私たちが比べてみました 暮らしの道具、徹底比較

炊飯の鍋編

2017年9月公開

新米の季節がやってきました。
美味しいご飯が食べたいなら、
お米だけでなく、炊くための道具選びも重要です。
自動で炊ける炊飯器もいいけれど、
鍋なら細かく加減を調整できて、自分好みの味を追求できます。
美味しく炊飯できると人気の、
2つの土鍋と、1つのアルミ鍋を比べてみました。

スタッフの紹介

  • ミズキ

    20代、未婚。
    1人暮らし。
    一口ガスコンロの狭いキッチンなのに、
    鍋をはじめとするキッチンツールが大好き。

  • ナオミ

    30代、既婚。
    夫と娘と3人暮らし。
    お米は塩麹を入れて炊くなど、
    食をはじめとする暮らし全般へのこだわりが強い。

  • アミ

    20代、未婚。
    彼と2人暮らし。
    最近「無水鍋」を購入して、蒸し野菜づくりに夢中。
    他の使い方も模索している。

  • ミナミ

    20代、未婚。
    1人暮らし。
    学生時代、おにぎり屋さんでアルバイトをしていたほどの、お米好き。
    使い勝手のいい炊飯の鍋を探し中。

いつも何でご飯を炊いていますか?

ナオミ

私は1年ほど前に母から「かまどさん 2合」をもらって使っています。
我が家は白米派と玄米派がいるので、
白米は毎日「かまどさん」で2合、
玄米は数日に1回、圧力鍋で5~6合まとめて炊いています。
やっぱり玄米は圧力鍋の方が楽なのですが、
白米は土鍋で炊くと、米粒にゆっくりと火が通って、ふっくら、つやつや!
娘は炊飯器のご飯は食べられない、って言っているくらいです。

ミナミ

土鍋ご飯、本当に美味しいですよね~。
私は一人暮らしをはじめたとき、炊飯器がなくて、
もらいものの土鍋でご飯を炊いていたのですが、本当に美味しくって。
でも、その土鍋がとにかく重くて大きくて使いづらかったので、
友達から炊飯器をもらってからは、炊飯器を使うようになってしまいました。
もちろん美味しいご飯を炊ける炊飯器もたくさんありますが、
我が家のような単身者用の炊飯器だと、土鍋の美味しさには敵わなくて。
美味しいだけじゃなく、使い勝手もいい鍋が欲しいです……。

アミ

我が家も、楽に炊けることを優先して、
長年安い炊飯器を使っていました。
でも最近、蒸し野菜をつくりたくて「無水鍋 24cm」を購入し、
せっかくだからとご飯を炊いてみたんです。
そしたら、美味しかったのはもちろんですが、
意外と手間いらずでびっくりしました!
鍋での炊飯って面倒なイメージでしたが、
慣れれば火加減も楽だし、炊き上がりまでの時間も炊飯器よりやや短くなりました。

ミズキ

私は、3年ほど前から土鍋でご飯を炊き始めました。
最初は続くか不安だったので、まずは手持ちの小さな土鍋を使っていましたが、
吹きこぼれやすくて不便で。
それでも半年以上続いたので、「ごはんの鍋 3合 白」を購入。
一人暮らしの狭いキッチンでも場所をとらない収納性と、
残ったご飯が入ったまま冷蔵庫で保存して電子レンジにもかけられる機能性、
そしてインテリアになじむおしゃれなデザインに惹かれました。
でもその1年後に、煮物や蒸し料理用に「無水鍋 24cm」を買って、
ご飯を炊いてみたら、私は「無水鍋」で炊いたご飯の方が好みで……。
ここだけの話、最近はめっきり「無水鍋」でばかり炊いています。

ナオミ

鍋が変わるだけで、そんなに味に違いがあるなんて驚きです。
炊飯器はやっぱり楽だし、お菓子づくりなどにも使えて便利だと思いますが、
鍋で炊けば火加減や時間の調整で味を変えられるし、
パリパリのおこげも味わえるのが魅力ですよね。
ご飯の美味しさにこだわるなら、やっぱりいい鍋が欲しいところです。

早速、鍋を比べてみましょう

実際にお米を炊いてみました


▲左から「かまどさん」、「無水鍋」、「ごはんの鍋」の取り扱い説明書。
「かまどさん」と「無水鍋」には、おすすめのレシピもたくさん掲載されています。

ミズキ

早速、3つの鍋でお米を炊いてみましょう!
水加減、火加減、そして加熱と蒸らしの時間は、
それぞれの鍋に付属する取扱説明書に従います。

▲鍋ごとの加熱と浸水時間一覧。

アミ

炊飯にかかる時間は、そこまで大差ありません。
それに、味の好みにあわせてもっと短くしたり長くしたりできるので、
この時間はあくまで目安といったところでしょうか。
実際、私は好きな料理家さんおすすめの時間配分で炊いているので、
もっとはやく出来上がりますよ。

▲「無水鍋」を火にかけているところ。

ミナミ

加熱を始めてみると、
「無水鍋」は5~6分程度で、沸騰の合図である蓋がカタカタと鳴りました!
ゆっくり熱を通す土鍋に対して、
熱伝導率の高いアルミ鍋ならではのスピードです。

▲「かまどさん」を火にかけているところ。

ナオミ

「かまどさん」は10分過ぎたあたりで、蒸気が出始めて沸騰しました。
そのまま1~2分経って火を止めるまで、
一度も火の調整をしなくていいので楽チンです。

▲「ごはんの鍋」を火にかけているところ。

ミズキ

「ごはんの鍋」は、12~15分程度で蒸気が出てきて沸騰。
3合の鍋で3合炊くなど、鍋いっぱいに炊いているときに沸騰すると、
蓋の上までぶくぶくと溢れてきます。
「ごはんの鍋」は吹きこぼれにくいかたちなのですが、
とにかくコンパクトにつくられているので、
気付いたらぎりぎりまで溢れてきて、ひやっとすることも。
目を離さないように、注意が必要ですね。

▲蒸らしが終わり、「かまどさん」の蓋を開けたところ。

ミナミ

加熱が終わり、そのまま蒸らしたら、いよいよ蓋を開けます。
どの鍋も美味しそうに炊けていますが、
特に「かまどさん」と「無水鍋」で炊いたお米はツヤツヤで
水分の膜に覆われているみたい!
早速いただいてみましょう。

味の違いはどうですか?


アミ

「かまどさん」で炊いたご飯は、
まさに、昔ながらのかまどで炊いたご飯の美味しさ!
もっちりとしていて、とても甘みが強いです。
私はこのご飯が一番好きかな。

ナオミ

私は「無水鍋」で炊いたご飯が好みでした!
甘みは「かまどさん」の方が強いけれど、
ツヤツヤしていて粒が立っている感じ。

ミズキ

わかります!私は普段かためのご飯が好きなのですが、
「無水鍋」は水の量にかかわらず、
お米の一粒一粒がしっかり独立している感じで、なんだか好みなんです。
「ごはんの鍋」のご飯も、
土鍋で炊いたご飯だな~と感じる美味しさですが、
「かまどさん」の方がふっくらしているような。
特にご飯が冷めてきたときに、「ごはんの鍋」のご飯の方が
かたくなるのが早いように感じました。

ミナミ

味の好みは人それぞれなので優劣をつけるのは難しいですが、
美味しさでは「かまどさん」と「無水鍋」が人気のようですね。

使い勝手も重要です


▲「ごはんの鍋」はそのまま冷蔵庫や電子レンジに入るコンパクトさが人気です。

アミ

「ごはんの鍋」がすごいのは、その使い勝手のよさ!
コンパクトだから、残りは鍋ごと冷蔵庫へイン。
そのまま電子レンジでの温め直しも可能なんです。
他の鍋ではできない、「ごはんの鍋」ならではの機能ですね。

ミズキ

朝炊いたご飯を鍋ごと冷蔵庫で保存して、
そのまま夜はチンするだけ、という使い方ができて、本当に便利です。
「ごはんの鍋」も「かまどさん」も、
調湿効果でご飯をべたつかずに保存できますが、
とは言えやっぱり一番美味しいのは、炊き立て。
食べ切れなかった分は、面倒でも早めに冷凍してしまうことが一番のように思えます。
また、アルミ製の「無水鍋」は調湿効果はないので、
炊いたらすぐに取り出さないと、ご飯が鍋にべったりくっついて取れなくなります。

▲重さ一覧。(特に土鍋は重さに個体差がありますので、参考程度にご覧ください。)

ナオミ

「ごはんの鍋」は、場所をとらず、収納しやすいところも素敵ですよね。
「かまどさん」は、肉厚で保温性に優れているのがメリットな反面、
重たいのがたまにキズ。
特に「5合」は約5kgもあって、ちょっと持ち上げるのも大変な重さです。
また、蓋が二重でパーツが多いのもちょっと不便で、
炊きあがった後、中蓋の置き場にいつも困ります……。

アミ

土鍋に比べると「無水鍋」は軽くていいですね。
蓋はS字フックなどで吊り下げて収納も可能。
そして何と言っても、最大で「20cm」なら4合、
「24cm」なら6.5合も炊くことができます!
具だくさんの炊き込みご飯や、鶏肉をご飯の上に丸ごとのせて炊いたカオマンガイなども
たっぷりつくれるのが嬉しいですね。

耐久性とお手入れ方法も見てみましょう


アミ

土鍋は、使いはじめに米の研ぎ汁などを煮立てて細かい気孔を埋める
「目止め」を行う必要がありますよね。
アルミ鍋の場合も米の研ぎ汁で煮ることで、黒ずみを防ぐことができます。
付属の取り扱い説明書を見ながら、最初に1回だけ行えばいいので、
そんなに手間ではありませんが、忘れないように気を付けないといけませんね。

▲ミズキさんが1年ほど使った「無水鍋」。

ミナミ

「無水鍋」はアルミ製だから、割れや欠けの心配がないのがいいですね。
使い込むまれたものは傷や黒ずみなどが目立ちますが、
それも味わいになっていてかっこいいです。

ミズキ

私は黒ずみや汚れが気になってきたら、
スチールタワシにクリームクレンザーを付けてごしごし磨いていますよ。
傷や破損などを気にせずに、ガシガシ使えるのがいいですよね。

アミ

無水鍋は親子二代で受け継いで使っている話も聞きますが、
ちょっとしたお手入れで、長く丈夫に使えるところが魅力です。
お手入れのしやすさ、耐久性では「無水鍋」が便利ですね。

▲ミズキさんの「ごはんの鍋」。本体の縁が大きく欠けてしまい、接着剤でくっつけて使用しています。

ミズキ

実は私、「ごはんの鍋」の蓋を本体の上に落としてしまって、
本体の一部が欠けてしまったんです。
また、「ごはんの鍋」を何ヵ月か使っていなかったら、
釉薬が掛かっていない蓋の裏面がカビっぽくなっていたことがあって……。
陶器だから衝撃に弱いのと、しっかり乾かさないとカビやすいなど、
アルミ鍋に比べたら取り扱いや保管方法に注意が必要です。

▲ナオミさんの「かまどさん」。よく見ると、持ち手の角の部分が小さく欠けています。

ナオミ

我が家の「かまどさん」も、気が付いたら蓋の持ち手がやや欠けているような……。
ただ「かまどさん」なら、万が一、一部パーツを破損してしまっても、
本体、上蓋、中蓋それぞれ別売りされているので、買い直すことができます。

炊飯以外に活用できるかもポイントです


ナオミ

鍋って場所をとるものだから、
やっぱり炊飯だけでなく、他の調理にも使えると嬉しいですよね。

▲「無水鍋」なら野菜から出る水分だけで無水調理ができます。

ミズキ

「無水鍋」は、蓋と本体がぴたっとくっつき密閉状態になることで、
乾物以外は素材に含まれる水分で煮たり茹でたりという
「無水料理」ができるのが一番の魅力。
栄養分が流れ出さず、素材の美味しさをぎゅっと濃縮した料理がつくれます。
しかも蓋もフライパンのように調理に使えるんです!
我が家では蓋でアクアパッツアやパエリアをつくって、
そのまま食卓に出すこともありますよ。

▲「無水鍋」は「蒸し板」とセットで茶碗蒸しなどの蒸し物にも。

アミ

煮る・炊く・蒸す・ゆでる・焼く・炒める・揚げる・オーブンとして使う、の
8役がこなせる万能っぷりがさすがです。
特に私は工房アイザワの「蒸し板」とセットで、蒸し料理に活躍させています。
蓋と本体がぴたっとくっついて蒸気を逃さず、
野菜が短時間で美味しく蒸し上がるんです。

▲「かまどさん」でアクアパッツア。和食だけでなく、洋食づくりにも活躍します。

ミナミ

「かまどさん」は、一緒に販売している書籍『ほっこり土鍋ごはん』で
多数の活用レシピが紹介されていますが、
その蓄熱力を活かしたポトフなどの煮込み料理から
プリンなどのスイーツまでつくれるんですね。

ナオミ

ただ、我が家が使っているのは「2合」なので、
3人家族の料理をつくるには少し小さくて……。
毎日ご飯を炊くのに使いっぱなしというのもあり、
実はあまり炊飯以外に活用したことがないです。
ご飯以外にも使いたいなら、「3合」か「5合」がいいのかも。

▲「ごはんの鍋」でおでん。じっくり煮込むことで、染み染みのおでんができあがりました。

ミズキ

「ごはんの鍋」も、とにかくコンパクトだから3合でも小さくて、
さらには深さもあるので、炊飯以外には使いにくいかたちだと思います。
おでんは試したことがあり、美味しくできましたが、
具を取り出しづらく苦労しました……。
また、私は「白」を使っているので色移りが不安なのと、
土鍋全般に言えることですが、
魚や肉などのにおいが残ることがあるので、それも心配で。
炊飯以外の料理にも積極的に活用したいなら、
一番のおすすめは「無水鍋」ですね。

最後に、3つの炊飯の鍋の違いをまとめてみました

ミナミ

炊飯用の鍋は欲しいけれど収納場所に困っていたり、
冷蔵庫や電子レンジでも使える便利さにこだわりたいなら、
「ごはんの鍋」がぴったりですね。

▲「ごはんの鍋」のパッケージ。かもしかのロゴが愛らしいです。

ナオミ

デザインがシンプルな北欧テイストで素敵なうえ、
おしゃれな箱に入っているから、
結婚祝いや新築祝いの贈り物にも喜ばれそう!

アミ

もっちりふっくらのお米にこだわりたいなら、
やっぱり「かまどさん」がいいのではないでしょうか。
しかも火加減いらずだから、土鍋炊飯がはじめての人でも安心ですね。

ミズキ

粒が立って、しまった感じのご飯が好き、という人は
きっと「無水鍋」で炊いたご飯が美味しく感じるはず!
他の料理もたくさんつくりたいし、
あまり鍋を増やしたくないという人にもおすすめです。
何てったって、1つの鍋で8役ですからね。
一生使える丈夫さも魅力です。

  • かまどさん (長谷園)

    素材:陶器

    サイズ:
    2合 φ21cm×H16cm(持ち手を入れるとW:26cm)
    3合 φ24cm×H18cm(持ち手を入れるとW:29cm)
    5合 φ26cm×H21cm(持ち手を入れるとW:31cm)

    重量:
    2合 約3kg
    3合 約3.6kg
    5合 約5kg

    【特徴】
    ・ふっくらと甘いお米が炊ける
    ・火加減がいらない
    ・炊飯以外の煮込み料理などにも使える
    ・パーツの別売りが可能

    【価格(税抜)】
    2合 7,500円
    3合 10,000円
    5合 18,000円
    ※陶板、しゃもじ、冊子(レシピ本)付き

    詳しくはこちら
  • ごはんの鍋 (かもしか道具店)

    素材:陶器

    サイズ:
    2合 約φ17.5×W20.5×H11cm
    3合 約φ19×W22.5×H13cm

    重量:
    2合 約1.5kg
    3合 約2.1kg

    【特徴】
    ・冷蔵庫で保存、そのまま電子レンジにもかけられる
    ・コンパクトで収納しやすいかたち
    ・北欧テイストのシンプルなデザイン

    【価格(税抜)】
    2合 白・黒 各4,800円
    3合 白・黒 各6,800円

    詳しくはこちら
  • 無水鍋 (生活春秋)

    素材:アルミニウム合金

    サイズ:
    20cm:W27.4×D20×H7.8cm(本体)+H3.4cm(蓋)
    24cm:W31.4×D24×H9.4cm(本体)+H4.2cm(蓋)

    重量:
    20cm 1.35kg
    24cm 1.78kg

    最大炊飯量:
    20cm 4合
    24cm 6.5合

    【特徴】
    ・粒の立ったお米が炊ける
    ・炊飯以外の料理にも万能に使える
    ・蓋もフライパンのように浅鍋として使える
    ・丈夫でお手入れも楽

    【価格(税抜)】
    20cm 8,800円
    24cm 10,800円
    ※鍋つかみ、「無水鍋の栞(レシピ集)」付き

    詳しくはこちら
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