【芒種】めかじきととうもろこし、青唐辛子のパスタ | 二十四節気の食べごろレシピ | cotogoto コトゴト
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管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2018 芒種

管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ


二十四節気 芒種 イメージ

2018年6月公開

「芒種(ぼうしゅ)」を迎え、
いよいよ全国的に雨の季節になりました。
梅雨には低気圧や湿度の上昇などによる自律神経の乱れで、
疲労感や食欲不信などの不調を感じがち。
そんなときに効果的な栄養素を含んだレシピをご紹介します。


>> 二十四節気「芒種」について詳しくはこちら

芒種の献立

めかじきととうもろこし、
青唐辛子のパスタ

調理時間:25分 ※レモンを凍らせる時間は除く
488kcal(1人分)

甘くてジューシーな旬のとうもろこしを、
こってりと脂ののっためかじきと、ピリッと辛い青唐辛子と合わせてパスタに。
レモンの適度な苦味と香りが、全体を爽やかにまとめます。

一般的にレモンは、皮と果肉の間の白い部分に苦味がありますが、
冷凍して丸ごとすりおろすことでマイルドになり、
よりフレッシュな香りを楽しむことができます。
果汁だけ使うより栄養価もアップ。
パスタだけでなく、肉、魚料理の仕上げにふりかけたり、
オリーブオイル、塩とともに冷奴にかけるのも美味しいので、
とくに夏場は冷凍庫にレモンを常備しておくと便利です。

めかじきととうもろこし、青唐辛子のパスタ
材料:2人分

めかじき…小2切(150g)
とうもろこし…1本(皮込みで300g)
青唐辛子…5本(12g)
にんにく…2片(10g)
スパゲティ…140g
バター…大さじ1
パスタの茹で汁…カップ1/4
塩…小さじ1/4
レモン(無農薬のもの)…1/2個

下準備


■冷凍レモンをつくります。レモンはよく洗って丸ごと冷凍庫で一晩凍らせておきます。


つくりかた
  • 1.

    レシピ つくりかた

    めかじきは棒状に切り、塩を振って揉み込み5分ほど置きます。キッチンペーパーで水気をとります。

  • 2.

    レシピ つくりかた

    とうもろこしは皮をむいてヒゲを取り、包丁で身を削ぎます。にんにくはみじん切りに、青唐辛子は2本を小口切りに、残りの3本(飾り用)は縦に切れ目を入れて取っておきます。

  • 3.

    レシピ つくりかた

    深鍋に湯を沸かして塩(分量外、湯1ℓに対して0.5%程度)を入れ、パスタを固めに茹でます。茹で汁カップ1/4は残します。

  • 4.

    レシピ つくりかた

    フライパンを中火にかけてバター小さじ1を敷き、1のめかじき、飾り用の青唐辛子を入れて表面に焼き色がつくまで炒め、一旦取り出します。

  • 5.

    レシピ つくりかた

    4の空いたフライパンに残りのバターを敷き、とうもろこしを入れて中火で火が通るまで3分ほど炒めます。

    【ポイント】
    とうもろこしは生から炒めると、シャキシャキとした食感が楽しめるだけでなく、甘みがパスタに移って全体の味がまとまります。

  • 6.

    レシピ つくりかた

    5に3のパスタ、茹で汁を加えて全体を和えます。

  • 7.

    レシピ つくりかた

    6の火を止めて、4のめかじき、にんにく、小口切りにした青唐辛子、冷凍レモンをすりおろして加え全体を混ぜ合わせます。器に盛り、飾り用の青唐辛子をトッピングします。

    【ポイント】
    青唐辛子は旬ならではの青々とした香りを楽しみたいので、火を通しすぎないよう仕上げに加えます。

栄養のまめ知識

*疲れやだるさ、食欲のないときには「ビタミンB1」「葉酸」が効果的。とうもろこしは、どちらの栄養素も豊富に含んでいます。
「ビタミンB1」は、にんにくに含まれる「硫化アリル」と一緒に摂ることで効果がより持続するのですが、硫化アリルは加熱しすぎると効果を失ってしまうという特徴が。そのため、今回はにんにくは仕上げの段階で加え、加熱しすぎないようにしています。とうもろこしとにんにくの組み合わせで、気持ちが塞ぎがちな季節を乗り切りましょう。


*青唐辛子に含まれる辛味成分の「カプサイシン」は血行の改善や、エネルギー代謝を促進して脂肪を燃焼させる効果があります。


*レモンは丸ごと食べたほうが栄養価が高く、例えば「ビタミンC」の量は丸ごとだと1個あたり100mg含まれますが、果汁のみだと15mgと大幅に減ってしまいます。紫外線量の多い5〜10月のシミ・美白対策にビタミンCは必須。この時季は、レモンは丸ごと食べてビタミンCを無駄なく摂りましょう。


*とうもろこしは、ヒゲがふさふさしているもの(ヒゲと粒の数は同じなので、ヒゲがふさふさ=実入りがしっかりしている証拠)を選びましょう。ヒゲが枯れて褐色になっているものは、よく熟しています。そして皮は淡い緑色で、筋目がしっかりあるものがよいとされています。
とうもろこしは高温に弱く、また収穫直後から甘みが落ちていくので生のままの保存は避け、買ったその日のうちに食べるのがおすすめです。保存したい場合は生のまま(丸ごとでも、今回のつくりかた2の段階でも)、または茹でてから冷凍するのがよいでしょう。

美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター

香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。

HP://bisaijimasumi.com/

美才治真澄 プロフィール

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