管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2017 処暑
2017年8月公開
二十四節気は「処暑(しょしょ)」を迎え、
少しずつではありますが朝晩に涼しい風を感じるようになりました。
スーパーの店先をのぞけば、秋刀魚や梨など秋の味覚が並びはじめています。
季節は着実に秋に移り変わっているのです。
処暑の献立
青唐辛子チーズスープ麺
調理時間:20分
597kcal(1人分)
野菜とシーフードの出汁がたっぷり染み出た、
奥深く濃厚な味わいのスープ麺です。
青唐辛子の辛さと、チーズと牛乳のまろやかさが見事にマッチ。
ひやむぎにとろりと絡んで、後引く美味しさです。
今回はそうめんより太めのひやむぎを使いましたが、
お好みでそうめんや春雨、フォーなどでも美味しくいただけます。
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材料:2人分
ひやむぎ(乾)…150g
シーフードミックス(冷凍)…200g
青唐辛子…6~8本(15~20g)
赤ピーマン…2個(60g)
しいたけ…2個(30g)
ヤングコーン…4本(40g)
プロセスチーズ…36g
牛乳…400ml
水…100ml
鶏がらスープの素…小さじ4
(トッピング)
ゆで卵…1個
万能ネギ…適宜
※辛い料理が苦手な方は、青唐辛子の本数を減らして辛さを調整してください。
つくりかた
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1.
青唐辛子、しいたけ(石づきは取る)、ヤングコーンは縦半分に切ります。赤ピーマンは縦半分に切って種とワタを除き、縦に8等分します。
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2.
鍋に水、鶏がらスープの素を入れて火にかけます。
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3.
沸騰したら中火にしてシーフードミックス(凍ったまま)、1を加え、蓋をして5分ほど蒸し煮にします。
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4.
2に小さくちぎったプロセスチーズを加えてよく混ぜます。
【ポイント】
チーズはしっかりと混ぜ溶かしてください。かき混ぜた時に塊が残っていなければOKです。チーズは均一に液体に溶かすため、プロセスチーズを使ってください。 -
5.
チーズが完全に溶けたら牛乳を加え、煮立つ直前まで温めます。別の鍋でかために茹でておいたひやむぎを水気を切って加え、さっと煮ます。ひやむぎが温まったら火を止めて器に盛り、半分に切ったゆで卵、万能ネギを添えます。
【ポイント】
牛乳は煮立てると、分離して味が落ちます。温める時は煮立たせないように注意しましょう。
栄養のまめ知識
*まだまだ暑くて、調理するのが億劫になる処暑の頃。つい簡単な麺料理が多くなってしまう……という方も多いかと思いますが、栄養が偏ると夏バテを起こしやすくなります。
このメニューでは、夏バテのだるさや疲労感を解消する「タンパク質」や「ビタミンB群」、発汗で失われがちな「カルシウム」や「カリウム」をしっかり摂ることができます。
・牛乳、チーズ……タンパク質、ビタミンB群、カルシウム
・青唐辛子、ヤングコーン、赤ピーマン……ビタミンB群、カリウム
美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター
香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。
HP:http://bisaijimasumi.com/