管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2017 清明
2017年4月公開
二十四節気は、「清明(せいめい)」の頃に。
清らかで明るく、生き生きとした様子を表した名の通り、
暖かな春らしい日が増え、新年度のはじまりに胸が弾みます。
八百屋の軒先には、生命力に溢れた春野菜が。
この時季ならではの春の味覚を存分に楽しみたいですね。
清明の献立
あさりのむき身入り
鶏団子と春野菜のスープ
調理時間:25分
243kcal(1人分)
旬のあさりの出汁が体に沁みる、優しい味のスープです。
新ゴボウや春キャベツといった春の野菜の瑞々しい味わいもポイント。
あさりや野菜の食感も楽しい一品です。
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材料:2人分
(鶏団子)
鶏ひき肉…150g
あさりのむき身…75g
おろししょうが…小さじ1/2
万能ネギ(小口切り)…2本分
塩…小さじ1/6
片栗粉…大さじ2
新ごぼう…20cm分(40g)
春キャベツ…1枚
クコの実…好みで適宜
ごま油…小さじ1/2
水…カップ2と1/2
酒…カップ1/4
しょうゆ…小さじ2/3
つくりかた
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1.
あさりのむき身をざく切りにします。一つの身を3等分が目安です。
【ポイント】
あさりはざく切りにすることで、スープにあさりの旨味が出やすくなります。
また、むき身ではなく殻付きのあさりの場合は、砂抜き後にラップをかけて、電子レンジで20~30秒加熱して殻から外してください。 -
2.
ボウルに鶏団子の材料を入れ、粘りがでるまでよく練ります。
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3.
ごぼうは泥を洗って皮ごとささがきに、春キャベツは一口大にちぎります。
【ポイント】
新ごぼうはアクが少ないので、アク抜きは不要です。 -
4.
鍋にごま油をしいてごぼうを入れ、焼き色がつくまで弱火でじっくり炒めます。クコの実、水、酒、しょうゆを入れて煮立て、直径3cm程度に丸めた2を入れて煮ます。
【ポイント】
ごぼうをごま油で焼いて焼き色をつけることで、香ばしい香りと味がスープに加わります。 -
5.
鶏団子を箸先で触って表面に弾力が出てきたら、さらに5分ほど煮ます。あさりの出汁がしっかり出たらキャベツを加え、しんなりしたら火を止めて完成です。
栄養のまめ知識
*あさりは、旬の春先にはタウリンやベタインなどの旨味成分が増し、味も一層よくなります。タウリンは、コレステロールや血圧を下げたり、肝機能を強化する働きが。また、豊富に含まれるビタミンB12と鉄には、貧血を防ぐ作用があります。
料理に使った器や道具
美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター
香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。
HP:http://bisaijimasumi.com/