ハーブティーで1日のリズムを整える | 暮らしの読みもの | cotogoto コトゴト
再入荷お知らせ誤送信について
シェアする:
シェアする:

ハーブティーで1日のリズムを整える


 

薬効のある植物(ハーブ/薬草)を乾燥させてお茶にした「ハーブティー」。
「なんだか体によさそうだけど、たくさん種類があって
どれを飲んだらいいのかわからない………」と思っていませんか?
ハーブには不調のケアだけでなく、体をあたためたり、リフレッシュやリラックスなど
暮らしに取り入れやすい働きかけをしてくれるものもあります。
日々の水分をハーブティーに置き換えるだけで、
ハーブの効能を簡単に取り入れられることができるのです。
今回は、タイプの違う複数のハーブティーを1日の中で飲み分けることで
朝、昼、夜のリズムをつくり、心と体を整えていく方法をご紹介します。
生活を見直すきっかけにハーブティーを取り入れてみましょう。

静岡県浜松市にアトリエを構え、
ハーブ使ったオリジナルアイテムをつくり、植物療法の講座を開催する
「チムグスイ」の鈴木七重さんに教えていただきました。

鈴木七重 プロフィール

鈴木七重 プロフィール

鈴木 七重(すずき ななえ)

チムグスイ 代表

静岡県浜松市出身。自身のアレルギー体質改善のためにハーブやアロマセラピーを用いた植物療法に出会い、20年以上に渡り実践。生活をシンプルにし、植物の力を取り入れるうちに心と体が調和していく体験から本格的に植物療法を学ぶ。2009年より、ハーブや薬草、精油を日常の中に取り入れ、体とこころを整える植物療法に関する講座を開始。のべ3000人以上に植物療法を教えている。2013年より『チムグスイ』をスタート。

「チムグスイ」について詳しくはこちら>>

生活サイクルが整い、心と体が元気に

ハーブティー

自ら動くことができない植物は、
環境から身を守るための成分を自分で生み出してきました。
その成分が人にも役立つことから、昔からハーブや薬草として活用されてきました。
中でも暮らしに取り入れやすく、続けやすいのがハーブティーなのです。

「味も香りも種類が多くて飽きにくく、普段の飲み物と置きかけるだけでいいので、
簡単にはじめられて、取り入れやすいのがハーブティーのよさ。
そこで提案したいのが、ハーブティーを飲み分けて1日のリズムをつくることです。
日が昇ると起きて、暗くなったら眠るといった自然の流れに反して、
複雑化している現代のライフスタイル。
朝に体をやさしく起こしてくれるハーブティーを、
夜にはリラックス効果で眠りに導いてくれる1杯を……。
そんなふうに1日の中でハーブティー飲み分けることで、
時間にメリハリがついて、自然のリズムが取り戻せるんです」
いいリズムの1日が積み重なっていくことで心と体が整い、元気にいられる。
そんなきっかけをハーブティーがつくってくれると鈴木さんは教えてくれます。

今回は1日を四つの時間に区切って、それぞれの時間に合わせ、
どんなハーブティーがおすすめなのかを伺いました。
「ハーブティーは種類が多く、同じような働きのあるものの中で
どれを選んだらいいか悩んでしまう人が多いと思います。
そんなときに目を向けてもらいたいのが、自分の心や体の感覚です。
『美味しい』や『香りが好き』なんて感覚はもちろん、
飲んだ後に『心地いい』と感じるかどうか、自分自身を観察してみてください。
それが今一番自分が求めているハーブティーだったりするんです」

各時間ごとにおすすめのハーブティーを複数ご紹介しているので、
ぜひ飲み比べて、自分に合ったものを見つけてください。

ハーブティー

【朝食時・朝食後】
やさしく体を起こす

ハーブティー

すっきりと目覚めたい朝には、爽やかな香りや酸味がある
レモングラスやペパーミント、ローズマリーなどのような
シトラス系のハーブを使ったハーブティーがおすすめです。
嗅覚や味覚からの刺激でやさしく働きかけ、体を起こしてくれます。
朝から気持ちよく動き出すことができ、精力的な1日に。

ハーブティーはノンカフェインで体への負担も少ないので、朝にもぴったり。
ただ、少なからず刺激はあるので、目覚めの1杯は白湯からはじめて
内臓など体をしっかりあたためてから、朝食や朝食後に飲みはじめるようにしましょう。

おすすめのハーブティーはこちら

「チムグスイ」の提案するセルフケアシリーズのハーブティー「チューニングハーブティー」から、
朝食時や朝食後におすすめなブレンドをピックアップしました。

醒 10 ローズマリーベース

herbtealife

herbtealife

さっぱりとした飲み口で癖もなく、野草感があるブレンドです。ローズマリーがスッと体に染み込んでいく感覚で、口内も頭もすっきりして気持ちよく体が目覚めます。

【ブレンド】ローズマリー、レモングラス、オレンジピール、セージ

醒 11 ローゼルベース

herbtealife

herbtealife

特に酸味が感じられるブレンド。ジンジャーも加わって代謝を上げてくれたり、肉体疲労もすっきりして活力をアップさせてくれます。鮮やかなハイビスカスとルイボスの赤が目にも楽しいハーブティーです。

【ブレンド】スペアミント、ハイビスカス、ルイボス、ジンジャー

醒 12 ペパーミントベース

herbtealife

herbtealife

すーっとしたペパーミントの香りや爽やかさを感じられます。熊笹が甘味ややわらかさを加え、ハーブの癖を和らげています。気分が重いときや気だるいときに最適です。

【ブレンド】ペパーミント、レモングラス、熊笹、ネトル

【昼食時】
栄養を補い、体力・気力をキープ

ハーブティー

昼食時には、栄養を補給し、午後に向けてパワーをキープできるような成分が入ったハーブを。
ごぼうやクコの葉、桑、ルイボスなどの葉っぱや茎などを中心に使用したハーブティーは、
和食などとも相性がよく、普段飲んでいるお茶に近い感覚でいただけます。
ビタミンやミネラル、抗酸化成分などがたっぷり入っているのもポイント。
野菜よりも成分が濃いので、野菜不足を感じている人にもおすすめです。

おすすめのハーブティーはこちら

「チムグスイ」の提案するセルフケアシリーズのハーブティー「チューニングハーブティー」から、
昼食時におすすめなブレンドをピックアップしました。

温 04 バードックベース

herbtealife

herbtealife

ごぼうの香ばしい香りと、まるで根菜をそのまま味わっているかのような風味。和食などの食事にも合わせやすいのが特徴です。体をあたためるハーブたちを集めたブレンドなので、体の隅々にまで血が巡り、あたたまるのが実感できるはずです。

【ブレンド】ごぼう、クコの葉、ルイボス、しょうが、フェンネル

巡 07 マルベリーベース

herbtealife

herbtealife

ミネラルが豊富なパワーハーブ4種をブレンドしているため、栄養補給に最適です。焙煎した桑の葉やすぎなを使っているので、香ばしさが感じられます。

【ブレンド】桑、すぎな、熊笹、ダンディライオン

巡 08 ルイボスベース

herbtealife

herbtealife

癖が少なく、口当たりもいいので一般的なお茶のようにいただけます。抗酸化力が高いルイボスと体を浄化するネトルを中心に、内側から体をサポートしてくれます。

【ブレンド】ルイボス、ネトル、エルダーフラワー、ペパーミント


【午後】
疲れを癒し、リフレッシュ

ハーブティー

仕事や家事の疲れが出てくる、午後の時間。
もうひと頑張りするために、ひと息ついたり、リフレッシュできるハーブティーおすすめです。
ローズやローズヒップ、エルダーフラワーなどお花を中心としたハーブは、
体をあたためてくれたり、心のバランスを整えるなど内面からサポートすることで
ほどよいリラックス効果があり、適度に体をゆるめてくれます。

体質や体調、体の敏感さは人によって異なるため、
眠気が強く出てしまう場合は、
昼食時と同じ「栄養を補い、体力・気力をキープ」してくれる
ハーブティーを引き続き飲みましょう。

おすすめのハーブティーはこちら

「チムグスイ」の提案するセルフケアシリーズのハーブティー「チューニングハーブティー」から、
午後におすすめなブレンドをピックアップしました。

温 05 ローズベース

herbtealife

herbtealife

太古より女性のホルモンケアに使われてきたハーブを使い、心のバランスを整えてくれるブレンド。月桃やローズのふくよかな香りが心地よく、やさしい甘みで心まで潤してくれます。女性特有の揺らぎを整えてくれます。

【ブレンド】ローズ、月桃、エゾウコギ、アンジェリカ、ラズベリーリーフ

温 06 エルダーフラワーベース

herbtealife

herbtealife

からだの内側からあたためてくれるエルダーフラワーなどを中心に使い、適度に体をほぐしてくれます。潤いも与えてくれるので、喉や肌の乾燥が気になるときにも最適です。味も香りも、爽やかかつほんのり甘さがあります。

【ブレンド】エルダーフラワー、リンデン、マロウブルー、カモミール

巡 09 ローズヒップベース

herbtealife

herbtealife

ローズヒップなど伝統的に美しさや若さの維持に使われてきた植物たちを使っているのが特徴。肌を内側からサポートし、整えてくれます。ローズヒップの酸味、ローズの甘みは主張が少なく、赤紫蘇入っているのでほどよい野草感が生まれています。

【ブレンド】ローズヒップ、ローズ、ローズマリー、赤紫蘇


夕食前・夕食後~睡眠前
体と心をゆるめ、上質な睡眠へ

ハーブティー

1日の最後には、体をゆるめるハーブティーをいただきましょう。
日中の緊張をほぐすことでリラックスした状態をつくり、
心地のいい眠りに導いてくれます。
カモミールやラベンダー、パッションフラワー、エルダーフラワーなど
やさしい香りと、自然な甘みが感じられるハーブを中心に使われているものがおすすめ。
眠る直前に飲んでも、すぐにリラックス効果が表れるわけではないので、
夕食前や夕食後からゆっくり時間をかけて飲み、しっかり体をゆるめましょう。

また部屋の明かりを小さくすることで、
睡眠ホルモンといわれるメラトニンが分泌されやすくなるので、
間接照明などを使って環境を整えることも相乗効果を与えてくれます。

おすすめのハーブティーはこちら

「チムグスイ」の提案するセルフケアシリーズのハーブティー「チューニングハーブティー」から、
夕食前・夕食後~睡眠前におすすめなブレンドをピックアップしました。

緩 01 カモミールベース

herbtealife

herbtealife

眠りを誘うハーブの代表であるカモミールをはじめ、ゆるめる力が強いハーブを中心に使ったブレンド。過緊張で肩の力が抜けにくい方におすすめです。自然な甘みと香りが美味しく、浮かぶ小花が可愛らしくて見た目も楽しめます。

【ブレンド】カモミール、ラベンダー、パッションフラワー、エルダーフラワー、セントジョーンズワート

緩 02 リンデンベース

herbtealife

herbtealife

シトラス系のハーブを加えることで、お花をベースにした味が苦手な方でも飲みやすくなるよう、考えられたブレンド。香りは甘やかながらも、後味はほんのり酸っぱく爽やかで、すっきりといただけます。

【ブレンド】リンデン、カレンデュラ、エルダーフラワー、レモンバーベナ、ローズヒップ、セントジョーンズワート

緩 03 レモンバームベース

herbtealife

herbtealife

体をゆるめつつ、消化器系を一緒にケアしてくれるブレンド。爽やかなシトラス系のハーブを中心に使いつつ、ほのかに甘さが感じられるブレンドに。やわらかい酸味で、すっきりほっとする美味しさです。

【ブレンド】レモンバーム、レモンバーベナ、ペパーミント、オレンジフラワー、レモングラス


「チューニングハーブティー」について

「チムグスイ」が提案するセルフケアシリーズの一つ「チューニングハーブティー」は、植物の力がもたらす効能を「緩(KAN)」、「温(ON)」、「巡(JUN)」、「醒(SEI)」と四つのカテゴリーに分かれ、心と体の状態に合わせて、ハーブティーを選ぶことができます。
使われているハーブは、すべてオーガニック栽培や自生のもの(農薬不使用)、残留農薬をチェックして非検出のものです。
飲みやすさも重視して植物療法士がオリジナルのレシピで調合しているので、美味しくいただけるのも大きな魅力。
味わいや香りもさまざまななので、自分にぴったりのものが見つかるはずです。


知っておきたいハーブティーのこと

淹れ方や飲み方、新しくハーブティーのある暮らしをはじめる前に、
知っておきたいことをQ&A形式でまとめました。


Q1.ハーブティーの淹れ方に決まりはある?

A.ハーブの形状によって、茶葉の量や蒸らし時間を調節しましょう

[カップ1杯に対する分量]
・カットが細かく、粉っぽいもの:小さじ1杯
・花丸ごとや、カットが大きいもの:大さじ1杯

[蒸らし時間]
・葉っぱや花、やわらかいもの:約3分
・実や根っこなどかたいもの:5~10分

茶葉によってはポットの下に
成分が濃くたまってしまうことがあります。
飲む前にポットを揺らし、
成分を均一にしてからカップに注ぎましょう。

[カップ1杯に対する分量]
・カットが細かく、粉っぽいもの:小さじ1杯
・花丸ごとや、カットが大きいもの:大さじ1杯

[蒸らし時間]
・葉っぱや花、やわらかいもの:約3分
・実や根っこなどかたいもの:5~10分

茶葉によってはポットの下に成分が濃くたまってしまうことがあります。
飲む前にポットを揺らし、成分を均一にしてからカップに注ぎましょう。

Q2.何煎目まで飲める?

A.二煎目以降も成分が残っていれば飲んでもOK

ハーブティーはハーブの成分を
取り入れることが目的。
二煎目を淹れたときに色や風味が残っていれば、
まだ成分を得ることができます。

ハーブの種類にもよりますが、
ハーブティーは一煎目の時点で、
3~10分ほどしっかり抽出してからいただくお茶です。
ほとんどの成分が一煎目で抽出されてしまっているので、
一煎目を美味しく、しっかりいただくのが一番です。

ハーブティーはハーブの成分を取り入れることが目的。
二煎目を淹れたときに色や風味が残っていれば、まだ成分を得ることができます。

ハーブの種類にもよりますが、ハーブティーは一煎目の時点で、3~10分ほどしっかり抽出してからいただくお茶です。
ほとんどの成分が一煎目で抽出されてしまっているので、一煎目を美味しく、しっかりいただくのが一番です。

Q3.ホットとアイス、どちらで飲むのがいいですか?

A.ハーブの成分を取り入れるという意味では、冷たくても同じ。
ただ、あたたかい方が、体に負担なく成分を摂ることができます

ハーブの成分を取り入れるという点では、
ホットもアイスも同じです。
ただ冷たい飲み物が体に入ること自体が、
体が冷えやすい人にとっては
マイナスに働いてしまうので、
おすすめはしていません。
あたたかいまま飲む方が相乗効果で、
体にとって成分を負担なく摂ることができます。

水出しだと、植物の成分がしっかり抽出されないので、
アイスの場合でも熱湯で抽出したものを
冷やして飲みましょう。

ハーブの成分を取り入れるという点では、ホットもアイスも同じです。
ただ冷たい飲み物が体に入ること自体が、体が冷えやすい人にとってはマイナスに働いてしまうので、おすすめはしていません。
あたたかいまま飲む方が相乗効果で、体にとって成分を負担なく摂ることができます。

水出しだと、植物の成分がしっかり抽出されないので、アイスの場合でも熱湯で抽出したものを冷やして飲みましょう。

Q4.ハーブティーに「飲みすぎ」はありますか?

A.約600~800mlを目安にしましょう

ハーブの種類は数多くあり、特徴もさまざま。
体への刺激が強いハーブがブレンドされている場合は、
飲む量に気をつける必要があります。
またハーブの種類だけではなく、
体調や体質によっても飲む量は調節を。
腎臓が弱い方の大量摂取は控えるのがおすすめです。
この特集内で紹介しているハーブティーは、
刺激がマイルドなものばかりなので、
600~800mlほどなら飲んで大丈夫です。

ハーブの種類は数多くあり、特徴もさまざま。
体への刺激が強いハーブがブレンドされている場合は、飲む量に気をつける必要があります。
またハーブの種類だけではなく、体調や体質によっても飲む量は調節を。
腎臓が弱い方の大量摂取は控えるのがおすすめです。
この特集内で紹介しているハーブティーは、刺激がマイルドなものばかりなので、600~800mlほどなら飲んで大丈夫です。

Q5.ハーブティーを飲むうえでの注意点はありますか?

A.妊娠授乳中、服薬中、疾患などがある場合は医師に相談してからお飲みください

ハーブティーはハーブが持つ薬効を得ることができます。
しかし体調や体質、ハーブの種類によっては、
それらの成分が体調に思わぬ影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
妊娠中や基礎疾患があったり、服薬中の場合、アレルギーがある場合は
医師に相談してから飲むようにしてください。



シェアする: