこあん)
しめじ…60g
まいたけ…60g
玉ねぎ…1/4個(50g)
にんにく…1片(5g)
イタリアンパセリ…4本(12g)
バター…小さじ1
塩…小さじ1/4
(にんじんあん)
にんじん…1/2本(75g)
にんにく…1/4片(1.2g)
ディル…2本(8g)
マヨネーズ…大さじ1
塩…小さじ1/4
餃子の皮(大判)…12枚
粒マスタード、ベリー系ジャム…適量
※ジャムは、ラズベリーやブルーベリー、チェリーなどがおすすめです。
つくりかた
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1.
きのこあんをつくります。しめじは石づきを除き、まいたけ、玉ねぎ、にんにく、イタリアンパセリとともに粗めのみじん切りにします。
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2.
フライパンにバターを熱して1を炒めます。水気が飛びきのこ類に焦げ色がついてきたら、塩で調味して冷まして、きのこあんの完成です。
【ポイント】
きのこ類を炒める際は、きのこから出る水分をしっかり飛ばして味を濃縮させるのがコツです。きのこにうっすら焦げ色がつく程度が目安です。 -
3.
にんじんあんをつくります。にんじんは皮をむいてスライサーなどでせん切りにし、塩を加えて揉みます。
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4.
3がしんなりしたら水気を絞ります。にんにく、ディルはみじん切りにします。
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5.
ボウルに4、マヨネーズ、塩を入れて混ぜ合わせたら、にんじんあんの完成です。
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6.
餃子の皮6枚ずつそれぞれに、2のきのこあんと5のにんじんあんの具をのせ、皮の端に水をつけて半分に折りたたみます。
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7.
餃子の皮の両端に水をつけ、前で重ね合わせてとめ、帽子状に成形します。
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8.
沸騰した湯に7を入れ、2分ほど茹でてザルにあげます。器に盛って好みでハーブを飾り、粒マスタードとベリー系ジャムを添えます。
【ポイント】
にんじんあんの方は、包んだ後長時間置いておくと、具から出た水分で餃子の皮がふやけてきます。包んだらあまり時間をおかずに茹でましょう。
栄養のまめ知識
*食欲の秋。
過ごしやすい気候になって、食欲も戻ってくるこの時季はついつい食べ過ぎてしまうもの。
体重のコントロールには、秋の味覚であるきのこを活用しましょう。
しめじ、まいたけなどのきのこ類は、低エネルギー食品の代表選手です。噛み応えもあるので、よく噛んで食べることで、満腹中枢が刺激され食べ過ぎを防ぐことができます。
また、きのこは骨や筋肉を丈夫にし、骨粗しょう症の予防に有効な「ビタミンD」が豊富です。ビタミンDは通常、日光に当たることで体内でもつくられるのですが、夏の間に日中の外出を控えたり、完璧な日焼け対策をしていた方は、体内で十分なビタミンDがつくられていない可能性があります。これからは日光が弱まってくる季節でもあるので、積極的にきのこを食べてビタミンDを補給したいところです。
さらに、ビタミンDにはカルシウムの吸収を助ける効果も。「きのこのペリメニ、にんじんのペリメニ」と一緒に、大豆製品や乳製品、小魚などのカルシウム豊富な食品を食べるといいでしょう。
*しめじは、カサが丸くてハリがあり、軸は白くふっくらしているものを選びましょう。まいたけは、カサに艶があってひび割れていないもの。湿った感じのものは避けましょう。
料理に使った器や道具
美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター
香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。
HP:http://bisaijimasumi.com/