スプーン・フォーク・ナイフ編 | 暮らしの道具、徹底比較 | cotogoto コトゴト
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私たちが比べてみました 暮らしの道具、徹底比較

スプーン・フォーク・ナイフ編

2018年8月公開

毎日の食事で使うカトラリー。
単品でいろいろなものも欲しいけれど、
3点一緒に使うことが多い食事用のスプーン・フォーク・ナイフは
同じデザインで揃えたいもの。
長く使えるものに出会うヒントになるように、
cotogotoで扱う4つのブランドを比べてみました。

スタッフの紹介

  • カメ

    30代、家族と3人暮らし。
    休みの日はフォークとナイフを使って、
    ちょっと優雅な気持ちでブランチをするのが楽しみ。

  • アミ

    20代、彼と2人暮らし。
    cotogotoのおしゃれ番長。
    他とは違う、遊び心のあるデザインが好き。

  • ミズキ

    20代、友達と2人暮らし。
    好みがころころと変わり、物を無駄にしてきた経験から、
    今は飽きずに長く使えるシンプルなものを選ぶように心がけている。

どんなスプーン・フォーク・ナイフを使っていますか?

アミ

私は「柳宗理」の「テーブルフォーク」と「テーブルスプーン」を
3年ほど前から愛用しています。
「graf」のものと迷ったのですが、独特なかたちに惹かれて購入。
ナイフはあまり使わないので、今は揃えていません。

ミズキ

私も「柳宗理」と「graf」で迷いましたが、私は「graf」にしました。
元々はよくカフェなどで見かける「柳宗理」に憧れていたのですが、
「graf」の方がシンプルで長く飽きずに使えるかなと思って。

カメ

私もケーキやデザート用の小さなスプーンとフォークですが、
「graf」のものを10年くらい前から使っています。
意外とこれだけシンプルなデザインのものって無いんですよね~。
食事用のスプーン・フォーク・ナイフは、
ちょっといい海外ブランドのものを奮発して買ったのですが、
今日本で扱っているところがなかなかなくて、
買い足すことができず……。

ミズキ

やっぱりセットで食卓に出すスプーン・フォーク・ナイフ一式は、
同じブランド・デザインのものを一つは持っておきたいし、
家族が増えたときなどに買い足せるといいですよね。
お客さんが来たときにも、
三つ同じデザインのものをお出ししたいです。

カメ

ということで、今回は大小さまざまあるカトラリーの中から、
食事用に使う大きなスプーン・フォーク・ナイフの三つに絞り、
三つ一緒に買うならどのブランドがいいか比べてみたいと思います!

早速、スプーン・フォーク・ナイフを使い比べてみましょう

実際に使って食事をしてみます


▲左から「柳宗理」の「テーブルスプーン」「テーブルフォーク」「テーブルナイフ」、
「graf」の「ディナースプーン」「ディナーフォーク」「ディナーナイフ」、
「工房アイザワ」の「デザートスプーン」「デザートフォーク」「デザートナイフ」、
「FUTAGAMI」の「スプーン 大」「フォーク 大」「ナイフ」。

ミズキ

今回比べるのは四つのブランド。
一般的に日本では“テーブル”スプーン・フォーク・ナイフも
“デザート”スプーン・フォーク・ナイフも食事用に使われることが多く、
「柳宗理」には“テーブル”と“デザート”の両方ともあります。
どう違うのでしょう?

▲「柳宗理」のカトラリー。
それぞれ左側が“デザート”スプーン・フォーク・ナイフ、右側が“テーブル”スプーン・フォーク・ナイフ。

アミ

「柳宗理」のスプーンとフォークは、柄の長さは“テーブル”の方が長いですが、
頭の部分の大きさやかたちはあまり変わらないんですね。
ナイフだけは全体的に大きさが異なります。

カメ

手にしてみた感じ、やはり“デザート”は柄が短いから
肉を切るとき、パスタを巻くときなど、少し使いづらく感じました。
ということで、今回「柳宗理」は“テーブル”スプーン・フォーク・ナイフを使って比べてみます。

スプーンでチャーハンを食べてみました

ミズキ

スプーンを使う機会と言えば、
我が家ではチャーハンやピラフ、オムライスなどのご飯ものが多いです。
とくにチャーハンは、深くて大きいレンゲだと食べづらくって。
ということで、まずはスプーンでチャーハンを食べ比べてみたいと思います。

アミ

スプーンって、ブランドごとにかたちはもちろん、深さの違いがかなりありますね。
「FUTAGAMI」は全体的に浅め。「graf」は先端が浅め、
「柳宗理」は先端に近い部分が深め、「工房アイザワ」は全体的に深めです。

カメ

実際にチャーハンをすくって口にしてみると、
「FUTAGAMI」は浅くて、先が細い菱形だから、
大きな口をあけなくてもすっと入ります。
小ぶりなのでレンゲに比べると量はすくえませんが、
女性の一口には十分な量がのります。

アミ

「graf」も先端が浅いので、
すっと口に入れることができて、ストレスなく食べやすいです。
反対に先端に近い部分が深い「柳宗理」だと、
上唇をぐっとスプーンに押しつけるようにして食べないと、
くぼみの底部分にご飯粒が残ってしまいました。

ミズキ

「工房アイザワ」は、全体に深く、また口に入れる部分が幅広なので、
しっかり口をあけて、底に残らないように気をつけないと……。

カメ

チャーハンのような小さな固形物の集合体を食べる場合、
スプーン全体を口の中に入れるから、
浅く、口に入れやすい大きさの方が食べやすく感じました。

スプーンでスープを食べてみました

アミ

スプーンと言ったら、やっぱりスープを食べるときにも欠かせません。
中でも液体だけでなく、具のすくいやすさ、食べやすさも重要です。
ということで、次はスプーンで具のあるスープを食べてみます。

▲「柳宗理」のスプーンは、横に張り出したようなかたち。
張り出したところからスープを口に流し込めます。

ミズキ

ここで「柳宗理」の本領発揮!
先端が横に広がったようなかたちなので、
かぽっと口にスプーンを全部入れなくても、
角の部分からスープがさーっと口の中に流れてきます。
深さがあるから汁も具もしっかりすくえて、こぼれにくいです。

▲「柳宗理」の「テーブルスプーン」(左)と「スープスプーン」(右)。

カメ

「柳宗理」には「スープスプーン」もありますが、
こちらはすくう部分がかなり大きく、深さもあります。
シチューなど具が大きいときや、具沢山のときは重宝しそうですが、
「テーブルスプーン」でも十分事足りそうです。

アミ

「工房アイザワ」のスプーンは深くて大きいから、
スープをたっぷりすくうのにはもってこい。
でも、やっぱり女性の口にはちょっと大きすぎるような……。

▲「graf」の「ディナースプーン」(左)と「スープスプーン」(右)。

カメ

「graf」のスプーンは、あまり深くないので、
もう少し汁をすくえたらいいのになあという印象。
「スープスプーン」があった方がいいかもしれません、
すーっと吸うのも、かぽっと口に入れるのも食べやすいかたちで、
深さもあるので、安心感があります。

▲「FUTAGAMI」の「スプーン 大」(左)と「スープスプーン」(右)。

ミズキ

「FUTAGAMI」のスプーンも浅さが売りなので、
スープをすくうには不向き。
スープ好きならば、「スープスプーン」も必要そうです。
とは言え、他の「スープスプーン」と比べると浅めで、
そこまで量はすくえず、全体的に上品な印象ですね。

フォークでパスタを食べてみました

アミ

家庭でフォークを使うシーンといえば、
やはりパスタを食べるときが多いですよね。
パスタを巻きやすいかどうか、比べてみましょう。

ミズキ

「柳宗理」のフォークは、歯が短い上、3本しかない独特のかたち。
そのためパスタを巻いて、フォークを下に向けると、
パスタがするりと抜け落ちそうに……。
スプーンのように具をのせても食べやすいかたちですが、
パスタを巻くにはあまり適してなさそうです。

▲「柳宗理」の「テーブルフォーク」(左)と「パスタフォーク」(右)。

カメ

「柳宗理」には、パスタのためにつくられた「パスタフォーク」があります。
名前通りパスタが巻きやすいかたちなので、
パスタのときは、こっちを使った方がいいかもしれません。

ミズキ

「graf」は歯が最も長く、とても巻きやすく感じました。
頭の部分が細めなので、パスタをたっぷり巻いても口に入れやすいです。
同じく「FUTAGAMI」も細身なので、食べやすいですね。

▲「工房アイザワ」の持ち手は角ばっています。

アミ

「工房アイザワ」は柄が四角いので、
パスタを巻くためにフォークを回す作業がしづらいです……。
パスタを食べるフォークは、歯の長さやかたちとともに、柄のかたちも重要ですね。

フォークとナイフで肉を切ってみました

カメ

最後に、フォークとナイフを使って、
チキンステーキを食べてみます。
スプーンとフォークは、どんなものでも使えないことはないけれど、
ナイフは切れないと大問題。
切れ味のよさは必須条件です。

▲「柳宗理」の柄はお尻が丸くなっています。

アミ

「柳宗理」は刃にギザギザがついていないので、一見切れなさそうにも見えますが、
驚くほどすっと切れました。
お尻が丸いので、手のひらで包み込むように持ったときに
手が痛くならず、力を込めやすいからでしょうか。
適度な重みもあり、鶏の皮もスムーズに切れます。

カメ

「柳宗理」のナイフは、他と比べてかなり薄いのも切れ味の理由かも。
また、ナイフの中心部分が広い、変わったかたちをしていることで、
ソースを塗ったり、ナイフの上に食べ物をのせて運ぶなど、
切る以外の用途にも使えていいですね!
こんなに汎用性の高いナイフは、他になかなかないです。

ミズキ

「柳宗理」のフォークは、3本歯で太いですが、
刺しづらさは感じませんでした。
でも、やっぱり細い「graf」のフォークには適わないかも。
しっかり刺さって、安心感がありますね。
「graf」はナイフも切りやすいです。

カメ

ナイフが残念だったのが、
「FUTAGAMI」と「工房アイザワ」。
正直、ぶよぶよした鶏の皮は切れにくくって……。
とくに「工房アイザワ」のナイフは刃先が厚いのも一因でしょうか。
パンケーキなどやわらかいものを切るには問題ないと思うのですが、
筋のある肉など切れにくいものだと、ちょっと苦労しそうです。


素材選びも重要です


ミズキ

カトラリーは一度揃えたら長く使いたいものだから、
用途に合わせた素材選びも侮れません。
というのも、実は私、純銅に銀メッキを施した「工房アイザワ」の
「姫フォーク」をお客様用に持っているのですが、
使う頻度が少ないから、真っ黒に黒ずんでしまって……。
毎日使えば黒ずむ暇もないので、日常使い用にはいいと思うのですが、
たまにしか使わない想定なら、要注意です。

▲「工房アイザワ」の新品(上)と、長年磨きながら使っているもの(下)。
クリーナーで磨いたものは、鏡のように光り、質感が変わっています。

カメ

真鍮に銀メッキを施した「FUTAGAMI」のものも同じですね。
市販のクリーナー(FUTAGAMIは付属しています)で磨けば黒ずみは取れますが、
クリーナーを使うとピカピカになりすぎて、
使い始めと質感が変わってしまうのも難しいところ。

▲スプーンの重さ一覧。

▲フォークの重さ一覧。

▲ナイフの重さ一覧。

アミ

「工房アイザワ」は重さも気になります。
やっぱり軽くてお手入れの心配のいらないステンレスって、楽ですね。

カメ

銀や銅、真鍮は、見た目が素敵だし、経年変化の面白さがある反面、
やっぱりお手入れの問題はつきまといますね。

最後に、四つのスプーン・フォーク・ナイフの違いをまとめてみました

カメ

私はフォークとナイフを使って食べるのが好きだから、
その二つの使い勝手は譲れません。
だから、「FUTAGAMI」のスプーンとフォークが最高なのに、
ナイフがちょっと使いづらいのが悩ましい……。

ミズキ

我が家はナイフをあまり使わないので、
ナイフの切れ味は重要視しなくてもいいかも。
よく食べる料理やライフスタイルに合わせて、
スプーン・フォーク・ナイフのどれを最優先して選ぶのかが大事そうです。

アミ

「柳宗理」は種類が多いから、
具沢山のスープが好きならスプーンは「スープスプーン」、
パスタをよく食べるならフォークは「パスタフォーク」、
手が小さいならナイフは「テーブルナイフ」など、
自分で3点セットをカスタマイズしてもいいかもしれませんね。

  • ステンレスカトラリー (柳宗理)

    素材:
    18-8ステンレス

    サイズ:
    デザートスプーン 約W41×H170mm
    テーブルスプーン 約W42×H183mm
    スープスプーン 約W50×H170mm

    デザートフォーク 約W26×H170mm
    テーブルフォーク 約W27×H183mm
    パスタフォーク 約W30×H198mm

    デザートナイフ 約W27×H210mm
    テーブルナイフ 約W30×H230mm


    【特徴】
    ・従来のかたちとは異なる、機能的なデザイン
    ・全体的に軽く、子どもからお年寄りまで使いやすい
    ・選べる種類の豊富さ

    詳しくはこちら
  • SUNAO カトラリー (graf)

    素材:
    18-8ステンレス

    サイズ:
    ディナースプーン W38×H184mm
    スープスプーン W42×H168mm
    ディナーフォーク W25×H194mm
    ディナーナイフ W21×H207mm 


    【特徴】
    ・この上なくシンプルなデザイン
    ・日本の食卓に合わせてつくられた小ぶりなサイズ
    ・カマボコ状の手に馴染みやすい柄

    詳しくはこちら
  • 純銅洋食器 銀仕上 カトラリー (工房アイザワ)

    素材:
    本体 純銅
    表面 シルバーメッキ

    サイズ:
    デザートスプーン 約W44×H182mm
    デザートフォーク 約W22×H184mm
    デザートナイフ 約W17×H212mm

    【特徴】
    ・どこかレトロでかわいらしいデザイン
    ・純銅に白銀メッキを施し、質感の変化を楽しめる

    詳しくはこちら
  • 鋳肌のカトラリー (FUTAGAMI)

    素材:
    鉛レス真鍮、銀

    サイズ:
    スプーン 大 W36×H190mm
    スープスプーン W43×H130mm
    フォーク 大 W24×H190mm
    ナイフ W17×H206mm

    【特徴】
    ・落ち着きのある輝きの真鍮と銀の組み合わせ
    ・箸と同じ感覚で握れる菱形の柄
    ・全体的にコンパクトで上品

    詳しくはこちら
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