私たちが比べてみました 暮らしの道具、徹底比較

お玉編

2018年11月公開

汁物や煮物をつくるときに、必ず使う「お玉」。
鍋ものの季節には、取り分け匙としても登場回数が多くなります。
そんな使う頻度の高いお玉に対して、
「すくえればどれも同じなのでは?」と思いきや、
あたりのやわらかさや鍋との大きさなど、
使っていると気になる点は意外と多かったりします。
今回は、スタッフ3人が汁物と煮物をすくってみて、
それぞれのお玉を比べてみました。

スタッフの紹介

  • ナオミ

    30代、既婚。
    夫と娘と3人暮らし。
    食卓には毎回、汁物が欠かせない。
    そのため、キッチンでのお玉の登場回数は多め。

  • ミナミ

    20代、未婚。1人暮らし。
    最近プラスチック製のお玉から、
    「お玉匙(大久保ハウス木工舎)」に買い替え、
    その使い勝手に大満足中。

  • クラ

    20代、未婚。1人暮らし。
    プラスチック製のお玉を使用。
    お玉のサイズが大きく、
    小さめのものを探し中。

どんなお玉を使っていますか?

ナオミ

私は、「レードル(柳宗理)」の
「S」と「M」を使い分けています。
食卓には、常に味噌汁やスープなどの汁物がないとダメなので、
お玉の登場回数は多め。
普通の味噌汁くらいなら「S」を、
ブイヨンスープなど具材がたくさん入った汁物には「M」と
具材の大きさで使い分けていますね。
そして実家も同じ「レードル(柳宗理)」だったので、
子どもの頃からと考えると、かれこれ30年以上このお玉を愛用しています!

ミナミ

私は、1人暮らしを始めたときに購入した
プラスチック製のお玉を使っていて、
使っている鍋に対してお玉のサイズが大きく、
すくいにくいのが悩みの種でした。
しかし、先日「お玉匙 小(大久保ハウス木工舎)」に出会って、
そのサイズ感とすくいやすさに感動。即購入してしまいました!
煮物などをする機会が多いので、とっても重宝しています。

クラ

僕は、新生活を始めるときに購入した、
プラスチック製のお玉を約1年半使っていて、
よくチヂミや煮物をつくるときに使っています。
ただ、柄の部分が長すぎたり、柄の角度が急で
すくいにくいと感じることがあるので、
もう少し短くて、角度がゆるやかだと嬉しいですね。
今注目しているのは「レードル S(柳宗理)」です。
あの柄の短さと角度が、
家にある鍋類にちょうどよさそうだなと思っています。

▲「レードル(柳宗理)」。左から「S」、「M」、「L」。

ミナミ

私が以前使っていたプラスチック製のお玉もそうでしたが、
柄の部分がとても長かったり、角度も急だと、
小さな鍋やフライパンでは、
使いにくいと感じていました。
単純に汁や具材がすくえればいいんじゃなくて、
他の道具などに合わせて選ぶことが重要なんだな、と
痛感しましたね。

早速、お玉を比べてみましょう

実際にすくってみました


ナオミ

今回は、汁物代表として絹豆腐を入れた味噌汁、
煮物代表として肉じゃがをそれぞれのお玉ですくって、
すくいやすさや特徴を確かめたいと思います!

豆腐の味噌汁

▲「レードル S(柳宗理)」を使って、味噌汁をすくっているところ。
深さがあるので、小さいながら汁も十分にすくえます。

クラ

「レードル(柳宗理)」は3サイズあって、
どれにしようか迷ってしまいますが、
汁物なら「レードル S(柳宗理)」が
すくう量を調整しやすいくていいですね。
器にもよりますが、最初に具材を中心に取っていって、
最後に汁を1~2回すくえば、ちょうどよく器に収まりそう。

ナオミ

「S」サイズは小さくて不便かな、と思いきや、
具材と汁の配分を調節しやすいんですよ。
味噌汁やスープなどの汁物は、
比較的小さいサイズのお鍋でつくることが多いと思うので、
鍋のサイズ的にも「S」サイズがちょうどいいんです。
私は13cmのミルクパンで毎回味噌汁をつくっていてぴったりです。

ミナミ

「レードル(柳宗理)」でいうと、
18cm以下の鍋なら「S」、
「M」は16cm以上のサイズの鍋がよさそう。
「L」サイズは、味噌汁をすくうにはちょっと大きすぎましたね。

▲「レードル(柳宗理)」は、はっきりとした楕円形。

クラ

使い心地の面でも、「レードル(柳宗理)」は、
ステンレス素材であたりが強くて
具材を崩してしまうのでは、と思っていたのですが、
その心配はありませんでした。

ミナミ

横に広い楕円形のかたちが理由かもしれませんね。
楕円形の両側が、すっと具材の下に入り込んで
無理なく、崩さずすくえるような気がします。
それと、このかたちは注ぎやすさにも一役買ってそう。
スープレードルとまではいきませんが、
両側が正円より細くなっているので、注ぎやすいです。

クラ

確かに、僕が今使っているお玉が正円で、
注ぎにくく、汁がたれてしまうことがよくあります。
やっぱり楕円形、というかたちが大切みたいですね。

▲「SUNAO レードル(graf)」で味噌汁をすくってみると
具材も汁も一度で十分にすくうことができました。

▲「SUNAO レードル(graf)」は、「レードル(柳宗理)」より、ゆるやかな楕円形です。

ナオミ

次は、「SUNAO レードル(graf)」を試してみます。
「レードル(柳宗理)」と同じく、
こちらもゆるやかな楕円形をしているので、
すくいやすく、注ぎやすいです。
具材の崩れもないですね。
ただ、ちょっと重くて、柄が長いのが気になります。
深い鍋でカレーやシチューなんかをつくるときには便利そうですが、
今回の味噌汁用の鍋に対してだと大きすぎてすくいにくい気がします。

▲「SUNAO キッチンツール(graf)」は、手にフィットして持ちやすく、
疲れにくいよう柄の裏側がアーチを描いたかまぼこ型です。
右が「レードル」、左が「ターナー」。

クラ

僕は、「SUNAO レードル(graf)」の
あまり重さは気にならず、重さよりも柄が、
かまぼこ型をしているからか、
むしろ持ちやすく感じました。
重さに関しては、男性なら気にしなくてもいいかもしれませんね。

▲「お玉匙 小(大久保ハウス木工舎)」で味噌汁をすくってみたところ。
浅めのつくりなので、汁が十分にすくえませんでした。

ミナミ

次に「お玉匙 小(大久保ハウス木工舎)」ですが、
お玉が浅すぎて汁物をすくうのは難しいです。
すくえないわけではないですが、
何回もお鍋と器を往復しないといけないですね。
「お玉匙 大(大久保ハウス木工舎)」は、
汁物をつくる鍋に対して、サイズが大きいので、
ちょっと使いづらいです。

▲縁の部分が薄くつくられている「お玉匙(大久保ハウス木工舎)」。「小」を使用。

クラ

「レードル(柳宗理)」と「SUNAO レードル(graf)」は、
楕円形というお玉のかたちゆえに、すくいやすく、
具材が崩れることがありませんでした。
一方、「お玉匙(大久保ハウス木工舎)」は、
具材へのあたりがやわらかいだけでなく、
お玉の縁の薄さも、ポイントのよう。
縁が薄いことで、具材がよりお玉に入り込みやすくなり、
注ぐときもスムーズに流れていきました。

ミナミ

cotogotoで扱っているお玉は、
どれも崩れにくいよう配慮してつくられているから、
絹豆腐のような崩れやすいものを
どのお玉を使ってすくっても
崩れにくいことがわかりました。
中でも、あたりのやわらかい木材を使い、
縁が薄い「お玉匙(大久保ハウス木工舎)」が
具材の崩れが一番ありませんでした。
ただ、汁物をすくうという点では、
深さのある「レードル(柳宗理)」の「S」か「M」がよさそうです。

肉じゃが

▲「お玉匙 小(大久保ハウス木工舎)」で肉じゃがをすくってみたところ。
やわらかなあたりで、具材を崩さず、すくうときに安心感がありました。

ナオミ

煮物なら「お玉匙 小(大久保ハウス木工舎)」がよさそう!
木の中でもあたりのやわらかい胡桃の木を使っているので、
具材を崩さないし、軽くて
柄の角度がゆるやかだからかお玉がスムーズに入り込んで、
すくいやすいです。
あとは、木のお玉って雰囲気があって、
具材をすくっただけで美味しそう!

▲鍋ものや大皿で出した煮物の取り分け匙としても重宝する
「お玉匙 小(大久保ハウス木工舎)」。

クラ

確かに、見た目から美味しそうです!
これからの季節、
「お玉匙 小(大久保ハウス木工舎)」のサイズ感なら、
お鍋の取り分け匙としても重宝しそう。
土鍋とかは、鍋自体が浅いから、
あまり角度のないこのかたちがすくいやすいです。

ミナミ

取り分け匙としてもおすすめですが、
「お玉匙(大久保ハウス木工舎)」は
ヘラのように炒め物をしやすいんです。
なので、肉じゃがをつくるときも、
最初から最後までこのお玉一つで調理しています。

ナオミ

「お玉匙 大(大久保ハウス木工舎)」も、同じくすくいやすいですね。
サイズが大きくなるので、
18cm以上の大きめの鍋や深さのある寸胴鍋を使って
がっつりつくるときには、
こっちのサイズがいいかもしれません。

ミナミ

次に「SUNAO レードル(graf)」は、
すくいやすさは問題ないのですが、
煮物は味噌汁に比べて重さがあるので、
余計に重たいのが気になりました。
これで軽くなれば、言うことなしです!

▲「レードル(柳宗理)」は、大きく横に広がった楕円形なので、
1~2つだけ具材をすくうなどの細かい作業も、無理なく行えます。写真は「S」を使用。

クラ

「レードル(柳宗理)」は、
楕円の細い部分を上手に使って、
最後の盛り付けに具材を1~2つすくいたい、
みたいな細かい作業にも便利でした。

ナオミ

肉じゃがなどのゴロっとした料理には、
お玉の中に、すっと具材が入ってくる 「レードル(柳宗理)」か
「お玉匙(大久保ハウス木工舎)」がおすすめですね。



お玉と鍋のサイズの関係はどうですか?


▲各お玉の柄の長さを比べてみると、最も長いのは「レードル(柳宗理)」の
「M」、「L」と「SUNAO レードル(graf)」。この3つはほとんど同じ長さ。
一番小さいのは、「レードル S(柳宗理)」という結果に。

▲すくう部分の大きさの比較。左から時計まわりに「レードル(柳宗理)」の「S」、
「M」、「L」、「SUNAO レードル(graf)」、
「お玉匙(大久保ハウス木工舎)」の「大」、「小」。

ナオミ

私は、使う鍋のサイズに合わせてお玉を使い分けています。
鍋に対してお玉の柄が短いと、手元が熱くなったり、
鍋の中にお玉が落ちてしまいます。
また、鍋に対してすくう部分が大きいと、
鍋の中で動かしづらく、扱いにくくなってしまいます。

▲「レードル S(柳宗理)」を、24cmの鍋に合わせてみたところ。
お玉から手を離してしまうと、鍋の中に落ちてしまいます。

クラ

柄の長さに注目してみましょう。
cotogotoが取り扱っている中で一番大きい24cmの鍋と
「レードル S(柳宗理)」を合わせてみます。
手を離すと鍋の中にお玉が落ちてしまい
鍋の中で立てかけておくことはできませんでした。
やはり、「レードル S(柳宗理)」には、
汁物に使うような、18cm以下の鍋がベストなようです。
この24cmの鍋には、一つサイズを大きくして、
「レードル M(柳宗理)」がよさそうです。
すくう部分のサイズも問題なく、
スムーズに扱うことができます。

▲「お玉匙(大久保ハウス木工舎)」は、「大」、「小」両サイズとも
先端のカーブによって お玉が鍋に落ちる心配はありません。写真は「小」を使用。

▲柄の先端のカーブが、ちょうど鍋の縁に引っかかります。
写真は「お玉匙 大(大久保ハウス木工舎)」を使用。

ミナミ

同じ24cmの鍋で
「お玉匙 小(大久保ハウス木工舎)」を使ってみましたが、
木だから、手元が熱くなることはありません。
こちらは手を離しても、
柄の先端にあるカーブが鍋の縁に引っかかるので、
お玉が落ちてしまうこともありませんでした。

▲「レードル L(柳宗理)」を、高さ21cmの鍋に合わせてみたところ。
柄が鍋から少し顔を出す程度でしたが、使えないほどではありませんでした。

ナオミ

鍋の直径だけでなく、深さも重要。
次に高さ21cmの寸胴鍋で、
「レードル L(柳宗理)」を使ってみたところ、
問題なく使えました。
すくう部分も大きくなるので、
寸胴鍋でたっぷりつくるような料理でも
一度にたくさんすくえて、
器と鍋を何度も往復なんていうストレスもありません。
21cmの寸胴鍋や大容量の鍋には、このサイズのお玉が最適です。

クラ

だとしたら、「レードル L(柳宗理)」と「レードル M(柳宗理)」は
柄の長さがほとんど変わらないので、
「レードル M(柳宗理)」も問題なく使えそう。
深さのある鍋には、「レードル(柳宗理)」の「M」、「L」や
「SUNAO レードル(graf)」、
「お玉匙 大(大久保ハウス木工舎)」がよさそうです。



【番外編】お玉立てに立ててみました

▲cotogotoで取り扱っている「SITAKU お玉立て(KIHARA)」。
写真は、「レードル M(柳宗理)」を使用。

ナオミ

お玉立てを使えば、台所はもちろん、
食卓で使うときもすっきりします。
今回は、cotogotoで取り扱っている
「SITAKU お玉立て(KIHARA)」に合わせてみました。

▲「レードル(柳宗理)」。「S」、「M」は問題ありませんでしたが、
一番横幅のある「L」サイズは収まりません。

クラ

やっぱりお玉立てを使うとすっきりまとまりますね。
ただ、今回のお玉の中で「レードルL(柳宗理)」だけは、
横幅があるからか
「SITAKU お玉立て(KIHARA)」には収まりませんでした。

▲「お玉匙 大(大久保ハウス木工舎)」を合わせたところ。

ミナミ

すくう部分が大きなお玉でも
「お玉匙 大(大久保ハウス木工舎)」や
「SUNAO レードル(graf)」は
ちゃんと収まりました。
「レードル L(柳宗理)」だけ注意が必要ですが、
他のお玉を使うときには、お玉立ても
一緒に欲しいですね。

最後に、3種類のお玉の違いをまとめてみました

ミナミ

どのお玉も具材の崩れは、気になりませんでした。
なので、自分が使っている鍋のサイズに合わせてお玉を選んだり、
どんな料理でよく使うのかを考えて選ぶのがよさそうです。
私は「お玉匙 小(大久保ハウス木工舎)」を持っているので、
汁物用に「レードル S(柳宗理)」が欲しいなと思いました。

ナオミ

あとは、におい移りなどが気になる人は、ステンレス。
軽いものがいい人は、木でできているもの、
といった素材別で選ぶのもいいかもしれません。
私は、大きさがあるのに軽い
「お玉匙 大(大久保ハウス木工舎)」が気になります。

クラ

「レードル S(柳宗理)」が気になっていたけど、
大きいサイズで「SUNAO レードル(graf)」もあれば
調理の幅も広がって便利だと思いました!

  • レードル (柳宗理)

    素材:
    18-8 ステンレス

    サイズ:
    S 約W72×D55×H225mm
    M 約W86×D58×H288mm
    L 約W94×D60×H298mm

    重さ:
    S 約83g
    M 約130g
    L 約145g

    【特徴】
    ・楕円形になっていて鍋に沿いやすく、具材が崩れにくい。
    ・液体を注ぎやすい。
    ・サイズ展開が豊富なので、
    鍋に合った大きさを選びやすい。
    ・ステンレスなので、
    汚れやにおい移りなどが気にならない。


    【おすすめの鍋サイズ】
    S 18cm以下の比較的小さな鍋。
      または、土鍋などの浅いつくりのもの。
    M 16cm以上の鍋。
      または、高さ21cm以下の寸胴鍋。
    L 18cm以上の比較的大きな鍋。
      または、高さ21cm以下の寸胴鍋。

    【価格(税抜)】
    S 2,000円
    M 2,500円
    L 2,600円

    詳しくはこちら
  • SUNAO レードル (graf)

    素材:
    18-8ステンレス

    サイズ:
    約W85×D70×H294mm

    重さ:
    約155g

    【特徴】
    ・楕円形になっていて鍋に沿いやすく、具材が崩れにくい。
    ・液体を注ぎやすい。
    ・持ち手の部分がかまぼこ型をしていて、持ちやすい。
    ・ステンレスなので、
    汚れやにおい移りなどが気にならない。


    【おすすめの鍋サイズ】
    18cm以上の比較的大きな鍋。
    または、高さ21cm以下の寸胴鍋。

    【価格(税抜)】
    2,200円

    詳しくはこちら
  • お玉匙 (大久保ハウス木工舎)

    素材:
    木材/鬼胡桃(おにくるみ)

    サイズ:
    小 約W65×D30×H265mm
    大 約W80×D40×H295mm

    重さ:
    小 約30g
    大 約55g

    【特徴】
    ・軽く、扱いやすい。
    ・あたりがやわらかく、具材が崩れにくい。
    ・炒め物の際、ヘラとしても使える。
    ・柄の先端がカーブしていて、鍋の縁に引っかかり、
    お玉が落ちない。

    【おすすめの鍋サイズ】
    小 18cm以下の比較的小さな鍋。
      または、土鍋などの浅いつくりのもの。
    大 18cm以上の比較的大きな鍋。
      または、高さ21cm以下の寸胴鍋。

    【価格(税抜)】
    小 6,500円
    大 8,100円

    詳しくはこちら
ご利用ガイド