甲斐みのりさんも愛用中!
おやつ時間を楽しくする、4th-marketの器
2019年9月公開
萬古焼(ばんこやき)の産地である三重県四日市市の
四つの窯元がつくる陶磁器ブランド「フォースマーケット/4th-market」。
手仕事のあたたかみのある、やわらかな色合いや佇まいに、多くのファンを持ちます。
文筆家の甲斐みのりさんも、そんなフォースマーケットの器に魅了された1人。
2019年9月7日(土)にcotogoto実店舗で開催した
「甲斐みのりさんと4th-marketの器で楽しむお茶会」では、
甲斐さんにフォースマーケットの器を使ったおやつ時間の楽しみ方をご提案いただきました。
甲斐さんから見たフォースマーケットの魅力、
そして甲斐さんが選ぶ七つのおやつの器セットをご紹介します。
甲斐みのりさん
文筆家。1976年静岡県生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。旅、散歩、お菓子、地元パン、手みやげ、クラシックホテル、建築、雑貨や暮らしなど女性が憧れるコトやモノを題材に、書籍や雑誌にて執筆。食・店・風景・人、その土地ならではの魅力を再発見し、発信しています。地方自治体の観光案内パンフレットの制作や、講演活動も行っています。
毎日使いたくなる、フォースマーケットの器
▲もう10年以上、フォースマーケットの器を使い続けている甲斐さん。
友達の誕生日プレゼントや結婚祝いにも選ぶことが多いそう。
2005年生まれのフォースマーケット。
甲斐さんとの出逢いはその数年後、たまたま旅先で訪れた名古屋のギャラリーでのことでした。
「まず素敵だな、と思って手に取って。
そしてお値段を見て『あれ? すごくお得なお値段!』と感動して。
旅先にも関わらず、あれもこれもとたくさん買って、
トランクいっぱいに詰めて持ち帰りました。一目惚れなんです」。
▲「長い間、定番でつくられている器が多いので、
もう1枚欲しいとか、ちょっと欠けてしまったときに、手頃なお値段でまた買い足せる。
そのことが、毎日サクサク使える安心感をもたらします」。
買ってからはじめて、フォースマーケットが三重県四日市市の地場産業、
萬古焼のブランドであることを知ったそう。
明治から続く萬古焼は、土鍋では国内生産高の80~90%を占める焼き物の一大産地。
萬古焼と意識せずとも、実はとても身近な焼き物なのです。
そんな産地を担う四つの陶磁器メーカーの後継者が立ち上げたのが、フォースマーケット。
萬古焼の特徴は、その陶土にあります。
耐熱性に優れているため、直火にかけられる器が多くつくられています。
加えて、大正時代に開発された「半磁器」も魅力。
半磁器は、素地の半分が磁器の土、もう半分が陶器の土からつくられ、
磁器のかたさと陶器のやわらかさを合わせ持っています。
フォースマーケットの半磁器は、電子レンジ、オーブン、食器洗浄機に対応したものが多く、
今の暮らしの中で使い勝手に優れているのです。
楽しみを広げる、自由な使い方
▲カップ&ソーサーはバラバラにして、ソーサーはゼリーをいただくお皿に。
違うシリーズの小皿にはクッキーをのせました。
お茶会では、フォースマーケットのカップ&ソーサーと小皿を用意。
参加者7名にそれぞれ異なる組み合わせの器のセットを使っていただきました。
カップ&ソーサーはあえてばらばらに使って、ソーサーにもお菓子をのせる提案に。
「もちろんカップ&ソーサーとして使ってもいいんですが、
私も家でカップとお菓子をのせる器として別々で使うことが多くて」。
カップとソーサーは別々で販売されているので、
ソーサーだけを購入してプレートとして使っても。
名前に縛られず、柔軟に使うことができます。
また、フォースマーケットでは、コンセプトの異なる約50のシリーズを展開しています。
「違うシリーズでも食卓に並べれば不思議と統一感が生まれる、
フォースマーケットのよさを感じて欲しい」と、
合わせた小皿はカップ&ソーサーとは異なるシリーズのものからセレクト。
参加者の皆さんには、それぞれの器とおやつの組み合わせを楽しんでいただきました。
シリーズすべて揃えても、まずは一つ選んでみても。
自分がなんとなく「このシリーズが好きだな」とか、
「この質感が好きだな」という好みのものをまず一つ使ってみて、
そこから他のシリーズのものを集めて一緒にテーブルに並べても、自然とぴったり合ってくれる。
それこそがフォースマーケットの魅力だと甲斐さんは話します。
お茶会のために、甲斐さんに考えていただいた七つのおやつの器の組み合わせ。
それぞれのセットには、甲斐さんに物語が思い浮かぶような
素敵なタイトルをつけていただきました。
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「冬の装い」
ニットのような模様が入った「ガレット・デ・ロワ」シリーズのカップ&ソーサーに、
土のぬくもりを感じる「ピタ」の小皿の組み合わせは、これからの季節にぴったり。
「白いニットに緑のマフラーを巻いているような、
冬の自分を包み込んでくれるあたたかな装いのようですよね」。
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cup
ガレット・デ・ロワ ティーカップ
クリーム1,500円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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saucer
ガレット・デ・ロワ ティーソーサー
クリーム1,200円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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「空のしずく」
ぽつぽつと水玉模様のような斑点が特徴的な「ポルカドット」のカップ&ソーサーと、
ブドウをモチーフにした深い青色の「ディスカ」の小皿「葡萄」は、
ロマンティックな時間を演出します。
「ドットが星のようだったり、ブドウが夜空をイメージさせたり。
星から落ちてきた雫をイメージさせる、詩的な景色が浮かぶセットです」。
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cup
ポルカドット マグカップ 白
1,800円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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saucer
ポルカドット ソーサー 白
1,200円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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plate
ディスカ ソーサーS 葡萄
800円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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「散歩道の途中」
ローリエの葉がぐるりと一周する「ローリエ」の「マグカップ」。
同じシリーズの「プレート S」とローリエの葉のような色合いの
「ソルベ ソーサー 緑」と一緒に使えば、
緑の中を散歩しているような、のどかな時間が流れます。
「月桂樹やちょっとした草花など、
公園を散歩しているときに目に入ってくる景色のような組み合わせです」。
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cup
ローリエ マグカップ クリーム1,500円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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saucer
ローリエ プレート S クリーム
1,000円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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plate
ソルベ ソーサー 緑
900円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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「夢のつづき」
砂糖菓子のような儚さを感じる「シュケル ティーカップ&ティーソーサー」と、
やさしい白の「ピタ 小皿」のガーリーな組み合わせは、
甲斐さんに甘い夢から目覚めた時間を想起させたよう。
「幸せなうっとりするような夢のあと。
その心地よさを、日常でも味わえるようなイメージのセットです」。
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cup
シュケル ティーカップ グレー
1,400円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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saucer
シュケル ティーソーサー グレー
1,000円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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「旅で見つけた宝物」
蚤の市を意味する「ブロカンテ」シリーズのカップ&ソーサーは、
どこかアンティークな雰囲気。
そこに、貫入が美しい「シュケル」の豆皿を合わせました。
「旅先の蚤の市で見つけた古い器や小物を持ち帰り、
それが生涯の宝物になったりする。
そんなイメージが浮かぶ組み合わせです」。
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cup
ブロカンテ マグカップ 灰汁
1,500円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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saucer
ブロカンテ ソーサー 灰汁
1,000円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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plate
シュケル 豆皿 イエロー
700円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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「日々のアクセサリー」
「プラート」のカップ&ソーサーと「シュケル」の豆皿は、
どちらもゆったりとドレープが広がるような線模様が特徴で、どこか特別感があります。
「『プラート』は上品な真珠、『シュケル』はかわいらしいピアスのよう。
ありふれた日常の中でも、この器を使えば、
お気に入りのアクセサリーを身につけたような気持ちになれそうです」。
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plate
シュケル 豆皿 グレー
700円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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「夜の読書」
さらりとマットな質感の「スティルク」のカップ&ソーサーと、
同じくマットでやさしい手触りの「ディスカ」の小皿「洋梨」は、
夜の読書のお供にしたいセットなんだそう。
「マットな感じが目にやさしくて、なんだか夜に馴染む感じがします。
夜、読書をするときに傍らに置いておいて、
おやつを食べたりお茶を飲んだりするのにちょうどいい器だなと思いました」。
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cup
スティルク ティーカップ クリーム
1,400円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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saucer
スティルク ティーソーサー クリーム
1,000円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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plate
ディスカ ソーサーS 洋梨
800円(税抜)
※期間限定のため取扱終了しました
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4th-marketの器で食べたい!
甲斐みのりさんおすすめのおやつ大公開
日本各地の美味しくてかわいいおやつについて詳しく、
雑誌で連載なども担当されている甲斐さん。
お茶会では、とっておきのおやつ2品をご用意くださいました。
また、フォースマーケットの器で食べたいおやつとして、
甲斐さんが選んだ七つのおやつの販売も行いました。
選んでいただいたおやつをご紹介します。
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ゼリーのイエ「ゼリー」
1988年から福島県いわき市小名浜でつくられている美しいゼリー。幻のお菓子ともいわれているほど、非常に人気で入手困難なお菓子です。何層にもなっていたり、中にババロアが入っていたり、実に手が込んでいます。家族の入院の際に差し入れたゼリーがはじまりだそうで、家族を想うやさしさが詰まった、昔ながらの美味しさです。
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翁堂「犬のルーパー」
1匹ずつ違う表情に釘づけになる犬のクッキー。愛らしい見た目と裏腹に、味はコーヒーの味がしっかり利いた本格派と、参加者の皆さんから驚きの声があがっていました。ちなみに紅茶味は「犬のパールー」、ピンク色の女の子は「犬のピン子ちゃん」という仲間たちが存在して、それぞれキャラクター設定がされているのも素敵なのです。
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鈴屋「デラックスケーキ」
「私の中で日本三大銘菓に数えているくらい好き」と甲斐さんが太鼓判を押す、和歌山県田辺市生まれのケーキ。ジャムを挟んだカステラ生地に、ホワイトチョコレートを薄くコーティングした上品な味わいです。レトロなパッケージも人気。
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fika「詰め合わせ焼き菓子」
和歌山県田辺市で1人で営まれている小さなお菓子屋「fika(フィーカ)」。今回のために、オリジナルの詰め合わせ焼き菓子をつくっていただきました。乙女心くすぐるパッケージも相まって、あっという間に完売する人気っぷりでした。
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開運堂「白鳥の湖」
長野県松本市の銘菓。スペインの伝統菓子「ポルポローネス」という、落雁とクッキーの間のようなほろほろとした食感のおやつです。最後まで溶けてしまう前に、口の中でポルポローネスと3回唱えられたら幸せになれるそう。地元の犀川に集まる白鳥が描かれた箱は、長年紙製だったところ、今年の5月から缶に変わりました。
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小浜食糧株式会社「復刻版クルス缶」
サクサクと軽い食感の生地に、生姜が香るホワイトチョコレートを挟んだ長崎県雲仙市のお菓子。50年前から、画家の鈴木信太郎氏のイラストを使用し、現在は発売当時のパッケージデザインをミニサイズで復刻し販売しています。ちなみに「クルス」とは十字架を意味する言葉だそう。
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亀甲や「ブランケーキ」
鳥取一の老舗和菓子屋がつくる大人な味わいのケーキ。香りだけで酔ってしまいそうなほど芳醇なブランデーがたっぷり染み込み、しっとりやわらかな食感です。鳥取の名産品が描かれたパッケージは、「ピープルツリー」のチョコレートのイラストなども手がける大神慶子さんによるもの。
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パパブブレ「ザ・ピーナッツ・タフィー」
スペイン生まれの飴屋さん「パパブブレ」。「特産品のピーナッツを使った千葉土産をつくりたい」という要望を受けて甲斐さんが監修。通常は千葉のみで販売されているお菓子です。「味噌味と塩味、二つの味は双子の歌手という設定で、『ブランケーキ』と同じく大神慶子さんがイラストを手がけています」。