私たちが比べてみました 暮らしの道具、徹底比較
エプロン編
2020年2月公開
料理や掃除、ガーデニングなどの日々の家事全般に欠かせない「エプロン」。
汚れから洋服を守るために身に着けるものですが、
お気に入りのエプロンは、家事をするモチベーションを上げてくれもします。
かたちや素材、長時間着ていても疲れないか……。
毎日身に着けるからこそ着心地よく、素敵なデザインの1枚が欲しいもの。
今回は、エプロンに強いこだわりを持つスタッフ3人が
cotogotoで扱う4種類のエプロンを比べてみました。
比べるアイテム
スタッフの紹介
シュリ
30代、夫と子どもと3人暮らし。
子どもの保育園行事でエプロンが必要になることもあり、
機能性はもちろん、デザインを重要視している。アヤノ
30代、夫と子ども2人と4人暮らし。
自作でつくり、長年愛用しているほど
エプロンの着心地にこだわりあり。ショウコ
20代、1人暮らし。
cotogotoオンラインショップの撮影で
スタイリングを担当するフードコーディネーター。
自宅でも仕事でもエプロンは手放せない。
どんなエプロンを使っていますか?
▲身に着けやすく、デザインも素敵なエプロンは、家事のモチベーションを上げてくれます。
左から「ワークエプロン(UTO)」の「ブラック」と「カーキ」を着用。
シュリ
私はリネン100%のエプロンを4年間くらい使っています。
かたちは、肩にかけて背中で紐をクロスさせ、腰紐は前で結ぶタイプ。
首にかけて身に着けるタイプは、首紐があるのが気になったり、
肩が凝るので今のタイプを選びました。
生地もリネンだからやわらかくて、ガシガシ洗えて助かってます。
デザインはシンプルで、
ビタミンカラーの黄色が全体のアクセントになっていてお気に入りです。
主に料理中に使っていますが、子どもの保育園行事などで、
エプロンが必要になることもあり、
機能性だけではなく、デザインも意識して選んでいます。
一つ気になる点があるとすれば、ポケットがちょっと浅めなこと。
スマートフォンを入れて、しゃがんだりすると落としてしまうことが多いので
ポケットは深めが安心なのかな、と思っています。
アヤノ
私は、10年以上自作したエプロンを愛用しています。
かたちは、上半身部分がないギャルソンエプロン。
身長が168cmと高く、料理をしているとキッチン台に対して前傾姿勢になって
姿勢が悪くなるせいで肩が凝りやすいんです。
なので、首や肩に紐があると余計に肩が凝ってしまうので
ギャルソンエプロンのかたちを好んで使っています。
背が高いからか、上半身はあまり汚れないので
ギャルソンエプロンでも問題ありません。
たまに揚げ物などで上半身が汚れる場合は、
胸当てがついたエプロンをもう1枚持っているのでそちらを使うようにしています。
生地は、すぐに乾くように麻と綿の混合です。
2日に1度はエプロンを洗い、食器洗いのときにはエプロンを濡らしがちなので、
乾きやすさ、というのは大切なポイントだと思います。
ショウコ
私は、「ワークエプロン(UTO)」を5ヵ月ほど使っています。
フードコーディネーターの仕事では、
菜箸やキッチンバサミをポケットに入れて作業をすることが多く、
リネンなどの薄い生地だと、ポケットに穴を空けてしまうことも。
だけど「ワークエプロン(UTO)」は、帆布の丈夫な生地で
穴が空いてしまう心配はありません。
エプロン姿で人前に立つことが多いので、
機能性だけでなく、どんな服にも合わせやすいシンプルなデザインがお気に入りです。
焦げつきやトマトソースなどで汚れてしまったとしても、
それが味になって風合いが増して、なんだかかっこよく見えるんです。
ちょっと手間だな、と思うのは
洗ってから乾くのに時間がかかるところと、
アイロンをかけないとシワが目立つところですかね。
早速、エプロンを着比べてみましょう
MOKU LINEN エプロン(kontex)
▲生地にはコットンとリネンを使っているので、軽い着け心地。
首紐は太めなので、より疲れにくいのが特徴です。
「MOKU LINEN エプロン レッド(kontex)」を着用。
ショウコ
まずは、「MOKU LINEN エプロン(kontex)」を着てみましょう。
かたちを見ると一般的なエプロン、という印象。
首にかけるタイプで肩が凝りそうだな、と思いましたが
生地がコットンとリネンで軽く、首紐が太くて首が疲れにくいので
長い時間身に着けていても快適です。
アヤノ
コットンやリネンの素材の利点は軽いだけではなく、
エプロンが乾きやすいところ。
表地は速乾性のあるリネン、裏地は吸水性の高い綿パイルでつくられていて、
濡れた手をエプロンで拭いたとしても、すぐ乾いてくれそう!
私は食器洗いのときにエプロンを濡らしがちなので、
乾きやすいのはうれしいポイントです。
▲腰の部分で内側に折り込めばギャルソンエプロンとしても身に着けられます。
「MOKU LINEN エプロン カーキ(kontex)」を使用。
シュリ
「MOKU LINEN エプロン(kontex)」は
胸当てがあるタイプとしても身に着けられますし、
エプロンを腰部分で折ればギャルソン風にも身に着けられて
2パターンの着方を楽しめます。
生地が薄く、やわらかい素材なので、折ってもごわごわせずに
むしろフィット感がありますね。
アヤノ
私みたいに普段はギャルソンエプロンを愛用してる人にはうれしい!
揚げ物など上半身が汚れる可能性があるときに
胸当てがあるエプロンとしても使えるのがいいですね。
▲「MOKU LINEN エプロン(kontex)」は全7色展開。
左から「レッド」、「イエロー」、「ブルー」、「グレー」
「チャコールグレー」、「カーキ」、「ネイビー」
シュリ
ポケットは十分な深さがあるので、しゃがんだときに
スマートフォンなどを落とす心配もなさそうでいいですね。
アヤノ
カラーバリエーションも全7色と豊富で選ぶ楽しさがありますね。
今までのエプロンは、落ち着いた色合いのものが多かったので、
明るい色でモチベーションを上げたいときにはいいかもしれません。
それに、5,000円(税抜)と価格もお手頃なので
何枚か揃えて、その日の気分で使い分けるのも楽しそうです。
フランスエプロン(UTO)
▲「フランスエプロン(UTO)」の後ろ姿。前で腰紐を結べば、
お尻までしっかりカバーしてくれます。「ホワイト」を着用。
シュリ
次は、「フランスエプロン(UTO)」を着てみましょう。
「ホワイト」はリネン100%、
「インディゴコットンリネン」は、コットン65%、リネン35%と
使っている生地に多少違いはありますが、どちらも軽いですね!
▲「フランスエプロン(UTO)」」の首紐。写真は「ホワイト」。
アヤノ
かたちはコンテックスと同じで首にかけて着るタイプ。
168cmの私の身長でひざ下くらいの着丈で、
身幅も背中側までぐるりと包み込んでくれるほど広いので、
汚れからしっかり守ってくれそうですね。
ショウコ
ただ、首紐が細くてちょっと重さを感じますが、
腰紐を前で結べば腰で支えるからそこまで重さを感じなくなりました。
▲「フランスエプロン(UTO)」の着用例。
左は腰紐を後ろで結んだ場合。Aラインが美しく見えます。
右は腰紐を前で結び、ポケットの口を閉じるように身に着けた場合。
スタイリッシュな印象になります。どちらも「ホワイト」を着用。
写真は身長164cmのスタッフが着たところ。
シュリ
デザインを見てみると、「フランスエプロン(UTO)」は
腰紐の結び方で印象を変えられそう。
腰紐は前で結ぶとスタイリッシュな印象に、
後ろで結べばAラインのシルエットがきれいに出ます。
全体的にエレガントな雰囲気のエプロンなので、
来客があったときにいいかもしれませんね。
▲「フランスエプロン(UTO)」のポケット。
大きく、深いかたちが特徴的です。「ホワイト」を使用。
アヤノ
そして特徴的なのが、中央についた大きなポケット。
大きく、深いエプロンは昔のフランスのワークエプロンの特徴のようです。
エプロン全体のアクセントにもなるし、
スマートフォンはもちろん、メモ帳などもしっかり入りそうですね。
大きいけど、二つに分かれているので、
ものを入れてもバラバラしなさそう。
ポケットによくものを入れる場合には少し上の位置を意識して
ポケットの口を閉じないように腰紐を結びます。
あまり使わない場合には、ポケットを上にずらして
口を閉じるように腰紐を結べばスタイリッシュな着方ができるだけでなく、
洗い物などで濡れやすいお腹まわりを二重にカバーできるので安心です。
ワークエプロン(UTO)
シュリ
次に試着するのは帆布でできた「ワークエプロン(UTO)」。
手にしてみると一番重さを感じてしまうので、
長時間身に着けていると疲れてしまうような気がしますがどうでしょうか。
▲「ワークエプロン(UTO)」を身に着けたときの後ろ姿。
背当てだけではなく、紐を通す部分も摩耗しにくい牛革でつくられています。「カーキ」を着用。
アヤノ
実際に身に着けてみると、思っていたより軽いですね。
確かに重さはありますが、
家事などをしていて気になるほどの重さではありません。
これまでの2商品と違い、肩にかけるタイプなので
重さが分散されているのかもしれませんね。
それに、牛革の背当てを自分に合った場所に調節すれば、
エプロンがしっかりフィットするので重さを感じにくいのかもしれません。
ショウコ
牛革の背当てのおかげでしっかりフィットするから、
肩紐がずり落ちることもないんです。
ただ、自分の体に合うよう調節するので、
着脱にちょっと時間がかかってしまい、
頻繁に脱ぎ着する場合には手間に感じてしまうかもしれません。
▲合わせる服を選ばないシンプルなデザインが魅力です。
「ワークエプロン(UTO)]を着用。左から「イエローブラウン」、「ホワイト」。
▲「ワークエプロン(UTO)」のポケットには、ポケットには「パッカリング」という
シワやツレを生じさせる加工を施しています。「イエローブラウン」を使用。
ショウコ
「ワークエプロン(UTO)」は、どんな服にも合わせやすい
シンプルなデザインがお気に入りです。
ポケットには「パッカリング」という加工でシワやツレを生じさせることで、
立体感が出ていて、表情豊かなのも魅力。
生地が帆布なので購入当初は体に馴染まず、かたかったんですが、
使い続けるうちにやわらかくなりました。
揚げ物をしたときの焦げや、トマトソースのシミなどが悪いものではなく、
逆に使い込んだような味になるのも好きなところです。
シュリ
胸部分のポケットには、ペンとメモ帳が入るくらいの大きさのポケットがついていて、
料理はもちろんですが、DIYや庭仕事をする人にもおすすめしたいですね。
ダブルステッチで丈夫に縫製されているので、
ポケットに園芸用のハサミなどを入れておいてもいいですし、
生地もしっかりしているので刃物を使う場合も安心です。
ショウコ
厚手の帆布なので乾きにくいのが少し手間ですね。
加えて洗濯後は少しシワが目立つので、
気になる人はアイロンをかけるといいと思います。
kapoc/割烹着 (増見哲株式会社)
▲もう一枚洋服を着ているかのように身に着けられる「kapoc/割烹着(増見哲株式会社)」。
「ナチュラル」を着用。
アヤノ
最後に「kapoc/割烹着(増見哲株式会社)」を着てみましょう。
エプロンとは違い、着てみると服を一枚重ね着したような感じ。
重さは今回の4種類のエプロンの中で一番ありますが、
洋服をもう一枚着ているかのように体に馴染むので、
長時間身に着けていても疲れにくいです。
▲腰紐を前で結ぶと、ウェストがきゅっと締まってスマートな印象に。
「kapoc/割烹着 ネイビーブルー(増見哲株式会社)」を着用。
シュリ
腰紐を前で結ぶとスマートな印象になるだけでなく、
よりフィット感が増して動きやすくなります。
掃除などで立ったり、しゃがんだりといった動作が多くなる場合には
このように身に着けるのがよさそうですね。
▲腰紐だけではなく、背中にはボタンで固定する紐もあるので
よりフィットします。「kapoc/割烹着 ネイビーブルー(増見哲株式会社)」を着用。
ショウコ
生地もリネンでできているから、
洗ってもすぐ乾いて、シワが目立ちにくいのもうれしいですよね。
少し厚手ですが、良質なリネンなので
夏は風通しよく、冬になるとあたたかいという
一年通して使えるのもポイントです。
▲胴回りも腕周りもゆったりとしたつくりなのに、
やぼったさを感じません。「ナチュラル」を使用。
アヤノ
体へのフィット感や肩こりのことを考えると
割烹着がいいかな、と考えていた時期がありましたが、
野暮ったさが好きになれなくて……。
だけど、「kapoc/割烹着(増見哲株式会社)」のデザインは、
その野暮ったさがなくて、なんだかおしゃれ。
腕周りも余裕があるんだけど、ダボっとした感じではなくて
おしゃれに着こなせます!
シュリ
洗い物のときなど、袖が落ちてこないように腕にはリブがついていて
機能性もしっかり考えられていますね。
ポケットは、スマートフォンを入れる用に小さいものと
その他のものが入れられるように大きいものの二つつき。
前後逆に身に着ければ、ワーキングコートとしても羽織れて
使い勝手のよさは抜群です。
最後に、エプロンの違いをまとめてみました
アヤノ
「MOKU LINEN エプロン(kontex)」は、
リネンとコットンでできているので軽く、速乾性に優れているのが魅力。
濡れた手を拭いたり、洗い物でエプロンが濡れてしまってもすぐに乾いてくれます。
胸当てがあるエプロンと、腰部分で折ってギャルソン風のエプロンという
2タイプで身に着けることができます。
普段はギャルソンタイプで身に着けて、
揚げ物など上半身が汚れる場合には胸当てがあるタイプにすれば
わざわざエプロンを2枚用意する必要もなくなるので
ギャルソンタイプのエプロンを好んで身に着けている人におすすめです。
他にも、カラーバリエーションが全7色と豊富で選ぶ楽しさがあります。
シュリ
「フランスエプロン(UTO)」は、デザインのエレガントさが際立ちます。
腰紐は前後どちらで結んでも問題はありませんが、
結ぶ位置で印象が変わるので
その日の気分によって着け方を変えてみるのも楽しいかもしれません。
腰紐を前で結ぶ場合は、ポケットの使用頻度で結ぶ位置を変えるのがよさそう。
ポケットに物をよく入れる場合は、
腰紐をポケットの口に重ならないように。
ポケットをあまり使わない場合は、ポケットの口を閉じるように腰紐を結べば
スタイリッシュに着こなせますよ。
着丈・身幅が十分にあり、しっかり体を包み込んでくれて
汚れから守ってくれる安心感があるのもうれしいところ。
ショウコ
帆布生地で丈夫な「ワークエプロン(UTO)」は、
今回のエプロンの中では手にしてみると重さがありますが、
実際に着てみると牛革の背当てが支えてくれるので思ったほど重さを感じません。
丈夫な帆布を使っているため、
ハサミなどの刃物をポケットに入れていても穴が空く心配がなく、
胸のポケットにはメモ帳やペンを入れるスペースがあるので、
DIYや庭仕事をする人におすすめしたいエプロンです。
デザインもどんな服にも合わせやすく、
だんだん自分の体にフィットしてやわらかくなっていく
経年変化も楽しめます。
アヤノ
最後に「kapoc/割烹着(増見哲株式会社)」は、
一枚服を重ね着したかのような着心地で
長時間身に着けていても疲れず、体へのフィット感は抜群。
腕をまくってもずり落ちてこない腕部分のリブや
ゴシゴシ洗えるリネンを使っているので汚れても安心だったり、機能性は抜群です。
加えて、割烹着特有の野暮ったさがないおしゃれなデザインなのがポイント。
18,000円(税抜)とお値段は張りますが、
大事に長く使っていこうと思えば安いぐらいかもしれません。
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MOKU LINEN エプロン(kontex)
材質:
綿60%、リネン40%
サイズ:
フリーサイズ
エプロンの幅:約85cm
前中心丈:約82cm
首紐長:約74cm
腰紐長:約83cm
重量:
詳しくはこちら
約200g
備考:
洗濯機:○(30度まで) 漂白剤:× タンブラー乾燥:△
アイロン:◯ ドライクリーニング:×
【特徴】
・コットンとリネンを使ったタオル地で軽く、
速乾性・吸水性に優れている
・胸当てエプロンタイプ、ギャルソンエプロンタイプの
2パターンで身に着けられる
・全7色とカラーバリエーションが豊富
【価格(税抜)】
5,000円
フランスエプロン (UTO)
重さ:
詳しくはこちら
ホワイト 約310g
インディゴコットンリネン 約200g
備考:
洗濯機:〇(30℃まで) 漂白剤:× 自然乾燥:〇(日陰のつり干し)
タンブラー乾燥:× アイロン:〇 ドライクリーニング:〇
【特徴】
・着丈・身幅が十分にあり、
体を包み込んで汚れからしっかり守ってくれる
・エレガントなデザイン
・腰紐を結ぶ位置で印象が変わり、
その日の気分で着け方を変えられる
【価格(税抜)】
13,000円
ワークエプロン (UTO)
重さ:
詳しくはこちら
約265g
備考:
洗濯機:△ 漂白剤:× 自然乾燥:陰干し タンブラー乾燥:×
アイロン:△ ドライクリーニング:×
【特徴】
・丈夫な帆布生地で
DIYや庭仕事などにもおすすめ
・シンプルなデザインで
どんな服にも合わせやすい
・牛皮の背当てが支えてくれるので
疲れにくい
【価格(税抜)】
10,000円
kapoc/割烹着 (増見哲株式会社)
※「kapoc」は取扱終了です。後継品は「kapoc 2nd.」になります。重さ:約470g
備考:
洗濯機:〇 漂白剤:× タンブラー乾燥:×
アイロン:〇 ドライクリーニング:〇
【特徴】
・服を一枚着たようなフィット感で
長時間身に着けていても疲れない
・腕のリブのおかげで洗い物のときなど
袖が落ちてこない
・割烹着特有の野暮ったさがなく、
おしゃれなデザイン
【価格(税抜)】
詳しくはこちら
18,000円