キッチン鋏 | 暮らしの道具、徹底比較 | cotogoto コトゴト
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私たちが比べてみました 暮らしの道具、徹底比較

キッチン鋏編

2019年5月公開

包丁のように肉や魚、野菜を切ったり、
牛乳パックなどのパッケージ類を切ったり、と
さまざまな使い道がある「キッチン鋏」。
まな板を出さずにそのまま切れて洗い物が少なくてすむので
重宝している人も多いのではないでしょうか。
キッチンで毎日使うからこそ
切れ味はもちろん、握りやすさやお手入れのしやすさなど、
使い勝手や衛生面などを重視したいもの。
今回は、cotogotoで扱っている3種類のキッチン鋏を比較しました。

スタッフの紹介

  • アキコ

    30代、夫と2人暮らし。
    まな板を出さずに食材を切ることができる
    キッチン鋏を重宝している。

  • ナオミ

    30代、夫と子ども1人と3人暮らし。
    鶏肉や昆布、海苔など、さまざまなものにキッチン鋏を使用。
    子どもにお手伝いを頼むときにも大活躍。

  • ショウコ

    20代、1人暮らし。
    cotogotoオンラインショップの撮影でスタイリングを担当する
    フードコーディネーター。

どんなキッチン鋏を使っていますか?

▲キッチン鋏によって、形状はさまざま。
左から「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」、
「キッチン鋏(播州刃物)」、「キッチンスパッター(鳥部製作所)」。

アキコ

私は、「キッチンスパッター(鳥部製作所)」を1年間くらい使っています。
もともとは、キッチン鋏自体持っていなかったけど、
別のスタッフにおすすめされて購入。
シンプルで、無駄のないデザインが好印象で、
切れ味もいいと聞いたので選びました。
例えば葉物やねぎなどは、キッチン鋏なら
まな板も出さずにすんで洗い物も減るので、重宝しています。

ナオミ

私も「キッチンスパッター(鳥部製作所)」を愛用しています。
前に使っていたキッチン鋏は、持ち手が大きくて、
手の小さい私には扱いづらくて……。
なので今回は持ち手が小さい「キッチンスパッター(鳥部製作所)」にしました。
ステンレス一体型で、取り外しもできるという
お手入れのしやすさ、もポイントになりました。
主に、鶏肉の皮や筋、昆布や海苔などいろいろなものを切っています。
他にも、子どもに切る作業をお願いするとき、
包丁だとちょっと心配だけど、キッチン鋏なら切る作業も安心。
軽くて、持ち手も小さいから、子どもも使いやすいと絶賛しています。

ショウコ

私は「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」を持っています。
肉や野菜など食材全般に使っています。
フードコーディネーターとして、
撮影スタジオでの料理の機会が多いのですが、
調理スペースが十分に確保されていないスタジオなどでも大活躍。
スタジオでは、まな板を出すスペースがなかったり、
洗い物を最小限にしなければいけないことがほとんどなので、
もしかしたら包丁よりもキッチン鋏のほうが登場回数が多いかもしれません。
他にも、細かい作業をするとき用に小さめのキッチン鋏をサイズ違いで揃えています。
仕事のときはもちろん、自宅で料理をつくるときにも
キッチン鋏はよく使っているので、私にとって欠かせない道具なんです!
なので、cotogotoで扱っている他2本のキッチン鋏の使い心地もとっても気になります。

早速、キッチン鋏を比べてみましょう

まずは、それぞれのキッチン鋏の素材を確認


▲それぞれのキッチン鋏の素材。

ナオミ

キッチン鋏を比べる前に、
一つ疑問なのが、それぞれのキッチン鋏で使われている素材のこと。
どれもステンレスですが、
「キッチンスパッター(鳥部製作所)」と 「キッチン鋏(播州刃物)」の素材表記は、
「ハイカーボンステンレス」となっています。
この「ハイカーボンステンレス」は、どんなステンレスなんでしょう?

アキコ

「ハイカーボンステンレス」とは、刃物用ステンレス鋼の中でも、
炭素含有量が高いステンレスのこと。
炭素含有量が高くなると硬く、長く使える刃物になるので
「ハイカーボンステンレス」は、
高強度、耐摩耗性、強靭性を兼ね備えたステンレスの刃ということみたいです。

ナオミ

そうなんですね!
すぐに切れ味が悪くなる心配も少なくてうれしいですね。
ということは、普通のステンレスでつくられている
「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」は、
あまり長持ちしないってこと……?

ショウコ

そんなことはありません!
「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」は、
商品名に「鍛造」とあるように、
ハンマーでステンレスを何度も叩き、
かたちづくる方法でつくられています。
叩けば叩くほど、金属の結晶が整うので、
強いキッチン鋏に仕上がるんですよ。

ナオミ

ということは、3本とも強くて、長持ちするキッチン鋏なんですね!
包丁のように食材を切ったりして、ガシガシ使う道具でもあるので
丈夫で、長く使えるというポイントは必須条件でもあるのでよかったです。

アキコ

疑問も解消されたので、
さっそくそれぞれのキッチン鋏で食材を切って、
使い心地を比べてみましょう!



実際に食材を切ってみましょう


ショウコ

まずは、キッチン鋏の切れ味に注目して比べます。
肉や魚、ねぎや昆布などの食材を実際に切ってみて、
どのキッチン鋏が切りやすいのか試してみたいと思います。

肉/鶏もも肉

▲「キッチン鋏(播州刃物)」で、生の鶏もも肉を切っているところ。
スムーズな切り心地です。

▲キッチン鋏の刃のギザギザ部分の比較。
「キッチン鋏(播州刃物)」は刃の奥の部分だけ、
他2本は刃全体にギザギザが施されています。

ナオミ

「キッチン鋏(播州刃物)」を使って、生の鶏もも肉を切ってみます。
ちょっと重いのが気になりますが、
なめらかに切れ、刃の奥にあるギザギザのおかげで
お肉がずれることなく、安定して切れます。

ショウコ

「キッチンスパッター(鳥部製作所)」も、
お肉がずれることなく、ちゃんと切れます。
「キッチン鋏(播州刃物)」ほどなめらかさはありませんが、
しっかり切れますし、使っていて一切不便さを感じませんね。

▲調理済みの食材のカットにおすすめな
「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」。
熱々な状態でも、刃がカーブしているので皿の上で切りやすく、
手を添える必要もありません。

▲「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」の絶妙なカーブ。
このカーブのおかげで、刃が食材の下にすっと入り込み、
持ち上げなくてもカットできるのです。

アキコ

そして「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」ですが、
あれ?切れない……。
刃をぐっと奥まで差し込んで、力づくで切ろうとすれば
切れないことはないんですが……。

ナオミ

「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」は、
鶏もも肉に火を通したものでも試してみたところ、
こちらは問題なくサクサク切れました!生より調理済のものに向いているのかも。
刃がカーブしているので、熱々の状態のお肉を持ち上げる必要もなく、
お皿の上でカットできるのがうれしいです。

ショウコ

食卓での焼き肉やピザ、ポークソテーなんかを切るのにも便利ですね。
お皿の上で切れるので、洗い物が少なくてすむという利点もあります。



魚/アジ

▲「キッチン鋏(播州刃物)」は刃が入りやすく、
魚をサクサクさばくことができます。

アキコ

次は、キッチン鋏で魚をさばいてみます。今回は、アジを用意しました。
「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」は、腹を開くとき
カーブのせいか、なかなか刃が入っていきません。
さばくのではなく、後のぶつ切りなどにはいいかもしれません。

ショウコ

「キッチンスパッター(鳥部製作所)」は、問題なく切れますが、
多少刃を入れにくい部分があったり
きれいにいかない場合がありますが、ちゃんとさばけてますね。

ナオミ

最後の1本「キッチン鋏(播州刃物)」でさばいてみると、
おお!さばきやすい!
刃がサクサク入っていって、
なんだか誘導してくれているような安心感のある切り心地。
魚に関しては、一番扱いやすいと思います!

▲3本すべての刃渡りを比べてみると、
「キッチン鋏(播州刃物)」が一番短いことがわかります。

アキコ

「キッチン鋏(播州刃物)」に関しては、
刃渡りの短さが切りやすさの秘訣なのかも。
刃渡りが短いから、腹をひらくときに刃が入れやすいのかもしれないですね。
アジくらい小ぶりな魚なら、包丁を使わずにキッチン鋏でもさばけますね。



野菜/ねぎ

▲抵抗が少なく、なめらかな切り心地の「キッチン鋏(播州刃物)」。

ショウコ

次は、ねぎを切ってみます。
「キッチンスパッター(鳥部製作所)」は、
切れ味もよく、軽さもあって扱いやすいですね。
それに、刃の開閉がやわらかくて、チョキチョキとリズムよく切れます。

ナオミ

「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」も切りやすいです。
ただ、ねぎも手に持って切るのが一般的だと思うので、
特長であるカーブのよさは残念ながら発揮されませんね。

アキコ

「キッチン鋏(播州刃物)」は、
口ではうまく伝えられないんですが、
鶏もも肉のとき以上に、なめらかな切れ味を感じます!
普段から、キッチン鋏でねぎをよく切りますが、
「キッチンスパッター(鳥部製作所)」や
「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」よりも
切っているという感覚がなく、本当になめらか!
抵抗がなくて、サクサク切れちゃいます。

昆布

▲「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」を使って、
昆布を切っているところ。

ナオミ

今回の食材の中で一番かたさのある、昆布を切ってみたいと思います。
「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」は、
刃の奥で切るようにすると、切りやすいですね。

アキコ

「キッチンスパッター(鳥部製作所)」は、もともとの軽さと
開閉のやわらかさのおかげで、
かたいものでも手が痛まず、しっかり切れました。

ショウコ

切っているとき、手が少し痛いなと感じたのが「キッチン鋏(播州刃物)」。
一番重く、刃の開閉も他と比べるとかたさがあるので、手に負担がかかりますね。
でも、切れ味は抜群でした!

牛乳パック

▲「キッチンスパッター(鳥部製作所)」で牛乳パックを切っているところ。

ショウコ

パッケージ系はどうでしょう。
今回は、市販の牛乳パックで試してみます。
「キッチンスパッター(鳥部製作所)」は、
開閉がやわらかいので軽快にチョキチョキ切れます。
食材のときと同様、安定して切れますね。

ナオミ

「キッチン鋏(播州刃物)」もサクサク切れますね!
とっても切りやすいです。

アキコ

最後に「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」。
カーブしているからか、切りにくいですね……。
切れたとしても牛乳パックの角のところを切りたいのに、
違う位置を切ってしまっています。
牛乳パックには、普通の鋏のかたちをしている
「キッチンスパッター(鳥部製作所)」と
「キッチン鋏(播州刃物)」がいいかもしれませんね。

握りやすさはどうですか


▲それぞれのキッチン鋏の持ち手の大きさと握ってみた様子。
上から「キッチンスパッター(鳥部製作所)」、
「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏(貝印)」、「キッチン鋏(播州刃物)」。

ナオミ

これまでそれぞれの鋏を使ってみて、握りやすさはどうでしたか?
私は4本の指が入る「キッチンスパッター(鳥部製作所)」が使いやすかったです。
一見変わったかたちで握りづらそうだけど、
手も痛くなりにくいです!

ショウコ

持ち手がさらに大きい「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」は、
手の小さい人にはちょっと大きすぎるかもしれませんね。
男性にはちょうどいい大きさだと思います。

アキコ

ぎゅうぎゅうというわけではないのですが、
「キッチン鋏(播州刃物)」は、持ち手に指が3本入る大きさ。
コンパクトなので、手の小さな人にはおすすめ。
ただ昆布のようなかたいものを切るときには、
鋏の重さも相まって手が痛くなってしまいました。
結果、一番握りやすかったは「キッチンスパッター(鳥部製作所)」でしたね。

お手入れについて


▲「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」の取り外し方。
①両方の持ち手を片手で一つずつ持ち、②鋏を最大まで開きます。
③刃を前後にずらすと外れ、④簡単に分解できます。

ショウコ

刃の取り外しができる
「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏 (貝印)」と
「キッチンスパッター(鳥部製作所)」がお手入れしやすいですね。

ナオミ

取り外しができることで、洗いやすいですし
水を拭き取るのも簡単。
生肉や魚を切っても安心です。
それに、この2本は食器洗浄機使用可能なので
取り外して食器洗浄機のポケットに入れて
カトラリーと一緒に洗うなんてこともできますね。

アキコ

「キッチン鋏(播州刃物)」は、取り外し・食器洗浄機不可なので、
金具のところに汚れがたまってしまわないか少し心配ですね。
ステンレス一体型で汚れは落ちやすいですが
取り外しできる2本のほうが、清潔に保ちやすいようです。
でも、切れ味が悪くなってきたら、メーカーがアフターケアとして
研ぎ直しの有料サービスや柄の修理を行っているので、より長く使うことができます。
キッチン鋏の研ぎ直しは自分では難しいので、うれしいサービスですよね!

最後に、キッチン鋏の違いをまとめてみました

ナオミ

すべてのキッチン鋏を使ってみましたが、
切るものによって、切りやすさが少しずつ違いましたね。

ショウコ

どんなものにも使え、
一番万能だと思ったのが「キッチンスパッター(鳥部製作所)」。
価格も一番手頃なので、いろんな用途に使いたい!という人にはおすすめ。
私も5本目のキッチン鋏にほしくなっちゃいました!

アキコ

調理用におすすめしたいのが「キッチン鋏(播州刃物)」。
なめらかで、抵抗の少ない切り心地だから、食材がサクサク切れます。
値段は今回のキッチン鋏の中で一番高いですが、
アフターケアもあるから、安心ですね。

ナオミ

「鍛造オールステンレスキッチンバサミ(貝印)」は、
ピザや焼肉、ポークソテーなど調理済の食材を切るのに最適!
刃が絶妙にカーブしているので、
熱々の食材をお皿に盛りつけたまま切れるのがポイントです。
食卓での切り分けにも重宝しそうです。



  • キッチンスパッター(鳥部製作所)

    素材:
    刃 ハイカーボンステンレス
    ハンドル ステンレス

    サイズ:
    約W75×D195×H10mm
    刃渡り 約80mm
    持ち手 約W25×H55mm

    重さ:
    約115g

    備考:
    食器洗浄機 ○

    【特徴】
    ・どんな食材でも万能に切れる
    ・開閉がやわらかく、軽いので軽快に切れる
    ・刃の取り外しが可能なので、お手入れも楽々



    【価格(税抜)】
    5,400円

    詳しくはこちら
  • 鍛造オールステンレス
    カーブキッチン鋏
    (貝印)

    素材:
    ステンレス刃物鋼

    サイズ:
    約W75×D220×H10mm
    刃渡り 約105mm
    持ち手 約W20×H70mm

    重さ:
    約160g

    備考:
    食器洗浄機 ○

    【特徴】
    ・お皿に盛りつけたまま、料理を切ることができる
    ・刃渡りが長く、大きい食材も切りやすい
    ・刃の取り外しが可能なので、お手入れも楽々



    【価格(税抜)】
    5,500円

    詳しくはこちら
  • キッチン鋏(播州刃物)

    素材:
    ハイカーボンステンレス

    サイズ:
    約W75×D210×H10mm
    刃渡り 約65mm
    持ち手 約W25×H45mm

    重さ:
    約190g

    備考:
    食器洗浄機 ×

    【特徴】
    ・食材の調理に最適
    ・くるみ割りや栓抜きの機能も搭載
    ・研ぎ直し・柄の修理の有料サービスあり



    【価格(税抜)】
    7,500円

    詳しくはこちら
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